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1.WindowsCEを購入する場合の費用

 WindowsCE機を活用するには、その用途によって本体以外にもさまざまな周辺機器が必要 となる。WindowsCE機をただのPIM(電子手帳)がわりに使うならば、本体だけで充分だ がそんな人は少数派だと思われる。例えば、普通に標準アプリ+オンラインソフトを使う だけのアプリケーションユーザーであっても、作成したファイルをリセットから守るために コンパクトフラッシュなどの外部記憶媒体を用意しておくのが望ましい。また、特に取り 上げてはいないが、機種によってはリチウムイオン電池パックやクレードルが無いと十分に 機能を発揮できないものもあるので注意が必要だ。



2.母艦を用意する

 WindowsCE機は、ザウルスやその他の携帯端末と大きく違うのはこれらが単独での使用を 目的で作られているのに対して、最初からWindowsNT/98/95を積んだパソコン(母艦)との リンクを目的としていることにある。基本的に、卓上のパソコンのアドレス帳やスケジュール との同期や、MicrosoftOffice製品で作成したファイルを持ち出す用途を想定してあるため 母艦が無い環境ではWindowsCEを充分に活かすことはできない。また、Machintoshユーザー に関しては標準アプリではWindowsCEとのリンクは対応していない。しかし、一部ではあるが オンラインソフトを使用することにより実現できるリンク機能もあるので調べてほしい。



3.電子メールを活用する

 WindowsCEの中にはモデムを内臓した機種もいくつかあるし、データ通信カードとPHS で容易にインターネットに接続することができる。Windows95パソコンの用に多種多用な ドライバをもっているわけではないので、カードの選択には対応しているかどうかの注意が 必要となる。そのおかげかダイヤルアップの設定などは、Windows95のそれよりも簡単に なっている。バッテリの持ちを考えると、速度的にも有利なデータ通信カードがおすすめ できる。どうしてもモデムカードを使う場合は、14.4Kbpsのカードが消費電力が少なくて 良いかもしれない。モバイラーにとってポケットサイズの携帯端末で電子メールを閲覧 したりするのは昔からの夢であった。これまでも、それを実現したハードはいくつかあった が、実用レベルになったのはWindowsCE機が最初ではないだろうか。



4.電子ブックを読む

 電子ブックと言えば、ソニーが一昔前に発売していたが、ここではWindowsCE機で テキストファイル化した書籍を読むことをおすすめしたい。たとえば、電車の中や ちょっとした待ち時間に電子メールで送られてくるメールマガジンやメールニュース を読むのにはWindowsCE機は丁度よい大きさです。また現在では、NIFTY-Serveの電子 書店パピレス(GO PAPY)や、ホームページでテキストファイル化された書籍を購入する ことも簡単にできます。今では、各種ジャンルの書籍が揃っているので、それらを 母艦でダウンロードしておき、WindowsCE機に入れておくと、いつでも好きなときに 読むことができます。そして、ビュアーソフトには「Pocket WZ Editor」がおすすめ です。付属のファイラーと、検索ソフトGREPを併用することで、WindowsCEの中に 保存したこれらの電子情報の中から必要な情報をピックアップするような使い方も 可能となります。



5.HTMLの活用

 WindowsCEには標準で「Pocket IE」が搭載されていて、これによりインターネットのブラウズ ができる。しかし、ここでは「Pocket IE」をWIndowsCE機本体に保存したHTMLファイルのビュアー として使うことを提案したい。WindowsCE2.0の「Pocket IE」はフレームに対応しているほか、 ハイパーリンクなど一般的なHTMLは全て解釈できる。これを利用して、画像や情報を含めた自分 だけのHTMLファイルを用意すると便利なデータベースにすることができる。また、HTMLを自分で 作成できない場合も、カシオペアユーザーならば標準装備の「AigoBilder」を使えばウイザード 感覚でHTMLデータベースを作成できるので利用するよも手である。また、デスクトップのPCで 「Microsoft Access」などに情報を持っている人は、テーブルやクエリー結果を簡単にHTML形式 で保存できるはずなので、それをWindowsCE機にコピーして持ち歩くといった使い方が有効であろう。



6.ネットワーククライアント

 WindowsCE2.0からは、母艦との接続にRS232Cケーブル接続だけでなく、LANカードを使った ネットワーク接続が可能となった。しかし、そのインストールはWindows98/95のように自動化 されてはおらずCD-ROMから指定のファイルをWindowsCE機にコピーするなど手動の部分が多々 ある。さらに間違いやすいのが、このLAN接続をインストールしたとしても標準ではActive Syncでの母艦との同期にしか使えないということである。そのままでは、Windows98/95のように 母艦の共有フォルダが見えたりはしないのある。この問題は、Microsoft社のホームページから 「Windows CE Network Client」をダウンロードして導入することにより解決する。英語版のため 漢字名称を使ったフォルダ名が文字化けするなど若干の問題はあるが、母艦の共有フォルダをエクス プローラーで参照するといった基本機能は実現できる。



7.オンラインソフトの活用

 WindowsCE機も発売当初から、熱心なパワーユーザーの手により各種のオンラインソフトが 開発・提供されてきた。これらを導入することにより、標準のアプリケーションではどうしようも ない便利さ、快適さを得ることができる。また、新しいWindowsCE機の活用法を見出すことが できるかもしれない。以下に私が普段使っているオンラインソフトの一覧をあげておく。これ 以外にもWindowsCE機のオンラインソフトは多数あるのでホームページを検索してみてほしい。

ソフト名 値段 概要
DTop2\1,000タスクトレイからポップアップするメニューソフトです。
3SMenuFREEDTop2に比べシンプルなソフトですが、操作方法が簡単です。
Super Editer F99FREEプロテック株式会社の提供するエディターです。 このジャンルでは、他に伊藤氏の「KPAD」(フリーウェア)や ビレッジセンターの「PWZ」(市販品)などがあります
TascalExplorerFREEフォルダーのツリー表示と、アイコンを使わないことによる 高速化を実現したファイルユーティリティです。
TCARD\1,000カード型データベースです。ファイル形式がCSVファイルなので母艦の各種 アプリケーションと連携させることができます。
pxlcsv\500Pocket ExcelはCSVファイルを書き出せないので不便ですが、このソフト を使用するとPXLファイルをCSVファイルにコンバートできます。

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