博:本郷くん。いいかね、まず最初に、「fj.*参加者への箴言」を示そうかな。 本:おや、死紙博士。ほぉ、これはまた、いったい、大層なものをするんですね。 ところで、「箴言」って何ですか。....。あ、はいはい、自分で調べますよ。 博:まあ、これは、fj.*に参加する場合の、心得みたいなものをまとめたものだ。 これらは経験則であり、「こう行動したり、こう考えた方が効率的なようだ」 というぐらいなものだ。それ以上のものではない。それ以下でもないがな。 本:ということは、fj.*に参加する以上は、必ず守らねばならぬといった、原理 原則みたいなものではない、ということですね。ううむ、逃げてるのかな。 博:そうだ。なにせ、時代と状況によりどんどんと変化していくものなんだな。 本:ま、ここに書いたのは、こういう考えもあるんだよって、ことなんですよね。 博:そうだ。それに、fj.*を造っていくのは、君達なんだから、自分達で変化さ せていくものだ、ってことでもあるんだ。ともあれ、まあ、以下に示すぞ。 ・fj.*は、ネットワークのコミュニティ、すなわちそれは、人の社会ぞ。 本:どういうことです。結局は、機械が接続されたネットワークなわけでしょ。 博:まあ、接続しているという物理的な話ではそうだが、そこに参加している人 のネットワークによって成立しているのも事実なわけで、そういう意味で、 コミュニティ、社会なんだよ。それにだな、人間という矛盾しかつ完全でな い存在からできている社会ゆえに、fj.*という社会も、矛盾もあり、完全で はないんだな。そこんとこが、機械や数式のようには、そう簡単には割り切 れない部分が多いんだ。割ろうとすると、余りが結構出てきちゃうんだな。 本:ということは何ですか、fj.*という社会には、会社や学校とかの人間による 社会・組織と同様に、例えばですね、明るい面と暗い面があるわけですか。 博:そうだよ。だから、そこに参加していけば、例えば、腹の立つこともあるし、 嫌な気分になることだってあるんだよ。いや、もちろん、影だけではなく光 もあるさ。だから、例えば、何かに感動したり、良い目を見て得したり、何 かを得ることだってある。そう、結局は、fj.*は、人間による社会なんだよ。 本:なるほど。だから良いこともあれば悪いこともある、ってことなんですね。 博:そういうこと。社会だと思っていれば、多少は気分が楽になると思うんだが。 ・fj.*で、友を作ろう、若者よ、君の人生、豊かにぞなる。 本:そら、まあ、fj.*には、知り合いになる機会、友人を作る機会がころがって いますわね。見たことも会ったこともない人達と、話ができるわけですから。 博:そうだよ。機械いや、機会があるんだ。もっとも、友を持つのが嫌いな人も いるだろう。まあ、それはそれで仕方ないけど。でもね、これはあくまでも 一般論だけど、友っていうは、君の人生を豊かにしてくれるんじゃないかな。 無論、良き友ができるとは保障できないわな。悪い友人だってできちゃうな。 本:でも、それって、普通の社会とて同じことじゃないですか?それに、何が良 い友人か、悪い友人かってのも、うーん、ホント、むずかしいとこですね。 博:とにかく、友人のできる機会が、他の社会同様に、fj.*にもあるはずだよ。 喜びの時にはそれをわかちあえ、悩める時には相談ができる、そういうfj.* の知り合いを、いや、どういう場合でもそうだけど、持ちたいじゃないか。 本:そうですね。あ、博士。博士は、僕にとっては、「友人」で、しょうか? 博:本郷君。何をいっとるのかね。ネットうんぬんの前に、「上司」じゃないか。 ・fj.*の、電子メールや、Netnews、とても便利だ、どんどん使おう。 本:確かに便利ですね。うん。そう思いますね。なにしろ、日本中、いや世界中 とかの広い範囲に伝わりますもんね。それに、雑誌や新聞よりも反応が早い し、なにより気安く使えますよね。いやぁ、ホント、これ、便利ですもん。 博:そうだよ、便利さがいっぱいあるんだ。ぢゃが、その便利さや特性は、時に は、好ましくない方向に、物事を加速することもあるのだよ。例えば、だ、 Netnewsの場合、結構広い範囲に伝わるために、予期せぬ反応が出てくる危 険もあるのだ。そして、電子メールっていうのは反応が結構早いため、生の 反応を相互にぶつけ合ってしまい、ともすると感情的になる危険もあるんだ。 さらには、便利ということから来る気安さから、ともすると、下品で粗野な 言葉を使ってしまいがちになる。そして、それが相手を怒らせたりするんだ。 本:ということは、電子メールやNetnewsの使い方には常に注意するべきですね。 博:そうぢゃ。ハサミだろうが原子力にしてもそうなんだが、強力で便利なもの っていうのは、「使いよう」が重要なんだな。でも、そもそも使わにゃその 便利さは出ないわな。投稿できないサイト(「Read Only Site(ROS)」) ってのは、やっぱり、不便だと思うわな。ま、色々と事情はあるにせよ、ね。 本:まあ、そういう特殊事情の人は別として、ひとまず置いておいてナイナイし ておきまして。まあ、使えば便利なものだから、もっとより積極的に、もち ろん上手に、利用すれば、もっともっと便利で結構だってことなんですね。 ・fj.*で、大人になれよ、若者よ、自己中心の、ガキになるなよ。 本:さっきから出ているように、fj.*ってのは、いってみれば、社会なんですね。 博:そうじゃよ。普通の社会同様に、行動するのに、それなりに良識と責任をも つべきだな。自己中心のガキにならず、一人の社会人として、つまり、大人 になる必要があるのだな。その為には、自分のことばかり考えるのではなく、 他人の権利を認めることが必要なんだよ。言うのは簡単な話ではあるけどね。 本:そうですね。そもそも、fj.*への記事ってのは、皆の目が通るんですよね。 なんちゅーか、いってみれば、公共の場って感じかなぁ。そういう所に投稿 するという意識がどこかに必要なんですよね。うーむ考えると大変だなぁ。 博:そうだな。でも、それは何も困難なことではないよ。はっきりいってしまえ ば、普通の常識で判断できることだし、誰だって、普通の社会の中では、そ うやってることなんだよ。法律とか規則がどうこうというより、それ以前に、 社会常識として、暗黙の上にやっていいこと、悪いことってのが、やっぱり あるんだよね。それを知らないで行動するのが、悪い意味でのガキなんだよ。 本:まあ、あんまり常識にとらわれるってのも、ねぇ、どうかと思いますけどね。 博:何も嫌らしい大人びた行為をしろっていうんじゃないのさ。普通の常識を持 ちなさいってことだよ。まあ、そこらは、自分で判断してもらいたいなぁ。 本:まあ、自己中心のガキ的にふるまっていると、長い目でみれば、結局は自分 の損になることも多いんですね。周囲といらん摩擦をしないようにした方が、 精神的にも楽なんですよね。だから、いい意味で大人になりたいものですね。 ・fj.*の、慣習それは、伝統の、歴史経験、積みて作れり。 本:へえ、fj.*にも、それなりに歴史とか伝統ってのが存在するんですね。 博:そうだよ。まあ、京都遷都がどうとかと比較してはいけないな。あくまでも 「それなり」だが。でも、結構長いといえば長いんだな。そういう社会だか ら一人の参加者としては、やはり、fj.*という社会のルールを、いや、暗黙 的なものだから、場の空気っていった方が正確かなぁ、学ぶ必要があるんだ。 本:そうはいってもねぇ。fj.*の伝統とか習慣に、それも悪いやつに、無条件に 何も考えずに従うってのも、それもどうかと、私なぞ思うんですけどねぇ。 博:そらそうだ。そこらは自分で判断すればいいさ。でもね、逆もいえるんだ。 何も考えずに、それも何の理由もなくfj.*の伝統や習慣を破壊するってのも、 fj.*って社会を混乱させるだけだよ。せっかくそこにある場の空気を、傍若 無人に壊わすってのも、それは結構困る行為だよ。そもそも、fj.*の伝統や 習慣っていうものには、それなりに過去の経験から得られた合理的なものも 結構あるんだ。もちろん、古くなって化石化しているものだってあるけどね。 本:ふーん。合理的ねぇ。まあ、普通の社会の場合でもそうなんですけど、そこ の場の空気に溶けこむには、ルールっていうか、風俗習慣あたりを知り、そ れに慣れて、それからそれを改善していく、って方がいい場合が多いですね。 博:そうだよ。あまり意味のない対立構造を作って、不要な緊張を作ることはな いんだよ。まあ、fj.*も結構ダイナミックでね、そんなに捨てた所じゃない んだよ。悪習っぽいのは、だんだんと風化していって消えていくんだからね。 本:ま、そういうfj.*に自然に慣れていった方が、結局は「楽」ってことですね。 ・fj.*で、読者の存在、重要で、無視せぬだけの、余裕あるべし。 本:どういうことかなぁ。読者ってのは、読む人でしょ。そら重要じゃないすか。 博:そうはいうけどね、議論になっちゃうと、どうしても、相手になっている活 発な発言者だけしか意識できなくなる傾向があるんだ。そういう発言者って のは実は、あくまでも氷山の一角なんだよね。だから、記事の発言者だけし かいないと思って行動しちゃうと、氷山を見失なって、怪我するんだよね。 本:ふうん。ということは、fj.*っては、思ったより大きな「社会」なんですね。 博:そう、ネットの向こうには、君が思っているよりもはるかに沢山の読者がい るんだな。ゴキブリじゃないけど、一人反論者がいれば、その裏には30人 いると考えてもいいかもしれない。だから、普段君が属しているような身近 な日常のコミュニティよりは、はるかに多くの人がいるんだ。なにせ広い社 会だろ、君の狭い範囲での常識が、他の人には通用しないこともあるんだな。 本:なるほど。それだけ広ければ、ネットの向こうには、同じ考えの人もいれば、 もしかすると、違う考えの人もいる可能性が常にあるっていうことですね。 博:そうだよ。なにせ広い社会だから、こちらの善意が受け入れられるっていう 場合だけではなく、時には、こちらの善意が悪意に取られることもあるんだ。 本:こちらは善意なのに悪意にとられてしまう、それって、本当に悲劇ですね。 博:そう。だから、自分の環境とかが、一般的であると思い込み、それを前提に してしまうのは、とても危険な行為なんだ。そして、自分と違う価値観や環 境の人達を、ただ排除せず、度量を持って容認するだけの余裕がないと、悲 劇はなかなか終らないのさ。自分と違う相手を憎んだり、被害者意識を持っ たりするのは、悲劇を長びかせてしまうことが多くて、あんまり効果的では ないんだ。そして、誰も彼も得することなく、ひたすら消耗してしまうんだ。 本:それって、戦争の悲劇ってかんじですよね。では、どうしたらいいでしょう。 博:だから、相手の立場や状況に立って物事を考える、そしてそれができるだけ の精神的余裕を持ちたまえ。なあに、ゆとりがあれば、気の持ちようで、悲 劇的状況も楽になるし、解決できないことも、解決できるかもしれないから。 ・fj.*よ、相互扶助する、社会たれ、可能な人から、それをやるべし。 博:fj.*では、困っていれば、特別の係ではなく、普通の参加者が助けてくれる。 本:じゃ、困っている人を見つけたら、なるべく助けてあげるべきなんですね。 博:そうだよ。fj.*では、みんなにボランティアになれる資格があるんだ。それ は義務というよりは、権利といってもいいな。そうであっても、ボランティ アをしていくことが期待されているから、義務といってもいいね。義務であ れ権利であれとにかく、相互に扶助していこうじゃないか。いや、そういう 行為をするように、常にfj.*に対して参加していく、という積極的な行動を するという姿勢にこそ意義があるのだよ。参加することに意義があるんだ。 本:そうですか。でも考えてみると、相互に助け合うのは、なにもfj.*に限った ことではないですよね。普通の社会だって、直接であれ間接であれ相互に助 け合うじゃないですか。fj.*ってのは、もっと焼肉定食、もとい、弱肉強食 の怖い所じゃないかと思ってましたけど。怖い所という噂もありますから。 博:「タフでなければfj.*には参加できない。しかし、優しくなければ、fj.*に 参加する資格はない」ってとこかな。「自分には厳しく、他人には優しい」 そういう姿勢といえばわかってくれるかな?そのタフさは必要なんだよね。 本:ふうん。互いに肩寄せ合ってタフに生きていく、いわば、そんなんかなぁ? 博:そうそう。それに、相互に助けるのって、何も誰かに命令されたり、規則に あるからするってのじゃなくて、やっぱり、自発的にやってきたいよね。 本:なるほど、相互に助けていけば、自然と住み易くなってくってことですな。 ・fj.*よ、自治と民主の、社会たれ、合意とるにも、大変だとも。 本:fj.*ってのは、権威とか、権力ってのは、やっぱあるんですよね。 博:うーん、経験的にいっても実際にも、fj.*には、権威とか権力なぞないのだ が、それがあると思い込んでいる人は存在するな。まあ、そう思っている方 が楽である場合もあるからね。他人に従い、誰かに言われるままに行動して いくって方が楽な場合もあるわけだからね。そういう人生は否定しないけど。 だって、自分達のことは自分達で決定していかねばならない、ってのは、結 構大変なんだね。それなりにエネルギーはいるし、責任もあるわけだしね。 でも、ホントいうと、fj.*には、権威とか権力っていうものは、ないんだよ。 本:へえ。じゃ、何か特別の権限を持って、それがあることで、他の人を従わせ るような、「お上」みたいなことって、fj.*においてはできないわけですね。 博:fj.*には「お上」的なものはないっ!まあ、皆が賛同した意見は、その賛同 があったということで、強い力のある意見になるけどね。だからといって、 少数の意見を無視していいというわけではないぞ。ともかく、皆の賛同をも らうことが必要なんだ。いいかえれば、fj.*では、何らかの形で、皆に問題 点を問い議論をし、その上で合意形成ということをしなければならないんだ。 本:で、その合意形成された結果が、それが効力を持っていく、ってことですね。 博:そういうこと。でも、合意形成の手間ってのは、目茶楽ではないんだよ。意 見を認めさせるには相手を説得し、賛同者を集るという、いわば民主的な手 順が必要だからな。多くの人からなる社会のfj.*では、民主的な自治をやっ ていく以上は、多少の手間は必要だし、それを避けては通れないんだねぇ。 本:でも、それって、fj.*だけのことではないですね。またもやですが、普通の 社会も同じですよね。で、多少の面倒や手間はあっても、効率が多少悪くて も、fj.*においては、自治と民主は維持してきたい、ってことなんですね。 ・fj.*は、個人が参加、するものなり、肩書きなどは、気にするなかれ。 本:ということは何ですか、個人でしょ。所属する組織上の地位や立場を離れて、 自分個人として物を言うことになるわけですよね。だから、自由に発言でき るし、肩書きで物を言うようなことは歓迎されないし、肩書きによる弊害が ないってことですね。うーん、これって、日本社会では珍らしいですよね。 博:まあ、そうだけど、現実的にいえば、誰しもそうだけど、所属する組織から は、完全に自由ではあり得ないのさ。そりゃそうだよね。なにせ人間社会だか ら、1か0かというもんじゃなくて、そう簡単に割り切れるもんじゃない。 でも、範囲が限られていても、fj.*では、なるべく個人として自由に発言し、 またそういうことが出来る場所であり続けるように、努力したいものだね。 本:でもねぇ、いかにネットワーク上でも、博士ってのは、私にとっては、やっ ぱ上司ですからね。こら仕方ないですよね。相手の所属を意識しないように するってのには、こら、もう、ものすごいなお一層の努力が必要なんですね。 博:そうだよ。あらゆるしがらみから切り離れた個人には、そう簡単にはなれな いのさ。それに、あったっていいじゃないか。そうでなくても、fj.*で活動 していれば、fj.*の中でのポジション、fj.*という社会での位置ってのがで きてしまうんだな。例えば、fj.*の御意見番とか、初心者の質問に回答して くれる人とかね。そういうのからも、常に離れていられるかっていると、ま、 むずかしいね。だから、読む方も、そういうのを気にしないようにしたいね。 本:ということは、いわば、できる範囲でなるべく努力する、ってことですね。 博:そういうこと。無理は何事でもいけないからね。まあ、無理のない範囲でね。 ・fj.*で、言葉を選ぶ、努力さえ、何事ならん、意図が伝わる。 本:fj.*ってのは文章ですよね。文章作法からいえば、よく考慮された、簡潔で、 しかも的を射、当を得たた言葉の方が、相手に意図を伝えやすいんですよね。 博:そらそうだ。なにせ、fj.*ってのは、人と人とがコミュニケーションをとる ってのが根本の目的のひとつだからな。その目的のためには、一番効果的・ 効率的に書く、ということを、参加者は常に考えていかねばならんだろうな。 本:でも、どう書けば、より効果的に自分の意図を相手に伝えらえるかというの は、結構大変ですよね。特に、fj.*みたいに不特定多数のような状況ではね。 博:そうだよね。それに、やっぱ、文字だけの情報ってのも、おのずから限界と いうものがあるんだよね。なかなか、文字だけでは、相手に自分の本意が伝 わらず、もどかしい事も多いんだよね。もう、見せればそれで済むのにね。 本:そうですよ。そして、相手によっては、悪意かどうかは知らないけど、書い た本人が想像だにしない、変な解釈しちゃうことも、結構あるんですよね。 博:まあ、fj.*では、いや、どこでもそうだけど、書いて伝えるのは大変だ。で も、皆、それをやってるんだよ。誰しもそれなりに努力はしてるんだよ。書 きすぎても相手に誤解されるしね。逆に、何も書かねば、何も伝わらないん だ。ある程度は書かないと、うまく伝わらないんだよ。だから、あまりに簡 潔すぎて舌足らずになるのも困るしね。まあ、一言多すぎず、かといって、 一言足らないこともないような、そこらの塩梅は、自分で判断してほしいね。 本:わかりました。まあ、多少は意識して、相手に伝わるように書きましょう。 そういう努力ってのは、いつかはむくわれるし、その努力を惜んでいると、 結局かえって意志疎通ができなくて、余計な手間がいるわけですからね。 ・fj.*で、人格変わる、人もいる、字面で判断、後で後悔。 本:よくいわれることですけど、「運転すると人格が変化する」といいますよね。 fj.*でも、投稿するとなると、暴走っていうかそうなる人もいるんですか。 博:そうなんだ。「投稿すると人格が変化する」人って、案外いるんだよ。多い のは、夜郎自大のようになって、傍若無人な発言をしてしまう人かなぁ。そ うでのあくもて、フランクで堅苦しくなくしようとして、野卑で粗な人格に なってしまう人も多いんだよね。でも、そういう人って、会ってみるとそう ではなく、むしろ気の小さい人だったりするから面白いといえば面白いけど。 本:じゃ、普段はそういう発言などは、とてもしそうもないような人なんですね? 博:そう。普段は大人しいのに、いったん投稿となると、もう、すごい人格にな ってしまう人ってわけでだ。だから、そういう人が書かれた記事を読んで、 「その人の隠された本当の人格が出ている」と、感じてしまう事も多いんだ。 本:え、そんなぁ。それはちょっと考えすぎですよ。隠されてるだなんて、ねぇ。 ネットの上だけの人格というか、わざとしている人だっているんでしょうよ。 博:そうかもしれない。そうであるとしよう。そう、たとえその人格が、ネット の上だけの人格であったとしても、だ。fj.*では、その人格が全て、それで 判断されてしまうんだよ。そういう人となりであると判断されてしまうんだ。 本:あ、それは偏見ですよ。相手の人格を文章だけから判断して、それも問題だ けど、さらには、その判断から、記事を色眼鏡で見るならば、危険でしょ。 博:そらそうだよ。偏見を持って読むのはいけない。でも、そうしたくなる人が いても仕方がないんだよ。でもね。何もそう思われるような、人格を疑われ るような文章を書くことはないと思うよ。何もわざと偏見をもって見られる ことはないじゃないか。だから、自分の文章を、冷静に他人の目のつもりで チェックしてごらん。それでいいのかどうか、気をつけてみた方がいいよ。 ・fj.*の、書き過ぎ常に、事故のもと、相手を馬鹿と、言うは禁物。 博:まあ、誰しもそうなんだけど、若さゆえってのかな、思い入れとか正義感っ てのがあって、カッとなるタイプの人はいるよね。でも、それってのもほど ほどにしておかないと、周囲の迷惑だ。カッとしたら頭を冷やしてほしいな。 本:まあ、議論している人達が熱くなればなるだけ、外から見ると滑稽に見える だけですもんね。いや、見ているぶんには、結構面白いもんじゃないですか。 博:そう。それは否定できない。それにまぁ、相手が曲解するのは、相手に悪意 があるせいだけではないんだよね。自分の書き方が悪い場合もあるんだから。 そういうわけで、他人の記事は、怒るんじゃなくて、善意に解釈しようよ。 本:それから、これは私がいいたいことなんですけど。自分の記事やメールって いうのが、相手にとっては、凶器になることを知っておいてほしいんですよ。 博:何度も言うことになるけど、やっぱり、投稿したり出す前にもう一度、自分 の記事とかメールをよく読んでみるだけの余裕をもちたいね。そうやること で、自分の記事を客観的に見るようにしたいものだな。そうして、言いすぎ たり、感情的すぎないか、チェックしたいよね。実際にやるのは、難しいが。 本:どうも、ついつい言葉が過激になってしまうのは、fj.*の傾向みたいですね。 どこか人格が変化するせいか、皆さん、普通の生活では到底言わない過激な 発言を平気で、しかも、多発ぎみにしてしまいがちな傾向があるようですね。 博:まあ、普通の社会でもそうなんだけど、社会性のない人っていうのは、日常 から過激な発言をしている場合が多いね。またそういう発言をすると、狭い 好意的な知り合いだけの範囲コミュニティなんかだと、一目置かれるような 傾向があるるよね。だから、過激な発言をするのが癖になっちゃっている人 も、結構いることはいるんだよね。でも、そういう過激発言の癖っていうの は、広いし、好意的な知り合いだけがいるわけではないfj.*では、あんまり 通用しないと思った方がいいね。むしろ、嫌われるだけかもしれないよね。 本:博士、私、思うんですけど。ネットの上の表面的な議論の結論なんて、実は、 全員の結論ではないように思うんです。広いネットのむこうには、私みたい に、冷めた目で見ている読者が、いっぱいいると思うんですよ。また、運営 だの何だのならともかく、論争の中でも、好みや価値観の問題になると、必 ずしも結論を出す必要がないし、そういうものものも多いんじゃないかなぁ。 博:まあ、そうかもね。議論に参加するなら、そこらも考えておいてほしいね。 本:ま、感情的になって言いすぎると、結局自分の為にならないってことですね。 ・困ったら、嘆く前にぞ、fj.*で、広く浅くに、皆に聞くべき。 本:まさに困った時のfj.*頼みですよね。 博:でも最初は、自分の周囲で解決できるならば、そこで解決した方が効果的だ よ。地域性のあるようなことは、そっちの方が楽なこともあるわけだしね。 本:でも、fj.*に聞いた方が効果的なことだって結構あると思いますよ。なにし ろ、fj.*に質問すると、直接解決する意見がきけなくても、参考意見はきけ るわけですから。それに、狭い範囲では見つからないことも見つかりますね。 博:でもねぇ。、電子メールだってあるし、郵便だって、電話だって、FAXだって、 何だってあるんだよ。fj.*だけが唯一無二だと思い込んでしまうと、思考が 硬直してしまうぞ。なにがなんでもfj.*でなければ駄目などと思い込まない ようにしてほしいな。fj.*は、いくつかある選択肢のうちのひとつなんだよ。 本:fj.*を、賢く使って、いいくらし、っていうことですかね。 ・読みたいと、思う記事書け、若者よ、fj.*へと、貢献するべし 博:自分の記事の最初の読者は、すなわち、自分なのである。その自分ですら読 みたくないような記事を書いたとして、いったい誰が喜ぶというのだろう。 本:でもですよ。博士だって判るでしょう。投稿行為自体の楽しみもあるんです。 博:でも、投稿する楽しみよりも、読んで反響があった方がよりうれしいぞ。だ から、せめて、自分だけでも読みたいという気の記事を書こうではないか。 本:そういえば、人の記事を批評したり、下らない屑だ、塵芥だと、けなすのは 簡単ですよね。そういう意味で、人に読みたい記事を書けとか、読みたくな い記事は書くなと言うだけではなく、それよりも、自分が良いと思う記事を 自分で書いていく方が、いってみれば、よっぽど建設的行為なんですよね。 博:そのとーり。自分が読みたいと思う記事を、皆で書いていこうではないか。 そうしていけば、fj.*も少しずつだが、変化していくのではないだろうか。 本:でもぉ、良い方か悪い方か、どっちに変化してくかはわからないけどね。 博:そうなんだけど。でも、ま、少しずつでも、fj.*を変化させていこうよ。ね。 本:そうですね。そういう、ちょっとちょっとの積み重ねで、fj.*が良くなるっ てのが、結局、一番効果的な方法かもしれませんね。王道に近道なしってね。 博:そういうことじゃ。よいかな。では、以上でこの章を終るぞ。次は何かな。