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   弥生室内管弦楽団は・・・・・



Profile


 干葉大学の卒業生によって結成され、1984年に活動を開始。大学の所在地である干葉市弥生町の名を借りて弥生室内管弦楽団と名乗る。室内管弦楽団の名が示すように、小編成の楽団であることに加え、指揮者を含め全員がアマチュアであるという、純粋なアマチュアオーケストラである。弥生が誕生した背景には、当時所属していた100名を超えるマンモス学生オーケストラでのマーラーやブルックナーの演奏の他に、小編成のオーケストラでベートーヴェンやモーツァルトを思う存分演奏したいという強い願望があったからである。それというのも、その頃ヨーロッパでは、既に古楽器のアーティストによってモーツァルトなどの演奏様式に大革命が起きており、テンポ、デュナミーク、フレージングから使用楽譜に至るまで、これまでの常識が次々と打ち破られていた時期であった。我々はフルトヴェングラーやワルターによるロマンティックでスケール雄大なベートーヴェンの演奏にも魅せられていたが、演奏スタイルとしては古楽器のそれを採った。現在でこそ日本でも当たり前となった、オリジナル編成で最新の研究に基づく楽譜によるベートーヴェンの演奏を、弥生は80年代から目指していたのである。
 弥生は結成以来、変わらず取り組み続けてきたこだわりを現在でも維持している。編成はモーツァルトやベートーヴェンの時代の標準であった2管編成に止め、トロンボーンの団員を置かない。第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンをステージの両翼に配置する。使用する楽譜はオリジナルを尊重し、繰り返し記号の省略は一切行わない。
 プログラミングは古典派の作品が多く、特にベートーヴェンの作品では、9曲の交響曲をすべて演奏している他、序曲や協奏曲なども多く取り上げている。また、ハイドンの交響曲ではこれまで48番、53番、86番、88番、90番、94番、99番、l01番、104番を、モーツァルトの交響曲では「ジュピター」を2回の他、35番、38番、39番、40番等を取り上げている。その他、バッハ、シューベルト、ウェーバー、ロッシーニ、メンデルスゾーン、シューマンなどの作品−それもありきたりでない作品を取り上げている。
 とはいえ、我々は古楽器オーケストラではない。あくまで、現代の楽器を扱う日本人によるオーケストラである。従って、今日的な表現や東洋的な感性を大切にしている。そのためプログラムにはストラヴィンスキーを中心に、ショスタコーヴィッチ、バルトーク、コダーイ、ロドリーゴの他、大曲ではマーラーの交響曲第4番、ブルックナーの交響曲第4番、それから芥川や伊福部などの邦人作品を組み込んでいる。
 更に室内楽的な自発性や即興的表現を大切にし、リハーサルや本番で異なった表情を見せることもしばしばであるが、楽員はそれを楽しんでいる。また、小編成のためひとりひとりの意識が高く、本番はもちろん練習の時も一切手を抜かない。弥生の演奏が個性的と評されてきたのは、これら即興性と高いテンションによるからだろう。

 現在、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏に取り組むとともに、シューベルトの交響曲全曲演奏を進めている。


 弥生室内管弦楽団は2009年、創設25周年を迎えました。これからもユニークで意欲的な活動を目指していきますので、皆様のこ来場をこころよりお待ち申し上げております。