◎審判を行なう上での注意点
- 審判員の心得
- 審判員は、試合運営において非常に重要な役目を負う存在であるが、審判員の為に試合が執り行われるのではないことを肝に銘じること。
- 審判員は、試合を公正に、かつ、機敏に運営することを心がけ、けっして反則を見つけ出すだけの存在とならないこと。
- 公正なジャッジとは、両チームに同じ基準で判定を行なうことはもちろん、ルールに即した判定を行なうことであり、審判員はルールに精通するよう努力すべきである。また試合中は常に正しい判定が行なえるようなポジショニングを行なうこと、そしてそれが行なえるように試合前のコンディションを整えるよう努力すべきである。
- 不用意な笛を吹かないよう、吹く場合以外は笛をくわえない。
- タッチの判定はボールに一番近い者が行ない、遠い位置にいる審判は、タッチの現場付近、およびその他の地域で反則がないかを見、また、ランナーが自身の方へ抜けて来た場合にはタッチの判定に加わる、ようにする。
- タッチは遠くから見ていたのでは分からない事が多い。タッチを見る者
(ランナーに一番近い者)は、プレイに巻き込まれないようにしながらもできるだけタッチの行なわれる現場に近付いて判定するように動く事。
- ランナーやパスされたボールの動きに合わせて、審判も動かなければ正しい判定は行なえない。
- クロックのスタート/ストップに係わるシグナルは、はっきりと行ない、またクロックがスタート/ストップされたことを確認するようにする。
- 時間内の得点を競うスポーツであるので、クロックが回っている場合には審判員(チェーンクルーを含む)は、選手がより多くプレイ出来るよう努力する事。
(ボールやチェーンのセット、ボールボーイの指導など)
- 審判は試合の運営者。審判がだらだらした試合は、選手もだらだらとし、
緊張のない試合となる。緊張のない試合は怪我も起きやすい。
毅然とした態度で試合を取り仕切るよう心がける。
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