ルールの解説(アウト・オブ・バウンズ)


【ルール上の定義】
アウト・オブ・バウンズ(「第12編 定義」より) フィールドの外側、場外。 サイドライン、エンドラインはアウト・オブ・バウンズである。
【解説】
☆アウト・オブ・バウンズでない部分は、
・フィールド・オブ・プレイ
ゴールラインとサイドラインに囲まれたフィールド。
ゴールラインはエンドゾーンであり、サイドラインはアウト・オブ・バウンズです。
・エンドゾーン
ゴールラインとエンドラインとサイドラインに囲まれた部分。
ゴールラインはエンドゾーンであるが、エンドラインとサイドラインはアウト・オブ・バウンズでありエンドゾーンではありません。
と言います。

《関連ルール》
・第1編第2章1
フィールドは40ヤードのエンドライン(短辺)、80ヤードのサイドライン(長辺)で囲まれた長方形である。フィールドは10センチのラインで引き、ラインはフィールドに含まない。長辺両端のエンドライン、ゴールライン、サイドラインに囲まれた地域がエンドゾーンである。両ゴールラインとサイドラインで囲まれた地域がフィールド・オブ・プレーである。ゴールラインはエンドゾーンに含まれる。

☆サイドラインおよびエンドラインの上空はアウト・オブ・バウンズではなく、サイドラインやエンドラインに触れた場合、およびサイドラインやエンドラインの外の地面や物にふれたときにアウト・オブ・バウンズとなります。

《関連ルール》
・第2編第2章1 プレイの終了
4) ボールがアウト・オブ・バウンズ(ボールキャリアの身体の一部又は
   ボールがアウト・オブ・バウンズにいる選手又はグラウンドに触れた)に
   なった時。 

ゴールラインとサイドラインが交わる点に赤い直方体のコーンを設置することが ありますが、厳密にいうと下図のように置くべきで、これに触った場合には アウト・オブ・バウンズとなります。(上記関連ルールの「アウト・オブ・ バウンズにいる選手」というところを「アウト・オブ・バウンズにある物」と 読み替えます。)

                │ゴ│
                │|│
    エンドゾーン│ル│ フィールド・オブ・プレイ
                │ラ│
                │イ│
                │ン│
  ─────┳━┷━╋─────── ← コーンの内側がエンドゾーンに入らない。
サイドライン┃      ┃ サイドライン
  ─────┨      ┠───────
            ┃      ┃
            ┗━━━┛
                    ↑
                  コーンの右側がゴールラインよりフィールド・オブ・プレイ側に
                  でない。

☆空中でボールをキャッチし、サイドライン際に着地する際には以下のようになります。
以下、「最初の着地地点」とは片足でも構いません。
・最初の着地地点がフィールド・オブ・プレイまたはエンドゾーンの場合
この場合、ボールの位置は関係なく、片足でもキャッチが認められます。
・最初の着地点がアウト・オブ・バウンズの場合
この場合、ボールの位置に関係なく、キャッチ失敗となります。
・最初の着地が上記の両方にまたがる場合
たとえば両足を同時に着地して、その片方がアウト・オブ・バウンズだったような場合ですが、この場合には、アウト・オブ・バウンズになります。

《関連ルール》
・第6編第3章5
空中でキャッチしたプレーヤーが、アウト・オブ・バウンズに出る前に、フィールド内に片足を着地すれば、フィールド内のキャッチとなり、パス成功である。

☆このルールによれば、選手は空中でキャッチしたとき、片足でも先にフィールド・オブ・プレイまたはエンドゾーンに着地すべきであることになります。
一方、審判は次の二点を確認しなければなりません。
・着地はどのように行われたか?
最初に着地した地点がアウト・オブ・バウンズまたはライン上か否か? ボールを持って着地したか?
・ボールを確保されていたか?
着地したときにしっかりボールが持たれているか? 着地と同時にボールを離すと「確保」とみなさない。

《関連ルール》
・第12編 11「キャッチ」の定義
グラウンドに触れていない、空中にあるライブボールをプレーヤーが確保する行為。
        1) ボールを確保、制御したプレーヤーが、最初に着地した片足がフィールド
           内であればキャッチである。 
        2) レシーバーが着地と同時にボールの確保を失ったら、キャッチではない。 
        3) フィールドのグラウンドに膝をつく又は身体を倒しているプレーヤーでも
           キャッチ出来る。

☆ボールを確保している選手がアウト・オブ・バウンズになったときのボールの前進地点
ボールを確保している選手がアウト・オブ・バウンズになったときのボールの前進 地点は、ボールがサイドラインを横切ったときと規定されていますが、上記の ように体の一部がアウト・オブ・バウンズの物や人(あるいはラインに)ふれた場合 にはボールがサイドラインを横切らない場合があります。この場合の前進地点は 体がアウト・オブ・バウンズの物や人(あるいはラインに)ふれたとして運用して おります。

《関連ルール》
・第6編第3章5 前進地点
ゴールライン間でプレーが終了した時(ボールがデッドになった時)、 ボールの最先端(最も相手ゴールラインに近い部分)が前進地点である。
ただし、ボールがアウト・オブ・バウンズに出た時は、ボールがサイド ラインを横切った地点が前進地点である。

☆以下のルールにより、自らアウト・オブ・バウンズに出た攻撃側の選手は、 パスの捕球資格を失いますので、注意願います。
よくあるのは、相手エンドゾーン付近まで攻め込んでいて、エンドラインを越えてしまうケースです。

《関連ルール》
・第6編第3章3 フォワード・パスの有資格レシーバー
攻撃、守備いずれのプレーヤーもフォワード・パスをキャッチする資格を 有する。ただし、ダウン中に自らアウト・オブ・バウンズに出た攻撃の プレーヤーは、守備のプレーヤーがボールにタッチした後でしかボールに タッチできない。
反則
不正なボールへのタッチ
罰則
プレビアス・スポットから5ヤード

以上 (2002.10.01 T.Mori)
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