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Pumpkin Time(かぼちゃの時間)

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日本とアメリカと中国、そして韓国の地政学

 アメリカと中国がきな臭くなってまいりました。
 アメリカの地政学は、単純なリアリズムを基礎にリベラリズムの影響を受けたもの、中国の地政学は前近代的な支配権を権謀術数で広げること。相反する哲学です。
 リアリズムとは地政学では、ま、パワーバランスをどうするかというもので、リベラリズムとはパワーバランスではなく国際協調とか文化や経済の関係を重要視したもの。
 中国の地政学とは1000年前の支配と覇権をめぐる権謀術数と考えてよい。中国とはイカサマそのものなのである。戦争をするぞと言っても、平和主義だといっても誰も信じない、左派系のマスコミでさえ、GDPですら信じていない。国家そのものがイカサマ。国家と言っているが、要は中国共産党の支配権のことだ。ウイグル族とかチベットとかは国民ではなく支配下の民族に過ぎない。山賊の縄張りと同様なものが中国と考えてよい。だから国力が上がれば国境線も、つまり縄張りも拡大するのが当然と考える。近代国家の考えとは相反するもの。
 近代国家とは国民国家のことで、国民の単位で結束した国家。だから強い。そして簡単には国境線は広げられない。
 リアリズムでは重要なのは国家のみ、それも他国を動かすことができるプレーヤー以外は重要ではない。プレーヤーとは要するに常任理事国、ドイツも日本も本来はプレーヤーではなくチェスのコマ。もっと言えば、アメリカとロシア以外はプレーヤーではない。ヨーロッパはEUでまとまればプレーヤーの資格があるだろう。この国連の仕組みこそがリベラリズムで失敗した反省によって生まれたリアリズムによる世界秩序。
 リベラリズムは戦前に流行し、日本国憲法もその典型だ。しかし、その直後、ヒトラーの戦争をどうやって防げたのかという答えとしてリアリズムが浮上してくる。国家において戦力の空白はパワーバランスを崩すため戦争を起こす。アメリカは慌てて日本に再軍備を求め、日米同盟を組むことになる。
 リベラリズムは政治的な側面として共産主義を生むが、共産主義が否定されると論理的であることを前提とするリベラリズムからも否定される。日本における共産主義はかつて自分たちが否定した空想的(ユートピアリズム)共産主義となったのに気づいていない。
 アメリカとロシアの間に入り込んでプレーヤーになろうとしている中国。苛立つアメリカ。日本は当然、自由貿易が生命線なのだから利害が一致するアメリカの自由と解放チームに所属中。中国の支配権の制限が日米の目的となる。
 中国の戦略の古さは、中国が拡大しようとしている海戦力のあり方にも表れる。数で圧倒しようとしている。陸では有効な人海戦術も海では欠陥としかみえない。三国志のやり方では海は支配できない。ゲリラ戦も隠れることができない海では無理、人海戦術も限りがあり、同時に狭い場所に位置することすら困難で個別撃破の的となる。集団的自衛権で徴兵制が始まるとかいう人がいるらしいが、徴兵制は海や空には不向きだ。むしろ徴兵制は中立・専守防衛に向いている。国内での本土防衛に特化しゲリラ戦と人海戦術を繰り返すのは有効な戦略となる。現在、徴兵制の国家の多くは本土防衛を前提としている。
 中国は陸の奥地で行ってきた繰り返し攻撃を行い領土を広げる作業を海で行い始めた。
 日本としては中国の通常兵器での空海軍は怖くない。恐れるのは核攻撃だけだ。核がない日本に対し、アメリカが日本にプレーヤーをやらせないためにはオオカミのリーダーのように、先頭に立ち中国に立ち向かうしかないだろう。日本が中国の脅威を強調するのは、アメリカに覚悟を迫っているのである。
 では、韓国はこの軍事的対立に対し、どのように振舞おうとしてのか。少なくともアメリカから見たら、韓国は中国のチェスのコマと考えて、アメリカは行動したほうが良いと判断するだろう。韓国が使っていたバランサー外交とか、調停ができるほどの外交力があるか、バランスをコントロールできるほどの国力がなければ、敵国にすり寄る言い訳にしか聞こえないだろう。
 韓国に外交戦略とか理想の世界秩序とかあるのだろうか? 
 外交戦略が幼稚すぎる。国内での選挙活動を国際関係にも広げたような殴り合いを仕掛けてくるが、相手の国益にならなければ、無視されるだけだろう。国際関係はゼロサムではなくWIN-WINのビジネスに似ている。謝罪ですら国益にならなければ行わない。謝罪によって友好関係になれるとか考えるから謝罪も行われる。民主党とか韓国と蜜月関係になって外交的勝利を宣伝したかっただろうに、最後のとどめを刺すなんて、最後の親韓政権だったのに。味方を殴っちゃダメでしょ。謝罪すると関係が悪化すのであれば、謝罪するわけないだろうに。
 同じように日米のパートナーシップの邪魔をしようとしか思えない態度も、アメリカの反対を押し切って中国にすり寄ることも、アメリカの国益に反する。アメリカにしてみれば、韓国の反日も中国のコマとして動いているとしか見えていないことに気付かないのかな。
 国民感情がどうのこうのは関係ない。政治家が冷静に決断するだけだ。政治家とは国民の代理人であり弁護士のようなもの。国民の意向に逆らっても国民の目的に不利なことはしない。集団的自衛権にしても、ルーピーのトレースミー発言での失った信頼を取り戻すための手段でしょ。アメリカに約束したことは必ず、国民の支持を失ったとしても果たす覚悟があることを示すことで信頼を取り戻し、軍事的に消極的な政権に覚悟を迫っているのです。これほどまでに中国は脅威であり、アメリカが中国に毅然とした対応を取るつもりがなければ日本は自ら中国に対抗できる手段を持つぞという脅しが隠れているのかも。

 

 

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by 平沢 優