7月の日銀短観でも日本の経済の回復傾向がはっきりとしてきている。バブル崩壊以後、いよいよ本格的な景気回復になるのであろうか?

 今の高校生は3年生で1987年ころに生まれている。1年生はついに平成生まれの生徒が入学してきた。彼らはバブル期に幼少期(1歳〜4歳)を過ごしたために、バブル期のことが記憶にない。彼らは物心ついた時からずっと、日本はダメだ!夢がない!年金もどうなるか分からない!と日本が今からダメになるから、頑張れといわれてきた世代である。

 戦後バブル期まで、日本は一貫して右肩上がりの成長を続けてきた。その課程で、受験戦争や、公害、財政赤字や、年金問題等いろいろな矛盾を抱えながらも、右肩上がりの成長の中で問題が先送りにされてきた。バブル崩壊で、右肩上がりの成長は不可能になり、一気に矛盾が吹き上げた来た。その後若者に夢を見せることが出来ない期間が13年間も過ぎ去ってしまった。

 若者達は夢を見せられないまま、努力しないとダメになると言われ続けてきた。ダメなことを強調しても説得力はない。ここに来てようやく若者に夢を見せることが出来る時代がやってくるのであろうか?

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