HTML形式メール

待望のHTML形式メールについてです。 OE5版のは雑誌への執筆で遅くなってしまいました。(内容が被らないように配慮してます)
これがアップできたらスクリプトメールに着手します。

テキスト形式とリッチテキスト(HTML形式)の違い

インターネットのメール形式を大きく二分すると「テキスト形式」と「HTML形式」(OEではリッチテキストともいう)があります。
広く一般的に使われているのがテキスト形式のほうで、HTML形式はあまり歓迎されないこともあります。 なぜなら、前者のテキスト形式がほぼ全てのメールソフトで対応しているのに、後者のHTML形式は一部のメールソフトしか対応していないからです。
HTML形式に対応していないソフトでHTML形式のメールを受信すると、俗に言う「文字化けメール」と見られてしまい、受信した人に不快な思いをさせてしまうことがあります。 ですから、HTML形式のメールを送るときは、相手がHTML形式メールに対応しているかを確認してからにしましょう。 相手に何のメールソフトを尋ねることで対応しているかを知ることも出来ますが、相手から受信したメールで何のソフトを使っているかを調べることも出来ます。 これについてはFAQをご覧下さい。
(OEを始め、Outlook 97/98/2000、Netscape系メールソフトなどはHTML形式に対応しています。
しかしPostPetなど有名なソフトでもダメな場合は多いです。)

ずばりHTML形式のメールとは「書式付きの文字列」などが送れるメールのことです。 「書式付き」ってのは、おそらく英語で「リッチテキスト」なんだと思います。
OEで作成できるHTML形式メールでは「文字の色」「文字のサイズ」「文字の書体」「下線・太字・斜体」などの文字書式のほかに、 メール本文中への画像の挿入、BGMの挿入(音楽付きメールを参照)などができます。 「HTML」なので、ホームページ上と同じようなデザインのメールを送ることができるということです。
逆に「テキスト形式」とは、まったくの文字情報だけで、文字の色や大きさを変えたり、画像を挿入することはできないのです。

作成中のメールがテキスト形式かHTML形式かは、[宛先]や[件名]の下に[書式]ツールバーが出ているかで分かります。 もしくは、メニューの[書式]の[テキスト形式]か[リッチテキスト(HTML)]のどちらにチェックが付いているかでも調べられます。
ちなみに作成中のメールの形式を変更するときは、この[テキスト形式]か[リッチテキスト(HTML)]を選択することで切りかえることが出来ます。

HTML形式のメールの作成、その前に初期設定

学校では教えてくれない〜」の講座の推奨設定でも書きましたが、標準ではテキスト形式のメールを送信するようにしておきます。 そしてHTML形式で送信するときだけHTML形式を指定するようにしましょう。 以下に初期設定でテキスト形式を送るための設定手順を書きます。
  1. OEのメニューの[ツール]-[オプション]をクリック
  2. 上部の[送信]タブをクリック
  3. [メールの送信形式]の[テキスト形式]にチェックを付ける
  4. 下部の[OK]ボタンをクリック
この設定をすることで、OEの[メッセージの作成]ボタンをクリックすると、標準でテキスト形式のメールを書くようになります。

HTML形式のメールを作成するときは、[メッセージの作成]でテキスト形式のメールを出しておき、メニューの[書式]-[リッチテキスト(HTML)]をクリックします。

ワープロ感覚

HTML形式のメールを編集中は、[件名]の下には「書式ツールバー」が現れます。Wordなどのワープロソフトのそれと似ていますね。
書式ツールバーの各ボタンなどを以下の一覧にしました。マウスポインタを合わせると名前が出てくるので、それと合わせてご覧下さい。(書式ツールバーの左から順に…)

フォント 文字の書体を選択します。
「MS Pゴシック」というのが標準です。他にも明朝体など色々あります。
カーソルの位置のフォントが表示されています。
フォント サイズ 文字の大きさを選択します。
10〜12というのが標準の大きさです。数字が大きいほど大きな文字になります。
カーソル位置のフォントサイズが表示されています。
段落の書式 あまり使いません。
<H2>などのタグは「見出し2」に相当します。
太字 文字を太くします。
押下表示の状態では、カーソル位置の文字が太字であることを表します。
斜体 文字を斜体にします。
押下表示の状態では、カーソル位置の文字が斜体であることを表します。
下線 文字に下線を引きます。
押下表示の状態では、カーソル位置の文字に下線が引かれていることを表します。
文字の色 文字に色をつけます。16色の中から選択します。
通常は黒です。
カーソル位置の文字の色にチェックが付いています。
数字の形式 連番数字のついたリストを作成するときに使います。
HTMLの<OL>タグに相当します。
箇条書き 頭文字が記号のリストを作成するときに使います。
HTMLの<UL>タグに相当します。
インデント解除 インデントしていた段落のインデント量を左に移動します。
インデント インデントしていた段落のインデント量を右に移動します。
HTMLの<BLOCKQUOTE>に相当します。
左揃え 段落の左端を行の左に寄せます。
中央揃え 段落を行の中心に揃えます。
右揃え 段落の右端を行の右に寄せます。
両端揃え 段落の両端一杯に文字が広がるように文字間隔を空けます。
水平線の挿入 区切り線を挿入します。
ハイパーリンクの挿入 範囲指定した文字列にハイパーリンクの設定をします。
画像の挿入 画像ファイルを文書中に挿入します。

フォント・フォントサイズ・太字・斜体・下線・文字の色の書式設定を変えるとき、およびハイパーリンクを挿入するときは、文字列を範囲選択しておいて(文字列の上をドラッグでなぞる)、これらのリストやボタンで設定します。
数字の形式・箇条書き・インデント・インデントの解除・左揃え・中央揃え・右揃え・両端揃えは、書式設定を変更する段落にカーソルを移動しておいて、これらのボタンで設定します。
水平線と画像の挿入は、挿入したい位置にカーソルを移動しておいて、これらのボタンをクリックします。

…なんだ、ワープロソフトでの編集方法とほとんど同じですね。

画像ファイルを挿入

カーソル位置を挿入したい位置に移動しておき、メニューの[挿入]-[画像]をクリックし、[参照]ボタンで画像ファイルを指定します。(画像の配置設定などもありますが割愛させていただきます)[OK]ボタンをクリックすれば画像ファイルが挿入されます。

画像ファイルは挿入した後に寸法を変更したり移動したり削除することができます。
寸法の変更は、画像をクリックして選択しておき、四隅と四辺の中央にあるハンドル(小さな白い四角)をドラッグして調節します。
その他、移動はドラッグ&ドロップで、削除は画像をクリックして選択してから[DEL]キーです。

背景の色・背景の画像

ホームページと同じですから、メールの背景色を変えたり、背景に壁紙のような背景を入れることも可能です。

背景色を変更するには、メニューの[書式]-[背景]-[色]の一覧から色を選択します。 背景色には16色しか指定できませんが、後述の「HTMLを編集」で好みの色をHTMLで指定することも可能です。

背景の画像を指定するには、メニューの[書式]-[背景]-[画像]をクリックし、[参照]ボタンをクリックし、ファイルの一覧から画像ファイルを指定します。 画像ファイルの挿入と同じで、背景画像に指定できるのはGIF形式かJPEG形式などの一部の画像ファイルだけです。
それから、これも画像ファイルの挿入と同じですが、画像ファイルのファイルのサイズには気をつけましょう。 添付ファイルと同じく、大きな寸法の画像はファイルサイズも大きくなります。

ひな型を活用

(後日更新予定)

HTMLを編集

Webページ作成などでHTML言語が分かる人は、HTML形式メールのHTML部分を独自に編集することが可能です。
HTMLを直接編集するには、下部に[ソース]タブを表示してやる必要があります。 メニューの[表示]-[ソースの編集]にチェックを付け、下部の[ソース]タブをクリックすると本文のHTMLが表示されます。 これに直接HTMLを入力できます。
日本語の部分がJISでエンコードされているので、たいへん読みにくいので注意してください。 ソース編集で入力した日本語は、あとで自動的にJISなどに変換されるので、ソース編集で日本語をそのまま入力しても構いません。

HTMLを編集中は、[送信]や[保存]することはできません。 [編集]タブに戻ってから行ってください。

考察

HTMLのソースまで編集できるということは、Dynamic HTMLなども可能になるということです。 余力のある人は画像ファイルの操作を含めて「スクリプトメール」に挑戦してみましょう。

追記(2001/5/3)

掲示板でHTMLの<TD>タグの背景画像の指定が出来ないという話が出ました。 背景画像が指定できるのは全体の背景だけで、<TABLE>タグや<TD>タグなどのBACKGROUND属性はHTMLソースを編集しても不可能です。
しかし不可能を可能にするのが当講座のモットー。 続編のスクリプトメールの技を応用すればできるでしょう。 スクリプトメールの講座に乞うご期待。

 

OE活用講座ホーム | OE活用講座掲示板
Factory | Laboratory | NAGANO INTERNET A

 

COPYRIGHT 2001
COPYWRONG 1987, 2001