20世紀最後の総選挙も終った。政権の枠組みが一つの争点となったが、政策的な差があまり見えない選挙でもあった。

 選挙のときになると与党野党を問わず、福祉政策の充実、公共投資の増大など国民にとって都合の良い政策ばかりが並べられる。その結果財政赤字が膨大なものになり、次世代の人間がそのツケを支払わなくてはならなくなる。

 老人医療の問題にしろ、年金問題にしろ、財政赤字の問題にしろ今選挙権を持っている人を優遇した政策である。今までの政権は選挙権を持っている人のことだけを考え、今選挙権を持っていない子供たちのことを考えている政策などほとんど何もない。

 少子化の問題も政策的には何もない。(高齢化ではなく少子化参照)現在の既得権のことだけを考え、将来の納税者に未来を与えられない国は衰退するであろう。現在有権者の権益を守るのではなく、将来の有権者のことを真剣に考える時期にきている。

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