'96シュガーボウル(5月3日横浜スタジアム)タッチの基準に関する解説


' 96.02.28 審判部・森
 
『有効なタッチとは、
ボールキャリアの肩から腰までの間に(前面、側面、背面を問わず) 手の(手首から先の、甲でない側)一部が両手同じ時に接触した場合
をいう。』

  1. 次のようなタッチを有効とします。
    1. 従来(動作として)「同時にタッチ」としていたのを「同時に触れている 時間があればOK」とします。
      例) ○:触れていない状態、●:触れている状態

      −−従来|新ルール
      a)OK|OK|○○→●●
      b)NG|OK|○○→●○→●●
      c)NG|NG|○○→●○→○●
    2. 従来「両手のヒラが同時に全部接触している」事を求めていた ところを、「手(手首より先)の内側(甲側でない側)が接触する」 事とします。
      これにより「指先タッチ」も有効となりますが、「かすりタッチ」に 関しては、審判員が「両手同時に接触した」と認めた場合のみ有効と します。
      例えば、大きく(しかも速く)両手を振って、その過程でランナーに 瞬間的に接触するようなタッチであれば、両手が同時に接触している 状態は確認できないでしょうから、笛を吹くことはできないでしょう。
      また、両手の中指の爪の先だけが同時に接触していたとしても、審判が それを確認することは難しいでしょう。
    3. 従来「背面または前面肩口の同じ面を」としていたところを 「とにかく両手が相手の腰から上で首から下のフレーム(ボディ) に両手が同じ時に触れていればOK」とします。
      つまり、前後からの挟みタッチや、両肩へのタッチ等も有効となります。
      尚、これについては審判員は「タッチする者の手の動きから、その動作を 行なう事で当然に接触があると推測できる場合」には、審判員から見て 片手が選手の影になるような場合でも、タッチと判定するようにします。
  2. 本ルールは一言で言うならば「タッチの基準を甘くする」ものですが、審判員は 従来通り、積極的にタッチの行われる現場に近づいて判定を行うことを心がけ、 タッチの見逃しを無くす事、及び見込みで判定しない努力をします。
  3. 一方、タッチの基準を緩和するとともに、危険なタッチ(飛び込みタッチや、 強く突くようなタッチ)については、パーソナル・ファールを積極的に適用致し ます。

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