いじめの問題で自殺する生徒が後を絶たない。学校でも細心の注意を払っているにもかかわらず、自殺が連鎖している。

 自殺する生徒がいるのは、報道の姿勢が自殺した生徒をヒーロー扱いにしているからであるような気がしてならない。自殺したものはヒーロー扱いされ、学校が一方的に悪いような報道がされているような気がする。いじめの問題は複雑で、学校を魔女狩りのように責めてもなかなか簡単に解決出来る問題ではない。簡単に解決出来るのであれば、このように問題になるはずがない。

 大切なのは自殺をさせないことである。命の電話でも、インターネットでも、投書箱でも何でも良い。自殺したいと思った生徒の駆け込み寺が必要なのである。死んだ後で、学校をどれだけ責めても、死んだ生徒は戻ってこない。いじめ自体も確かに大問題であるが、まず命の大切さを訴えかける報道が本来の姿ではないだろうか?

 学校現場でもすべての学校がいじめの問題には細心の注意を払っているはずである。それでも自殺が起こってしまう。何より大切な命が救われるように、学校現場、教育行政、報道関係者が責任を押しつけ合うのではなく、それぞれが地域社会や、家庭と協力して取り組んでいく課題であるはずである。

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