博:fj.*を知らずしてfj.*を語ることなかれ。fj.*を知り、fj.*を使わば、百戦 危うからず。百読は一投稿に如かず。fj.*によるfj.*のためのfj.*によるfj.*。 本:博士、いったい何のことをいってるんですか。ちぃとも、訳がわかりません。 博:こういうのをアイキャッチといってな、あまり意味はないのだ。ま、fj.*と は何か、というのを、だいたい、でいいから、知っておいてほしいのだな。
本:博士、fjって何ですか。ま、まさか、一部業界で使っている用語ですけど、 Fujitsuのことですか?ふうむ、富士通もやるもんですね。なるほどねぇ。 博:ちゃうちゃう。アブソリュートリィちゃうよ。ニュースグループのトップド メインの1つで、起源をいえば、From Japanからきているんじゃよ。だから、 jp.inetとか、tnnとかと同じトップドメインなんだよ。ま、たしかに一部で FJとかfjと書くと、Fujitsuと思うおっさんもおるんだな。だから、それが 厭で、なるべくFujitsuと区別する為に、fj.*と書く人もいないでもないな。 本:ということは、from japan、日本から、ですから、世界へ、ってことですか? 博:ま、語源的にいえば、compとかrecがnetだった昔、from ARPAということで、 faってのがあってな、それからfjってのができたというわけなんだな。まぁ、 今は、米国、欧州、豪州、などでも読めるわな。国内だけでなく、国外にも 配布されており、外国から投稿している人もいるのだよ。だから、fjといっ ても国内だけではないんだな。それに、jはjでも、Japaneseのことだと思っ ている人は多いな。まあ、ジョークだが、For Japaneseだという人もいる。 あ、それにだな、Internetの本というのが米国などでいくつか出版されてお るのだが、そこにもfjについての記事がしっかりあり、「日本語でおこなわ れる」と書かれたりしておる。それで、かえって混乱していないでもないな。 本:ということは、fj.*とは、日本におけるInternetのこと、でいいんですか。 博:いや、そうでもない。fj.*とはむしろ、Netnewsというサービスのことを指 すんじゃよ。ま、それは基本的には、まあ、広い意味でのBBSの一種だと思 っていれば間違いがない。だいたい、大学とかの研究室とか、計算機センタ ーとか公的機関や企業、はたまた個人が持っている計算機からも使えるのじ ゃが、そうだな、いわゆるパソ通(パソコン通信)とは違うのなんじゃな。 本:Netnewsっていうのがよくわからないけど、パソ通とはどう違うんですか。 博:それは後でゆっくり説明するとして。まあ、何万何千という人が、同時に、 分散的に、読んだり投稿したりしている、日本でも最大規模の非営利的な Netnewsのサービスといっても過言ではないな。ちょっと言いすぎかなぁ。 あ、それから、この「非営利」ということなんじゃが、この用語の定義は結 構むずかしくてな。またfj.*をどうするかというのも人によって意見が違っ ていて、例えば、「会社員が参加していればそれはすべて営利だ」という人 もいれば「アカデミックなればOK」という人もいれば、「ネットに参加す る人に利益があれば営利だってOK」という人もいるんだ。そこらはまだ議 論があるところだ。でも、昔からfj.*は、「非営利」ということになってい たし、そうでなくても「露骨な営業活動」は嫌われるから、まあ、露骨な営 利主義の行動は、今でも、fj.*においてはやらない方がいいと、儂は思うぞ。 本:でも、あのう。Netnewsって何ですか?なぁんとなく、わかるんですけど。 博:簡単にいえば、NetのNews、ネットワークでのニュースだ。以上、終り。 本:あ、あのう。後で説明があるにしろ、もうちょい説明して下さいよ。ねえ。 博:簡単にいえば、Newsといっても、新聞というわけではないんだぞ。というか、 誰でも、記事を書いても読んでいいという、公開されている場所だ。もうち ょいいえば、読み書きにより参加している人達が、連絡だの告知だの、議論 だの会議だの、いろんなふうに相互にコミュニケーションをするための場所。 本:なんとなく、コミュニティの集会場というか、なんとか倶楽部の会報という か、うーん、むしろ、駅の伝言板とか、掲示板みたいなものなんですか? 博:まあ、そんなとこだ。で、fj.*というのは、そういった場、いや、コミュニ ケーションをする、コミュニティ、社会ということだな。まあ、ここらはま た後で話をすることになるけどね。お、それより、講義の時間だ。失礼。
死紙です。えー、では今日の講義を開始します。テキストは、USO-800だ。 まず、fjとJUNET, WIDE, TISN, SINET, ...という関係について説明しよう。 数年前の昔はともかく、fj.*とJUNETとは別のものです。昔は JUNETのニュースグ ループがfjでしたから、いわば、fj.*とJUNETは一体のものでした。しかし、今は 別のものです。そして、JUNET以外のキャリアーのネットワークができると、JUNET はfj.*にとって、主要なキャリアーのネットワークという以上の意味はもたなくな ったのです。 そのJUNET協会も発展的解消が予定されており、JUNETという言葉も過去のものに なりつつあります。これも時代というものでしょう。 fj.*はいくつかのネットワークの上を流れていくサービスと思えばよろしいでし ょう。そのネットワークとしては、JUNET, WIDE, TISN, SINET, WINCなどがあり、 さらには、外国にまでいくとNSF-NETやUUNETなどが含まれているのです。この頃 は、SPINだのIIJといったものもでてきております。 基本的には、Internet形式で(user@domain というアドレスで)メールをやりとり できる、その到達性のある所では、fj.*を読むようにもっていくことができます。 次に、fjとtnnとjp.inetの関係について説明しましょうか。 tnnもjp.inetもfj同様に、主に日本語で使われることの多いNetnewsです。 Netnewsのソフトの上で、fj.*と同じように読むことができます。しかし、キャ リアーのネットワークによっては、流通に制限もあったりしますし、また、 jp.inetやtnnにもそれぞれ独自の運営方針等があるのです。jp.inetやtnnについ ては、それぞれの参加方法等を参考にしてほしいと思います。 この中では、fj.*についてのみ言及していますが、かなりの部分は、jp.inetや tnnでも参考になることもあります。しかし、基本的に別なものですので、そこ のところは混同なさらないように、ここでお願いしたいと思います。