ルールの確認(ゴールライン付近でのデッド)


ゴールライン付近でデッドになるケースについてまとめてみました。
([x-y-z(n)]はルールブックの x編y章z項の(n)に関連記載があることを示します。)

  1. ボールを確保した選手が相手ゴールラインを超えた場合[9-2-1(1)]
  2. 正当なフォワードパスを攻撃側選手が相手エンドゾーン内でキャッチした場合[9-2-1(2)]
    ⇒1.〜2.はご察しのとおり、タッチダウンとなります。
  3. 正当なフォワードパスを守備側選手が自陣エンドゾーン内でキャッチした場合
    3-1.そのままゴールラインを越えずにデッドとなった。[9-5-1(2)]
    →タッチバック。10ヤード地点から守備チームの攻撃となる。
    3-2.ゴールラインを越えてデッドとなった。[6-3-6]
    →デッドになった地点で守備チームの攻撃となる。
    3-3.ゴールラインを越えて相手側エンドゾーンに達した。[6-3-6/9-2-1]
    →もちろんタッチダウン。
    3-4.ゴールラインを一端越え、その後再度エンドゾーンに戻ってデッドとなった。[9-4-1]
    →セフティで攻撃側に2点を与え、守備側チームのキックオフで試合再開。
    3.は、守備チームが自陣エンドゾーン内でインターセプトした場合です。 インターセプトしただけではデッドにならずプレイは続行されることに 注意してください。
  4. ボールを確保している選手がゴールライン手前でボールをファンブル。
    4-1.ボールが最初にグラウンドについた地点がフィールド・オブ・プレイまたは ゴールライン手前のアウト・オブ・バウンズだった。[6-2-3/6-2-4]
    →ファンブルした地点で、ファンブルしたチームの攻撃。ただし、プレイが 4thダウンでシリーズ更新線を越えないときは相手の攻撃となる。
    4-2.ボールが最初にグラウンドについた地点がエンドゾーンまたはゴールライン の先のアウト・オブ・バウンズだった。[6-2-4]
    →この場合、ボールをファンブルした地点から、相手チームの攻撃。
    4-3.ボールがグラウンドにつく前に相手チームがキャッチしたが、そこがエンド ゾーン内で、かつ、そこでデッドとなった。[9-5-1(2)]
    →タッチバック。10ヤード地点から守備チームの攻撃となる。
    4-4.ボールがグラウンドにつく前に相手チームがキャッチしたが、そこがエンド ゾーン内で、ゴールラインを越えてデッドとなった。[*]
    →デッドになった地点でキャッチした側のチームの攻撃となる。
    4-5.ボールがグラウンドにつく前に相手チームがキャッチしたが、そこがエンド ゾーン内で、一端ゴールラインを越えた後、再びエンドゾーンに入ってから デッドとなった。[*]
    →セフティで攻撃側に2点を与え、守備側チームのキックオフで試合再開。
    4-6.ボールがグラウンドにつく前に味方選手がキャッチしたが、そこがエンド ゾーンだった。[*]
    →タッチダウン。ただし、ファンブルではなく、故意に前方にボールを送る 行為による場合には、「イリーガル・フォワード・パス」または「不正な バッティング」の反則を適用する。
    「ファンブル」とは
    「パス、キック、成功した手渡し以外で、プレーヤーがボールの確保を失う」
    行為です。(確保している状態からボールを取りこぼすような状態です)

    4.は、相手ゴールライン手前でボールをファンブルした場合。ボールがグラウンド に触れればそこでデッド(4-1.および4-2)ですが、誰かがキャッチすればプレイは 続行です。そして相手チームの選手がキャッチすればそれはインターセプトと同じ 扱いになります。(3-1<=>4-3、3-2<=>4-4、3-4<=>4-5 にそれぞれ対応)

    4-1は通常のファンブルの扱いです。(ゴールラインが近くなくても同じです。)
    4-2は非常に判りにくいですが、例外的なケースで注意が必要です。

    *
    なお、ファンブルされたボールがグラウンドあるいはアウト・オブ・バウンズにある 物に触れる前にキャッチされた場合には、プレイを続行しますが、これは以下の ルールによっています。

    《関連ルール》
    ・第6編第2章2 キャッチ
    バックワード・パスやファンブルは、フィールドの全てのプレーヤーがキャッチ 出来る。キャッチされた場合は、プレーは継続する。

  5. ボールを確保している選手が、自陣のエンドゾーン内でファンブル。
    5-1.ボールがそのままグラウンドに触れた。[6-2-3/9-4-1(2)]
    →セフティで守備側に2点を与え、攻撃側のキックオフで試合再開。
    5-2.ボールがグラウンドに触れる前に味方選手がキャッチ。
    →プレイは続行。ただし、キャッチしたところがアウト・オブ・バウンズで あれば5-1.に同じ。
    5-3.ボールがグラウンドに触れる前に相手選手がキャッチ。そこがエンドゾーン。
    →守備側のタッチダウン。
    5-4.ボールがグラウンドに触れる前に相手選手がキャッチ。そこがフィールド・オブ ・プレイ。
    →守備側のインターセプトとしてプレイは続行。

  6. ボールを確保している選手が、自陣のエンドゾーン付近でバックワードパスを 試みた。
    → この場合、5.と同じ扱い。

  7. 攻撃チームが自陣エンドゾーン内からフォワードパスを試みた。
    7-1. パス失敗[6-3-7]
    →通常のパス失敗同様、ボールデッドで元の地点から次の攻撃。
    7-2. パス成功[6-3-4]
    →通常のパス成功と同様、プレイ続行。
    7-3. インターセプト。取った地点がエンドゾーン内。[6-3-6/9-2-1(2)]
    →インターセプトTD。
    7-4. インターセプト。取った地点はフィールド・オブ・プレイ。[6-3-6]
    →通常のインターセプトと同様、プレイ続行。
    7-5. フォワードパスに攻撃側の選手が触った後、エンドゾーン内にボールが 落ちた。
    →この場合にも「パス失敗」となります。もちろんボールが落ちた場所が フィールド・オブ・プレイでもアウト・オブ・バウンズでも、また触った 選手が守備側であっても同じです。

  8. ボールを確保している選手が自陣エンドゾーンから直接アウト・オブ・バウンズに 出た。[9-4-1(3)]
    → セフティ

    5.〜8.は攻撃側が自陣のエンドゾーン付近でプレイを開始した場合です。 また8.は、守備チームが自陣エンドゾーン内でインターセプトした場合にも起き 得ます。

以上 (2002.10.01 T.Mori)


[付録:「第12編 定義」より]
フィールド・オブ・プレイ
       両ゴールラインとサイドラインで囲まれた地域。
       つまりエンドゾーンでもアウト・オブ・バウンズでもない地域。

アウト・オブ・バウンズ
       フィールドの外側、場外。サイドライン、エンドラインはアウト・オブ・
       バウンズである。
       なお、サイドラインの上空はアウト・オブ・バウンズではなく、サイドライン
       やエンドラインに触れた場合、およびサイドラインやエンドラインの外の
       地面や物にふれたときにアウト・オブ・バウンズとなる。

ファンブル
       パス、キック、成功した手渡し以外で、選手がボールの確保を失う行為。 
       従って確保を伴わないものはファンブルではなく、キックされたボールや
       フォワードパスをキャッチし損なう行為はファンブルではない。次の
       マフに相当する。

マフ
       キャッチ又はリカバーしようとして、ボールにタッチしたがキャッチ又は
       リカバーできなかった行為。 

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