勢法(かた)について
当流は勢法(かた)で稽古しますが、勢法は「形」を稽古するものではありません。
勢法による稽古は、剣を自在に使える様になることを目指して勢法を繰り返し稽古します。
慶長10(1605)年、石舟斎師が利厳に印可を授けた際に、『没茲味手段口伝書』を渡しています。
その冒頭にかかれているのが「五合剣」であり、延春先生による『柳生新陰流道眼』では、「截合に勝つための最重要事項」と解説されています。
その内容は、「第一 勇之事、第二 目付之事、第三 拍子之事、第四 身懸之事、第五 佐曽久(さそく)」となっていて、その第一番目の「勇之事」について、『柳生新陰流道眼』では、「第一は勇で、これなくしては真剣勝負に臨んで勝利は絶対的に得られるわけがない」と解説されています。
第二から第五は、まさに普段の勢法で稽古している内容ですが、その技術的な内容の前に最初に登場する「勇之事」が、勢法の稽古でも最も重要とも言えるでしょう。使太刀を稽古する上で、常に心掛けるものと言えます。
そのためには、打太刀が重要であり、打太刀自身も「勇之事」の心掛けをもって使太刀と対することによって、勢法が形でない真の稽古になると言えます。
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