私にはわからない、私は興味がないと思っていた・・・、僕にはわかっている、分かり切ってると考えていた・・・
進化とは、進歩のことではありません、とは進化論を語るときの常套句。進化とは「生物の変化が複数の世代まで集団で受け継がれるようになること」とかいうのが妥当な定義かもしれません。
しかし、進化には、将来的に属以上の、つまり交雑が不可能な程の変化を期待しているというニュアンスがあります。より高度に、より複雑になるという意味合いがあります。事実、外見上、鯨の足が退化しても魚に戻ったりはしません。
単細胞生物から、ペンギンやイルカに生物が変化していくのに、人々はこの100年、想像力と分析力を駆使してきました。
いったんは、ネオ・ダーウィニズムという説で進化論は解決したかにも思えた時期もあります。まあ、ちょっとご年輩の方はネオ・ダーウィニズムしか習っていないでしょうから進化論が綺麗な理論でまとまっていると考えているかもしれません(ネオ・ダーウィニズムという言葉すら知らないかも)。
しかし、分子生物学、古生物学などからの反論が、この牙城を攻め落としかけています。
突然変異が自然選択で選ばれ進化するというのも、過去のもの(それでも今のところ一番有力な基本学説なんですが)。突然変異も自然選択も今や正反対の働きをしていることが明らかになっています。
いま、平然と「進化論は未完成である」というのは常識になってしまったのです。
現在の進化論は、進化にかかわる全ての生物学の集合体となり、大変分かりにくくなっています。そのへんの進化論の本を読んでも昔の総合説が中心で、一般むけの中立説の解説が少ないのが現状です。しかし、これらの複雑難解な様々な説も、ざっくりとつかむことができれば、実は単純明快なのです。単純化こそが科学ですから、ざっくり単純化した説明こそが、科学の神髄です(いいわけぽいけど)。
これだけ一般にも興味深い進化論です。とりあえず、その輪郭ぐらいは、掴んでみようではありませんか。
私も、徐々にではありますが、分かりやすく、かつ要点を突いた(好みと独断は多くはいりますが)サイトにしていきたいと考えています。
このサイトで「種」と言う言葉が使われますが、まあ、深い意味はありません、交配の可能性がある集団ぐらいに考えていてください。
「ハムスターでもわかる進化論」から「豪快!痛快♪進化論」にタイトルを変更しました。
変凡すぎるし、地味だし、内容がハムスターじゃわからないだろうと思われるようになってしまったので、開き直ってネオ・ラマルキズム(非科学的と言われてきた獲得形質の遺伝を認める説)を全面に出そうという、こざかしい考えからです。
でも、変更されたのは、タイトルだけで、内容は、わかりやすく現在の進化論の問題を説明するということに変わりはありません。今後もご愛顧のほどよろしくお願いします。