続・バックアップ
さらに高度なメールのバックアップの方法について
はじめに
前説となる「メールのバックアップ」でもお伝えしたとおり、
もっと効率的なメールのバックアップの方法をここで紹介します。
前説の「メールのバックアップ」と「フォルダで整理整頓」を応用しているので、
ぜひ両方ともご覧いただいてから、今回の講座を実践してください。
なお今回のバックアップの方法はかなり厄介なので、熟読しながら先に進んでください。
特にバックアップしたものを元に戻す(リストアする)ときは、随分手が込んでいるので注意してください。
なお今回からOEのメールを管理しているフォルダのことを「メールフォルダ」と呼び、ファイルを管理したりするフォルダのことを単に「フォルダ」と呼びます。
もう一度メールフォルダを作り直す
メールフォルダの講座でお伝えしたとおり、今回のバックアップの方法を実践する人は、一度メールフォルダを作り直してもらうことになります。
OEのメールフォルダを作成したときに、前説のとおり、実際には2つのファイルが個人用フォルダに作成されるというのを説明しました。
*.idxと*.mbxという拡張子のファイルです。個人用フォルダについては前説を参照して下さい。
Internet Mailの頃(正確にはOEのベータのときまで)は、フォルダ名がこの2つのファイルのファイル名(*の部分)に対応していたのですが、
正式版では、「フォルダ1.idx、フォルダ1.mbx」のように連番の数字で管理されるようになります(フォルダというカタカナは半角表記です)。
ですから、一度にメールフォルダを作成すると、どのファイルがメールフォルダに相当するかが分からなくなります。1つずつ作るようにしましょう。
それからメールフォルダを作ったときに、どのメールフォルダが作成されたファイルに相当するかをメモしておく必要が出てきます。
一連の手順(バックアップ)
今回のバックアップでは、メールフォルダを1つずつバックアップすることが目的です。
メールフォルダでメールを整理するときのメリットは、前説のメールフォルダの講座でお伝えしたとおりです。
バックアップの方は比較的に簡単な手順ででき、前説のバックアップとメールフォルダの講座をご覧になれば想像がつく人もいると思います。
今回のバックアップでは、「メールフォルダの作成」と「バックアップ」は、一連の作業として行います。
またメールフォルダのバックアップは、メールフォルダを1つずつバックアップします。
複数のフォルダをいっぺんにやると手順もややこしくなり、説明もややこしくなるのです。
- 個人用フォルダを開く
次のいずれかです
C:\WINDOWS\Application Data\Microsoft\Outlook Express\Mail\
C:\Program Files\Outlook Express\Mail\
- OEでメールフォルダを作成する
OEのメニューの[ファイル]-[フォルダ]-[フォルダの作成]です。
- 個人用フォルダに新しくできたファイル(*.idxと*.mbx)のファイル名を確認する(メモる)
- 作成したメールフォルダに、整理したいメールを移動する
- 3.でメモった2つのファイル(*.idxと*.mbx)を、バックアップしたい場所にコピーする
ここまでがバックアップの最低限の部分ですが、メールフォルダの一説のとおり、
メールメッセージの数を減らすとOEのパフォーマンスが向上するので、ここで作成したメールフォルダを削除します。
- 2.で作成したメールフォルダを削除する
削除するフォルダを選択し、メニューの[ファイル]-[フォルダ]-[削除]
これがメールフォルダ個別のバックアップの方法です。
バックアップしてあるメールフォルダを削除すると、個人用フォルダの2つのファイル(*.idxと*.mbx)も削除されます。
これをバックアップしたいフォルダに対して、繰り返し行います。
今度はリストア
バックアップを呼び出すほどのことが起きなければ、本当はこんな面倒な手間をかけずに済むのですが、そうはいかないことを理解してもらえるでしょう。
多分この講座をご覧の方の多くは、何らかのトラブルでメールのデータが吹っ飛んでしまった方だと思います。
今回のバックアップを元に戻す手順はバックアップ以上に難しくなっています。この辺で嫌気が差してきた人は、前説の方法でのバックアップがお勧めなのかもしれません。
そもそも万が一のことを案ずる人なら前説の方法でもかまわない気がします。
今回のメールフォルダごとのバックアップとリストアはOEのパフォーマンスの向上や管理効率の向上を目指す人のためだけなのかも知れません。
リストアの手順は、おおまかな流れは次のとおりです。
もとのように新しいメールフォルダを作成して、OEを一旦は終了してから、
個人用フォルダにバックアップしたメールフォルダの2つのファイル(*.idxと*.mbx)を、作成したメールフォルダの2つのファイル名を上書きするようにコピーします。
このとき、作成したメールフォルダの2つのファイルを削除してから、バックアップの方の2つのファイルを個人用フォルダにコピーして、2つのファイル名をメールフォルダを作成したときの2つのファイル名に変えてもかまいません。
- OEでメールフォルダを作成する
バックアップしたときのメールフォルダ名を推奨します
- 個人用フォルダに作成された2つのファイル(*.idxと*.mbx)のファイル名を確認する(メモる)
- OEを終了する
ファイルの共有違反を回避するためです
- 個人用フォルダに作成された2つのファイルを削除する
ファイル名を忘れずにね
- バックアップした2つのファイルを個人フォルダにコピーする
- コピーしたファイルのファイル名を、2.で確認したファイル名に変更する
(拡張子はそれぞれ変更しないように)
- OEを起動してリストアできたかを確認する
以上がバックアップを元に戻す方法です。
ワンポイントアドバイス
バックアップの前にメールフォルダのコンパクト化することをお勧めします。メールフォルダを管理しているファイル(つまりバックアップするべきファイル)の大きさがコンパクトになります。
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