[歌劇「オベロン」序曲(ウェーバー)]
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ところで、伝説のオベロンには全身があって、昔のヨーロッパでは子人(地の精)の王とされ、古くはフランス語で「アルベローン」、ドイツ語で「アルベリヒ」と言われたのが変化したものだそうです。お気づきの方もいると思いますが、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」に登場する「アルベリヒ」と同じなのです。しかし、「指輪」に登場する「アルベリヒ」が愛を呪って世界の覇権を握ろうとする野望の持ち主であるのに対し、こちらの「オベロン」の方は何とも他愛ない存在です。
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[交響曲第9(8)番「グレート」(シューベルト)]
・・・・・・・・・・・・・・音楽之友社のポケットスコアをもとにその頁数を他の曲と比べてみると、例えば超大曲として有名なブルックナーの第8交響曲やマーラーの第3交響曲のスコアの頁数がそれぞれ171頁、231頁であるのに対し、なぜか「グレート」は254頁もあるのです。
それにしても、私たちの様な現代のアマチュアの楽団が、当時のウィーンの楽団でさえ「演奏不可能」だった難曲を堂々(?)と演奏してしまう時代になってしまいましたが、この曲が如何に長くて大変であるかについては、彼らよりも私たちの方がより深く熟知しているつもりです。彼らは譜面を見ただけですが、私たちぱ実際に演奏しているのですから!・・・・・・・
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