医療経営Archives

製薬メーカーの巨利益を問題視

「ユーザーたる病院に還元を」

諸橋芳夫著(日本病院会ニュース 平成8年6月10日号)より

registration date: 1996.6.10


先頃経済誌等に報じられた平成7年度の法人所得番付で、医薬品メーカーは史上最高の所得(経常利益)をみた。方や同じく公費である保険財源をより所とする病院の大部分は、微々たる経常利益しか得られないばかりか、毎年200件近くの廃業を余儀なくされている状況だ。この両者の途方もない利益格差に対し、諸橋会長は自身の論文で「薬栄えて医亡ぶ」と問題視。さらに「大メーカーは今こそ、その利益の一部を卸、ユーザーたる病院に還元すべきである」と訴えている。


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