私家版「fj.*の歩き方」の初代編集長の市川@富士通です。 初心者向けの手引き的なものである、私家版「fj.*の歩き方(1996 APR)」の プレーンテキスト版を、ポストしてリリースします。 まず、この「fj.*の歩き方」について誤解している方が多いようなので、再度述 べさせていただきます。「fj.*の歩き方」は、fj.news.misc等での議論の結果を かなり反映していますが、fj.*のオフィシャルなルールブックのようなものでは ありませんので、どうか誤解なきよう。 時おり、「fj.*の歩き方でも見てから出なおして来い」といった発言があります。 また、それに対して、「仲間うちだけで勝手にやってらぁ」や「権威主義」とい う批判もあります。こうした批判は甘んじで受けなければならないのでしょうが、 そのような発言があるたびに、このリリースをすることの意図から離れているよ うに思うことしきりです。 とにかく、「fj.*の歩き方」というのは、単なる古ぼけた道標でしかないのです。 でも、何も無い場合には、それなりの力になるものだと思っています。そして、何 かの絶対的なルールを書いてはいないのです。もし、絶対的なルールの欲しいと思 う人は、自分達の手で作成していきましょう。 そうなのです、fj.*では、オフィシャルなガイドブックは存在しないのですが、誰 でもガイドブックを作成できるのです。いくつものガイドブックが存在し、それら を読んで、さらに、実際のfj.*を体験し、その上でどうすべきかを自分で判断して いく、それがfj.*に参加する人には求められているのです。 どうか、あくまでも参考文献の域を出ないものを、あたかも聖典であるかのよう に、自己正当化の為にふりかざすのはやめていただきたいのです。 とにかく、fj.*を何かひとつの枠組でくくるには、すでに限界を越えているように 思えますし、同時に、fj.*自体が、初期のバイタリズムを失ない、かなり寛容性の ない、なんとなく硬直化した社会になりつつあるようにも思えます。 そういう意味で、「fj.*とは何か」というものを見直す時期に来ていると思うので す。そして、その結果、「fj.*からの移住」や、「fj.*の分裂」ということもあり えると思います。もちろん、「拡大fj.*」という形で再生することもあるでしょう。 いずれにせよ、今のままのfj.*が、未来永劫続くことはなく、fj.*の将来は自分達 によって決定されていくのです。 さて、あくまでも今回配布のものは、1994年12月時点での話を元にしたものであり、 さらに改訂版を作成し続けていくことを前提としております。状況の変化により、 いえ、そもそも、完全なガイドブックになっていませんし、なりえないものです。 そもそも、意見の異なる人達によりケンケンゴーゴーとした中で、なんとかまとめ 上げたものであるため、両論併記的な記述になっております。それに対して、「ル ールを明記してほしい」という不満がある人も多いようですが、ルールを示すとい うものではないことを、どうか御理解下さい。 ともあれ、「歩き方」について、さらに最新のものを反映するために、協力してく れる方や、文章作成の労を折ってくださる方がおられるならば、その方達にまかせ たいのです。(なにせ、公私ともに多忙になってしまったもんでね)どうか、そう いうことにボランティアで志願する方々を期待しております。 このリリースは、fj.news.announce,fj.archives.documents,fj.news.usageへのク ロスポストで、各章や節単位になるように投稿しています。 Followup-Toは、fj.news.usageへお願いします。また、コメント等のメールの Reply-Toは、ichikawa@lifemedia.paso.fujitsu.co.jpにお願いしたいのです が、ichikawa@flab.fujitsu.co.jp宛でもかまいません。 # Sections are 1.1, 2.1, 3.1, 3.2, 3.3, 3.4, 3.5, 4.1, 4.2, 4.3, 4.4, # 4.5, 4.6, 5.1, 5.2, 5.3, 5.4, 5.5, 5.6, 6.1, 6.2, 6.3, 6.4, and, 6.5 なお、「fj.*の歩き方」の項目および内容は、改良のために予告なく変更すること がありますが、ご了承ください。 #また、1995年春には、「fjの歩き方」がオーム社から出版されています。内容 #は、基本的にはこれと同じですが、若干増補改訂されています。そこらの変化 #というか、著作権とかパロディの慣例のクリアのための努力もおさっし下さい。 #1996年春に、一部を修正して増刷する予定です。 # #さらに、1995年度版のための大改定は、諸般の事情から中止しました。そのた #め普通よりさらにExpireを長くしております。 # #fj.*自体および周囲の環境の変化もあるため、1996年度を作成するにせよ、 #「歩き方」の原点に戻って、何らかの理想や軌範を示すということよりも、fj.* #の現状や現実を記録し紹介する方向で、作成していきたいと思います。 # #具体的にいえば、「fj.*の歩き方にこう書いてあるから、この意見が正しい」と #いうような、一種fj.*のルールの論拠に「歩き方」がなるようなことがないよう #にするつもりです。とはいえ、これはむずかしいでしょう。 # #目指したいのは、ガイドブックはガイドブックでも、その記述に従えばツアーが #できるようなガイドではなく、むしろ、地図やポイントを示すだけで、あとは各 #自の判断で動いてもらうというガイドの色を強めようと思っています。 # #ルールブックがほしい人は、自分達で作成しましょう。fj.*の歩き方はルールブ #ックではないのですから。 −−−(い)