神奈川横浜 柳生流/制剛流 道場
柳生新陰流兵法 / 柳生制剛流抜刀

伝授の序次

 素振りができる様になったら、いよいよ勢法(かた)の稽古に入ります。
 勢法の稽古は、「伝授の序次」に決められた順番に稽古していきます。
 各勢法の中の一本ずつを教わって、繰り返し稽古し、その一本ができる様になると次の一本を教わり、また繰り返し稽古します。稽古では、教わった勢法を全て稽古していきます。

 「伝授の序次」、勢法を教わる順序は次の通りです。
  ・参学円之太刀(取り上げ使い)
  ・相雷刀八勢法
  ・中段
  ・下段
  ・九箇之太刀(取り上げ使い)
  ・参学円太刀(下から使い)
  ・大転
  ・大転変 後雷刀
  ・雷刀打中下段
  ・雷刀敵を抑える位
  ・九箇之太刀(下から使い)
  ・小転
  ・小転下段変
  ・小転雷刀変
  ・雷刀先を越されるに応ずる位
  ・燕飛

 参学、九箇、燕飛、大転、小転が流祖以来伝わる勢法で表太刀(おもてだち)と呼び、それ以外が江戸中期に兵法補佐役であった長岡房成師が創始した製法で試合勢法と呼びます。

 教わる早さは人それぞれで、何年経つとどこまで教わるかの様な目安がある訳ではありません。
 また、年配の方には、延春先生は、試合勢法は相雷刀八勢法と中段くらいまでをしっかり教え、あとは表太刀を中心に教える様に言われていました。

 上達のためには、教わった事を忠実に稽古し、稽古をひたすら繰り返し、稽古する中でその本質に気付き身に着けて行く、この過程を繰り返していくことが必要です。教えは言葉よって伝えますが、言葉を頭で理解したものを、稽古を必死に繰り返すことによって、ある日、この教えはこういうことだったのかと、はっと気付き、言葉を超えて自分のものになる、自分で自在に使える様になる、稽古はその繰り返しです。"習得のレベル"が上がる、とも言えるでしょう。
 なお、兵庫助利厳師はこの稽古のプロセスであり習得の過程を、「習い」-「稽古」-「工夫」の三つを繰り返す「三摩の位(さんまのくらい)」と呼んでいます。

 稽古は、道場で相手(打太刀)に対して使う稽古と、一人で行う独り稽古の両方が重要です。
 独り稽古は、道場での稽古の際に、あるいは稽古日以外にも自分で場所を探して行います。
 独り稽古は、それ迄に教わった勢法を、実際に打太刀が居るのと全く同じに、相手を想定しながら、一人で使って稽古するものです。
相手が居るのと同じに使うので、自分で一人で勝手に速く使うのではなく、相手が居るのと同じ速さで使います。
 特に最初に立った時の無形の位を十分に取り、教わったすべての「身位」(姿勢・位)、「間積り」(間合い)と「拍子」(タイミング)を充分に稽古し、また、伸び伸びと使って稽古しすることを心がけます。
 これらは、延春先生から指導された独り稽古の方法です。

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