「帯広のそば屋全店制覇!」

バーチャルそば屋の皿洗い(杉村)が探索!

そば粉の本場、帯広にて語る!


帯広市の周辺のソバ屋のこと:出張探索!


   丸福
   長寿庵
   そば小川
   石臼そば一休
   みどりそば
   そばの一茶
   田舎そば本店
   薮そば東屋

 帯広ではいたる所に天然温泉の看板が見られる。
火山性の湯ではなく、太古に地下に堆積した植物が熱を持ち、それにより熱せられた地下水が 薄いコーヒー色をした温泉となったもので、モール温泉と言う。

 この温泉にジックリとつかり、サウナで汗を流した後、水風呂に飛び込む。冷たい!
この冷たい水が、帯広の「そば」を良く締まったものにしているに違いない。

 空港で求めた「そば焼」もそばの食べ方の一つとして注目される。


  1. 丸福

    東京海上の奥(大通りから見て)、外観は蔵つくり。
    大正九年創業老舗系、「まる福たまり会より」と書いた暖簾が下がっている。
    粉は十勝産使用、二八の手打ちとある。
    ここの座敷は土間からの上がりが20cm位しかない。
    入り口右、玄関の裏側(北海道は寒いので必ず玄関がある)に当たる座敷席は掘り炬燵形式になっている。
    ここでたまり会をやっているのかな。

    モリを注文すべきところだが、つい当店名物「冷やしかしわ」を注文してしまった。
    そばは薮系を思わせてホクホクした感じ。
    カシワは冷たいそばに合う様に晒してあり、白くサクッとしていて油は完全に抜かれている。その道の通には受けるに違いない。 ネギの臭いが強いのが気になる。
    冷たいそばではあるものの、基本的にはぶっかけであるので、ツユについてとや角言う筋合いではない。

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  2. 長寿庵

    ワインケラーの裏手に当たる。
    「東京日本橋長寿庵より白いそばを届けにやって来ました。当店では、練り味を出すため現在に至るも古風な手打ちで 10年を経た経験者が心をこめて手打ちした長い歯切れの良いそばを仕上げています。」とある。

    麺は中太で長い。つなぎは7:3程度、機械延ばし・機械切りというところか!
    粉は地粉かと問うと、札幌から来ているので分からないとの正直な答えであった。

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  3. そば小川

    西一条通りにあり、大通りから帯広トヨペット、三菱Gas、第百生命、JOMOの交差点を中央公園m側に入った所にあり、 何かの工場跡地の一角にある様に見える。
      営業時間 11:00〜14:30 売り切れ仕舞
          定休日:月曜日
          日祝のみ田舎そばあり

    市の繁華街から外れるせいか、玄関に大きな雪かきセットが立て掛けてある。
    店に入ると右側、玄関の裏手が喫煙室になっている。タバコの匂いでそばの香りが台無しにならない様に配慮か!
    その割には店内にダシと醤油の匂いが充満している。
    建物の構材がすごい、尺二寸角の柱が何本も立っている。
    梁は高さ50cmはありそう。聞けば酒造場だったとの事。
    基礎は比較的小さく、新しく見えるのでどこからか移築したかも知れない。

    <案内書を見る>
      蕎麦に適した十勝平野
      ・寒暖の差が大きい気候風土のもと、厳選された玄蕎麦を品質管理のため低温保存
      ・自家製粉(石挽き→磨き→粒揃え→皮むき)、石臼挽き、手打ちにてそばの本来の味を、賞味下さい。
      ・薬味はつゆの味をそこなうことのないものを選びました。
        (本わさび、辛味大根、一味、有機栽培ねぎ等)
    <メニューの一例>
      卵あんかけそば
      親子そば
      鴨せいろ
      ぶっかけおろし(辛味大根)
      鴨南蛮

    ザルそばを注文
    こだわり系、街そばの要件の一つ「客がそばを育てる」該当しそうな店である。味についてはもう一度訪ねてからにしたい。
    一押しの店。

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  4. 石臼そば一休

    長崎屋4階食堂街にあり、うどんや丼物も出す食堂でこれだけのそばを出すのだから、やはりソバの産地だけのことはある。

    石臼そばの意味を質しても要領は得ない。

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  5. みどりそば

    横山製粉(本社・工場札幌)のカレンダーが掛かっている。
    ひょっとして帯広のそばは横山製粉が一手に引き受けているのではないだろうか?

    つゆがやや甘い。

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  6. そばの一茶

    二八のやや太めの手打ち。
    山形あたりのそばの系統の様に思う粉は、殻を引き込んでいないところが見える。
    田舎そばにして田舎そばにあらず。田舎そば風とでも言おうか。

    抹茶茶碗を一回り小振りにしたというか、薄茶茶碗を一回り大振りににしたと言うか、変わったサイズのそばチョコを用いている。
    別も用途の物を流用しているのかとも思うが、高台が無いのはやはりそばチョコに違いない。
    大盛りを食べる人のために用意しているのだそうだ。

    しかし、本質はどうもそこにはなく、ツユにありそうだ。
    それ程上等でないケズリ粉を十分煮出したものではないか。甘すぎず辛すぎず、それを例の茶碗にタップリ入れてドンと出していく。 ワサビを入れてそば湯で割ると何故かよく合う。
    小さくてキレイな店ではないが、モリ¥450で量は多い。

    もう一度だけ行ってみたい気がする。

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  7. 田舎そば本店

    十勝信組を入ったところ。
    殻は引き込んでないが、へぎそばの様に噛みごたえがある。
    確かにそば粉の味がする。しかし、ツユがうまくない。
    太いのと細いのと乱雑な切り方もダラシがない。

    みどりそばにあったのと同じそばの解説が掛かっていたので引用する。
       そばを食べるとすぐおなかが空くと言われるのは何故でしょう。
        他の穀類よりジャスターゼによる消化が非常に速い。
        水でも十分と云われる程消化温度が低い
       蛋白質を始め、カルシウム、カリウム、鉄分など多くのミネラルを含んでおり、
        骨・血・筋肉を作るのに役立ち、お子様の成長促進に最適
       また、老化を防ぐビタミンEを始め、血圧を下げると云われているルチンも含まれている。

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  8. 薮そば東屋

    緑色でほっくりしたそばは、確かに神田やぶそばを思わせる。
    40年前、
    釧路から来たそうだ。

    そば湯はトロンとしてやや茶色がかっている。
    昨日のものを1日おいて出したところ評判が良いので、容器に一杯分のみ置いているとのこと。
    発酵寸前のものをということか!

    「竹やぶのそば」で、10割そばは持ち帰りの年越しそばには不向きとある。
    ここのそば湯は、夏場どうしているのだろうか。

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