「そば粉」
バーチャルそば屋の皿洗い（杉村）が語る！
そば粉の本場、北海道にて思う！
帯広市の周辺のそば粉、そしてソバ屋のこと帯広市の周辺のそば粉、そしてソバ屋のこと北海道池田町式ワイン城の窓から遙か彼方で天空と結ばれる広々とした丘陵地帯を眺めていると、 雪の下とはいえ、緩やかに蛇行する畝がかすかに認められ、こんなに豊かに見える 北海道の地の彼方にて”生産性”の上がらないそばを作っているのかと思うと不思議でならない。
＜生産性の説明＞
@そばサロン編「そば打の本U」によれば、そばの反当たり収穫量は１００Kg前後だそうで、
米６０Kg／１０a（反当り１０俵）と比較すると単位面積当たり生産性は極端に低い。
しかもそばの場合の収穫量は、殻付きで云うだろうから更に差が開く。
仮にヌキ身にすると８０％になるものとすれば、ソバの生産性は米の１／８程度と云うことになる。
AInput／Output Rasioで見ると、ソバは播種量に対して１０倍〜２０倍程度しか穫れないものと思うが、
米の場合は、ざっと指定して５００〜１０００倍位は行きそうだから、I/O生産性で１／５０程度と云うことになる。
B金額で見てみよう。
日経新聞に、そばの相場が掲載されなくなって久しい数ので、最近の詳細は不明ながら４５Kg当たり、
国産品で￥８，０００〜￥１２，０００とすると、米の６０Kg当たり￥２０,０００に比べて、６０％位にしかならない。
しかも、精白米はスーパーで￥４，０００／１０Kg、そば粉は、１０００〜１２００￥／Ｋｇ程度、
有名店の石臼びき国内産自家製粉を分けてもらうとき、３￥／Ｋｇになるので、ここで一気に価値が逆転する。
以上、@、A、Bは、米と比較した時に無理があるかも知れない。本来は、秋播き小麦（どちらも裏作）と比較すべきかも知れない。
ＪＲ帯広駅で入手した「Ｇｕｉｄｅ ＭＡＰ」でラーメン店とそば屋を探してみると
・ラーメン・・・５店
・そば ・・・８店
が見つかり、さすがソバの産地を控えてた町だけのことはあると早速全店制覇に挑戦してみる事にする。
帯広のそば屋制覇！・・・８全店のこと
さて、そば屋であるが、旭川、上川町、美瑛町には、どこを見渡してもラーメンの看板、ノボリばかりで、本格的なそば屋らしきものは見当たらない。
ソバッ食いにとっては寂しい限りであるが、美瑛から南下、へその町富良野まで来るとノボリは少なくなり、遂に見つけました。
１０割ザルを注文する。細打ちの仲々なものである。
山間に蕎麦を蒔くと、１週間位で胚芽の所から新芽が出ます。それだけ胚芽部分は栄養の固まりで、生命力の源です。
米や小麦等は、胚芽の部分が粒の端に存在するので、精米・製粉の工程でぽろりと剥がれてしまいます。
蕎麦の場合は、図（省略）のように中央にＳ字型に大きく分布しているので、取れにくく製粉の工程で自然に粉に混入されます。
そば粉７割・割粉３割でそばを作り、１５０グラムのそばを召し上がって頂くとして、
試算しますと、およそ２８００個の胚芽を召し上がったことになります。
そばの国際シンポジウムで、外国の諸先生が、そばは素晴らしい食品である、
２１世紀の食品はそばであると激賞なさるのも、こんな処にその秘密があるのかも知れません。
空知・上川地方のそば畑風景：出張探索！
旭川を中心にして、北（宗谷本線・稚内方面）、東（石北本線、上川・北見方面）、東南（美瑛・富良野方面）
南（札幌方面）と夫云様相が異なる。
北・東方面は、車窓からソバ畑が見られ、水田の中にポツリポツリと点在する。（減反の関係か）
８月も終わりに近づき稲穂も垂れる頃になると、早やソバは花も少なくなり、倒伏を始めそろそろ刈り入れの時期になる。
有名な幌加内は名寄と深川を旭川の西側に結ぶバス路線にあり、９月５日（日）に新そばまつり’９９がある。旭川・名寄よりバス旅行が設定されている。
東南方面にはソバ畑は見られない。
本格的な町そばです。店名は「半月」、本手打ちそば処の看板を掲げている。
玄関の暖簾に土開製粉（株）とあり、新発見となった。
当然、北海道でよく見かけるポスター「そばの秘密」も内容が異なっている。
４０代半ばの主人にどこで修行したかと問うと、見よう見まねですとの事。
砂漠（ラーメンの本場）でオアシスに出会ったような安心感を覚えた。健闘を祈る！
＜そばの秘密＞
大切なあなた！！健康のために！！是非おそばをおいしく召し上がって下さい。
バーチャルそば屋に戻ります 。