悼 永井陽子 二首
14 December 2003

nomadologie

masatsune nakaji
中路正恒



悼 永井陽子 二首



亡き君になにを手向けむ夏の日のおばけ屋敷で手を取りしこと


るるるる……と呼べども出ない永井陽子ぼくらの国にいつ帰ってくる?


           『日本歌人』2000年11月号




本歌


比叡山おばけ屋敷はいまもあそこにあるのだらうか なう 白雲よ


るるるる……と呼べどもいづれかの国へ出かけてモーツアルトは不在


         永井陽子『モーツアルトの電話帳』より


解説: 永井陽子の「比叡山おばけ屋敷」歌のこと

2003年12月14日



長野隆を悼む 五首
恐山へ --長野隆に-- 三首

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