この夏、子供達がはじめて地域の夏祭りに参加した。参加してはじめて分かったのであるが、子供達の食事やおやつの世話、健康管理に到るまで多くのボランティアの手で支えられていることが分かった。

 多くの地方都市に共通することであるが、郊外のモールや大都市との競争を余儀なくされ、地域の商店街は活力が衰えてきている。昔であれば、祭りの原動力となり、経済的な支えとなってきた多くの商店が苦しんでいる。そのような商店街も子供達の祭りへの参加を経済的に援助して支えてくれている。

 昔であれば、祭りは正月と並んでハレの日であった。1年間一生懸命日々を過ごしてきて、祭で普段のエネルギーを爆発させる場であった。現在はハレとケの境がどんどん曖昧になり、祭りも無関心でいるものも増えているような気がする。

 日本全体が高齢化し、祭りの後継者問題もいろいろな場所で出て来るであろう。ハレとケが曖昧となり、祭自体に無関心となったり、インターネットやテレビで満足するものも増えることが予想される。祭を運営する経済的な問題問題も発生するであろう。もう一度この「ハレ」の日に目を向け、様々な問題を乗り越え、いろいろな地域の祭を後世に伝えていく必要がある。

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