ギリシア問題が、世界経済に暗雲をもたらしている?世界の株式市場では下落が止まらない。日本も順調に株価が上がってきて、2000年前後のネットバブルの株価を更新したという記憶も新しいところであるが、日経平均ギリシア問題に影響を受け、暴落?した。

 緊縮か上げ潮かと言う議論は日本でもずっと議論されてきた内容である。日本では日銀の異次元的緩和と、消費税の増税が閉校して行われ、順調な世界経済にも助けられ、順調とは言えないまでも、経済的には安定して推移している。

 ギリシアにとっては、緊縮政策を外国から押しつけられ、その結果苦しい生活が続くのが許せなくなるのも心情的には理解出来る。ただ、感情的にECBやIMFの提案を断り、デフォルトを宣言してしまえば、世界中から相手にされなくなり、より一層困窮した生活を送らなければならなくなるのは明白である。ユーロを離脱し、通貨ドラクマに戻ると言うが、ドラクマ自体に信用がないわけであるから、ドラクマに移行した週間に膨大なインフレが起こる可能性もある。それよりも何よりも、ギリシアはドラクマを印刷する工場を持っていない。一体どうするのであろうか?

 ギリシア問題に隠れているが、中国の株価はここに来て30%も下落している。ギリシア自体はECのJDPのわずか1%か2%でしかない。冷静に考えると、ギリシア問題が破綻しても世界に影響することはほとんど無い。ただ、経済は生き物である。投資家の心理が疑心暗鬼になると、リーマンショックの時のように、世界中に不況が波及するかもしれない。ギリシア問題が中国経済問題となり、中国問題が世界経済を巻き込んで、大きなうねりになるのかもしれない。

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