fj.*の歩き方 (1996 Apr) (1.1)
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How to get around fj.* (1996 Apr) Private Edition

私家版「fj.*の歩き方(1996 Apr)」


1.「はじめに」


さあ、御用とお急ぎでない方、お立ちあい。「fj.*の歩き方」だ。結構量は多い
ぞ。でもすぐに役に立つかどうかは知らないぞ。おっとっと、その線から入っち
ゃぁ駄目だよ。はい、そこの御仁、ちょっとずつでもいいから、ナナメに目を通
してみなさい。なに、偉そうなことをいうなって。まあ、いいからだまされたと
思って見てごらん。ほーら、だまされただろう。でも、何もしないよりマシだろ。

科学ではまだ糾明されていない神秘の力があるという話もあるぐらいだ。さーて
お立ちあい。これは、新規参加の初心者用だが、お立ちあい。他にも効くんだ、
インキン、タムシに歯の痛み、なんでも効くという話。癌まで治るというと、手
が後に回るから、そこまではいわない。しかしなんと、これを持っているだけで、
バクがよけるという話もあるから、さあさ、お立ちあい。今日はここだけの話、
これを皆さんにさし上げようというわけだ。お代はいらないからもってけ泥棒!

なに、これでは多い、読むのに面胴小手だ?うーん、これをさらに簡略化したの
が登場するという噂がある。なに、そういうのが全然登場しないのだと、うん、
♪噂を信用してはいけないよ。私の心はなんとかかんとかだ。それはともかく、
ということで、さあ、さあ、はじまるよ、はじまるよ。鳩は出ないけど、誤字は
どんどこ出るぞ。さあ、はじまるよはじまるよ。御用とお急ぎでない方、さあさ。



1.1「まえがき」

本:さて、皆さん。これから「fj.*の歩き方(1996 Apr)」を始めます。私が本郷です。
博:そして、えへん。死紙博士である。我ら二人が狂言回しとなっておるのだ。

本:ということですな。さぁて皆さんっ、fj.*というひとつの社会へ、いらはい。

博:「fj.*への道は君に開かれたのだ。しかし、どう歩くのは、君次第なのだ」

本:fj.*は楽しい所。住めば都。でも、だからといって、常に素敵なことばかり
  ではないのです。厭な面もあれば、相性の合わないこともあるんです。でも、
  あなたに未来へ通じる道は開かれているのです。そうなのです。あなたの行
  く道は、涯があるようでなく、そして、あなた自身が作っていくのですから。

博:といっても、fj.*は、前人未到の不毛の大地というわけではないのだ。先に
  歩き出した人もいて、道を指し示してくれることもあれば、皆がつどい語ら
  っている場所もある。何よりも、孤立しているのではなく、仲間がいるのだ。
  この本はまさに、たまたま先に歩き出した仲間からの、いわゆるひとつの道
  標のようなものである。それを信ずるか、参考にするかは、その人次第だな。

本:fj.*は社会です。生きている生の人間により構成されている社会です。普通
  の社会とはちょっと違っていて、ある種の傾向はある社会です。そして、な
  により、常に変化しています。fj.*がどうなるかは、その時代や状況にも影
  響されますし、なにより参加者達の意識や意図によって変化していくでしょ
  う。ですから、この本の記述はあくまでも、ある時点での、ある状況での、
  ある傾向を示しているだけなのです。だから参考にしかすぎません。どうか、
  自分の足で、自分で考えて、自分なりに、fj.*を歩くようになって下さい。
  この本は、fj.*に足を踏み入れ出した人の、いや、すでに踏み込んだ人にも、
  歩き出しの参考になればいいのです。だから「○○せよ」とは書かないつも
  りです....いや、そうなっているかどうかも、御自分で判断して下さいな。

博:何より、fj.*は現実の社会から隔絶した桃源郷でも、未来の理想郷でもない
  のだ。かといって、現実社会のしがらみに縛られ、動きのとれないて所でも
  ないのだ。いや、決っして特殊な社会ではないが、いささか状況は特殊なの
  だ。そういうfj.*では、もちろん一般常識というものは、人と人とのつきあ
  いという部分で必要であるが、だからといって、一般常識に縛られすぎて、
  fj.*の特性である、文字によるコミュニケーションという特殊性を忘れてし
  まうのも困りものだ。あー、それにですな、一般常識において、何か共通の
  ものがありそうかというと、なくて、では、まったく共通なものがないかと
  いうと、とんでもない所で共通だったりするのです。かのように、矛盾し、
  ある意味で混乱している、それこそ、まさに人間による社会。それがfj.*。

本:そうです。ですから、この本でも、まるで小学生の道徳の教科書のように
  「読む人等、相手のことも考えましょう」ということを書いています。その
  心は、一般常識では「あたり前のこと」が、fj.*のような世界では、ともす
  ると成立しない、または、忘れがちになったりするからです。だから、fj.*
  というコミュニケーションの場では、「それぞれ違う人なんだ」という、あ
  る意味で当然なのに、普通の状況では忘れてることが、必要以上に強調され、
  トラブルの種になってしまうのです。そして、悲惨な結果が待ちうけてます。

博:でも、です。考えてみてごらん。普通の状況ではとうてい出合えないような
  距離にあったり、立場にあるような人とも知り合いになれたり、考えてもみ
  なかったことに気がついたりする可能性があるのだな。ネットワークの上の
  fj.*という社会には、新しい発見と、新しいものが出来る可能性があるのだ。

本:「fj.*という扉のむこうには“何か”がある。それをどうするかは貴方次第」

博:そうだ。fj.*というものが、君にとってより良いものにするかどうか、それ
  は、君の心次第、君の熱意次第だ。fj.*にある可能性の扉を開けるのは君だ。

本:それでは、「fj.*の歩き方」の、この後の構成について説明したいと思います。

  まず、第二章では、「fj.*参加者への箴言」として、基本的な心得について
  話します。ここのとこは、参加してみて後で読んでみると理解できるかもね。


博:そして、第三章は、「入り口はこちらの巻」として、fj.*を読む前までに必
  要となるであろうことについて、話をするぞ。読んだ後にも役に立つけどね。

  ここの所は、結構な量があるぞ。ですから、全部を読むのには大変だろうな。
  御用とおいそぎの方は、第二章と第三章だけナナメ読みしてみたまえ。そし
  て余裕が出てきたら、または、困難に直面したら、悩んだ時、それからでも
  遅くはないぞ、残りを読めばいいのだ。うーん、なんか、宗教の聖典みたい
  だなあ。でも、な、これは、そういうものではないのだよ。盲信するなよぉ。
  
  第四章では、「投稿への道の巻」として、さらに投稿するまでに必要になる
  であろうことについて話すぞ。最初は読むので手いっぱいだろうからなぁ、
  ま、投稿したくなってからでも結構かもしれんぞ。まあ、マイペースぢゃ。

  そして、第五章では、「fj.*生活の知恵の巻」として、実際にfj.*に参加し
  ていて発生するであろう、さまざまなトラブルへの予備知識として、いくつ
  かの話をさせてもらうぞ。まあ、たいしたもんではないし、参考になるかな。

  最後に第六章を、附録としてつけてある。この中には、fj.*参加者の基礎知
  識としてのチェックリストや、ケーススタディ的な話とかが入っているのだ。


1.2「ここで、ちょっとマジな話」

本「fj.*の歩き方」は、ichikawa@flab.fujitsu.co.jpが、「初心者のための私
家版的ガイドブック」として提案し音頭をとった。その後、fj.news.miscで検討
されることとなり、さまざまな議論となり、掲載項目についての検討がなされた。

広く多くの人の参加により、掲載項目が当初予定よりも、かなり広範囲にわたる
ものとなったが、ここに、大枠が決定した。この項目決定の後、スタッフによる
クローズドなメーリングリストにより、作成編集を進めた。が、その間に、編集
長たるichikawa@flab.fujitsu.co.jpの海外留学や国内引越し等があった為、蝸
牛が如き進捗しか見せていなかった。

しかし、1994年4月版として、「fj.*の歩き方」が一応の完成を見た。その
後も、微少ながらも変更している。だが、今後も改善していく余地が十分に残さ
れており、また、読者からの声を反響する必要があろう。よって、「fj.*の歩き
方」は、なにも今回の版が決定版ではない。それどころか、常に改善し改版して
いく努力をして、はじめてその意義があると思われる。ただし、未完成版といっ
ても、成長の過程にあるという意味であり、その記述は、fj.*参加者の経験と知
恵がそれなりに反映しているものと信じている。

現在、4月版以後も、2月に1回の割合いで、改訂版を出している。今後もこの
ペースでいくか、それとも、多少時間をあけるかどうかは、fj.*の動き方次第と
いえよう。

しかし、どうか読者は、この記述を鵜呑みにせず、自分の足で歩くfj.*の参加者
となってほしいのである。この本は単なる足がかりなのだから。

編集長:
				ichikawa@flab.fujitsu.co.jp

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