文字を使った式
文字を使った式の意味
実数について、次のようなことができます。
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2つの実数から「実数 + 実数」という1つの実数を決めることができます。
たとえば、 2 と 3 から 2 + 3 という実数が決まります。
これを加法と呼びます。
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2つの実数から「実数 - 実数」という1つの実数を決めることができます。
たとえば、 2 と 3 から 2 - 3 という実数が決まります。
これを減法と呼びます。
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2つの実数から「実数 × 実数」という1つの実数を決めることができます。
たとえば、 2 と 3 から 2 × 3 という実数が決まります。
これを乗法と呼びます。
(2 ・ 3 とも書きます)
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2つの実数から「実数 ÷ 実数」という1つの実数を決めることができます。
(これには、右側の実数は 0 ではないという条件があります)
たとえば、 2 と 3 から 2 ÷ 3 という実数が決まります。
(2 / 3 とも書きます)
これを除法と呼びます。
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1つの実数と1つの整数から「実数整数」という1つの実数を決めることができます。
たとえば、 2 と 3 から 23 という実数が決まります。
(ここだけの記法として 2 ^ 3 とも書きます)
この演算をべき乗と呼びます。
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1つの実数から「- 実数」という1つの実数を決めることができます。
たとえば、 2 から -2 という実数が決まります。
加法、減法、乗法、除法、べき乗のようなものを演算と言います。
「+」、「-」、「×」、「÷」のようなものを演算子と言います。
たとえば、2 + 3 × 4 のように、
演算で決まった実数に対してさらに演算を行うことができます。
このように演算を何回か行ったもの(を演算子を使って書いたもの)を
式と言います。
式の中でどの順序で演算を行うのかは
ここ
を見てください。
べき乗の演算はここには書かれていませんが、べき乗の演算は最初に
行います。
除法は乗法と同じになります。
つまり簡単に言うと(1)べき乗(2)乗法、除法(3)加法、減法、符号を変える、
の順序になります。
式の中の実数を a, b, c, … などの文字で置き換えたものも式と言います。
たとえば 5 + 3 × a のようなものです。
5 + 3 × a のような式は、演算子「×」を省略して 5 + 3a と書くこともあります。
「数 × 文字 × 文字 × … × 文字」のような式は「×」を省略します。
(例: 2abc)
「文字 × 文字 × … × 文字」のような式は「×」を省略します。
(例: abcd)
5 + 3a という式の意味は、
「もし、a が 1 だったら 5 + 3 × 1 = 8 で、
もし、a が 2 だったら 5 + 3 × 2 = 11 で、
もし、a が 3 だったら 5 + 3 × 3 = 14 で、…」
ということを全体的に表したものです。
なぜ、このようなことをするかというと、
たとえば、
(5 + 3a)a = 5a + 3a2
のように、文字を含んだ式を、文字を含まない式と同じように
計算してみると、
a が任意の実数のときにこの等式が成り立つからです。
式の標準的な形
式については実数と同じきまりが成り立つので、
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a(b + c) = ab + ac
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(b + c)a = ba + ca
(分配法則)が成り立ちます。
そこで、いつもこれらの右辺の形にしておくとわかりやすいので、
右辺の形を標準的な形として、その形に直しておくということを
やることがあります。
もし、b と c が両方とも(文字ではなく)数だったときは、
逆に左辺の形にまとめておくと簡単になります。
以下で、これをやってみることができます。
少し注意事項があります。
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乗法の演算子は「*」を使います。
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べき乗の演算子は「^」を使います。
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符号を変える演算子「-」は他の演算子より優先となります。
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使える演算子は「+」(加法)、「-」(減法)、「*」(乗法)、「/」(除法)、
「^」(べき乗)、「-」(符号を変える)です。
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使える文字は a から z までです。
式の項の順序の整理
たとえば
3a2 + 2a5 + 8a3 + a + 7 + 11a4
のような式のとき、この式の一部分の
3a2, 2a5, 8a3, a, 7, 11a4
を項と言います。
項のある文字(たとえば a)に注目したとき、 たとえば 8a3
のときの 3 のことを次数と言います。
a の次数は 1、7 の次数は 0 とします。
項を次数の高い方から順に並べ替えておくとわかりやすいので、
このように並べ替えておくことがあります。
上の式を並べ替えると
2a5 + 11a4 + 8a3 + 3a2 + a + 7
となります。
同じ次数の項が複数あるときには、(分配法則を使って)まとめておくとよいです。
また、次数の低い順に並べ替えることもあります。
上の式では
7 + a + 3a2 + 8a3 + 11a4+ 2a5
となります。
以下でこれをやってみることができます。
以下で今までのことをまとめてやってみることができます。