バイクは通勤手段としても活躍していますが、バイクがそのままお店になっていることもごく普通です。
私の一番のお気に入りは、プップパン屋さんバイク。「プッパプッパ・・プッパプッパ」と鳴らしながら来るので、私がそう呼んでいます。荷台に積んだ箱の中に、食パンをいっぱい。ぶら下げられる所にぶら下げられるだけ、いろんなパンをぶら下げています。街角を曲がるときには、勢いよくパンをぶう〜ん!と振り回しながら曲がっていきます。日本の7ーElevenほど種類はないけれど、カヤパン(ココナッツミルクで作ったクリーム。マレーシアではすごく一般的。)なんていうのもあります。プップパン屋さんバイクは、いつも移動して商売をしています。 移動して商売をするバイクは他に、古新聞屋さんがいます。リヤカーを引くのではなく、サイドカーのように横に荷台をつけて、これも新聞を山と積んで走っています。この古新聞屋のかけ声?がすごいんです。この独特の節回し、ちょっと文章では表現できないところですが、「パフォパフォ・・オールードペーパ(英語)・・ペーパラマペーパラマ(英語とマレー語のミックス)・・*@※※#(中国語)・・パフォパフォ・・」これを聞くと私は、物干し竿売り屋さんを思い出してしまいます。それにしても、インターナショナルな国ですよね。
逆に、新聞を配達する方はというと・・・バイクに新聞を、それこそ山と積んで走っています。ハンドルと体の間にも、すごい量の新聞を何とか抱えながら走っています。日本でこんな乗り方をしたら違反でしょうが、マレーシアは構わないようです。
街角でよく見かけるのは、肉まん売りや蒸かしピーナッツ売り、蒸かしとうもろこし売りのバイク。加熱のためのガスボンベを丸ごと積みながら走っています。ちょっと恐ろしい気がしますが・・・このバイクは、いつも走っているのではなく、ある時間になるとやって来て決まった場所に店開きしています。夜になると、ぐんと数が増えます。昼間は会社勤めで、夜はバイクで商売なんていう人が結構いるそうです。日除けの大きなパラソルを常備しているバイクもあります。
右の絵は、焼き栗屋さんのバイクです。日本でも、スーパーマーケットの駐車場に焼鳥屋さんの移動店舗があるように、この栗屋さんも私がよく行くミニマーケットの出口に陣取っていて、結構繁盛していました。いつも、すっかり焦げ茶色に手を染めて、ガラガラと小石と砂糖と栗を大きな大きな中華鍋で焼いていました。日本の甘栗よりずっと大きくて(丹波栗ほど)食べやすく、1キロで16RM(640円ぐらい)だったと思います。この焼き栗のおじちゃん、栗のシーズンが終わると同じバイクで、蒸かしピーナッツ屋さんに変身します。
サイドカータイプでガスボンベ無しは、豆腐屋さん。甘い豆乳と、昔ながらの木桶に入ったほの暖かい豆腐。マレーシアでは、この豆腐を茶碗にすくって甘い甘いシロップをかけて食べます。(想像できますか?)一人分で40〜60セント(20円ぐらい)です。
とまあ、紹介しきれませんが、Jumpa lagi!
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