fj.*の歩き方 (1996 Apr) (4.4)
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4.4「よい子のsignature」

先生:はーい。皆んな元気かなぁ。今日はね、signatureの話だよ。
チカ:わーい。あ、signatureってのはは、ヘッダじゃないんでしょ。
ケン:うん、そうだと思うよ。頭じゃなくて、お尻についてるんだぞぉ。
   ほら、こんなふうに。signatureのぞーさん。ぞーぉ。

先生:(無視して)そうなんだ。記事の最後についているのがsignatureだね。
チカ:先生。signatureって、必須なんですか?
先生:うーん。必須というほどのものじゃないね。でも、あった方が便利だよ。
ケン:あってもなくてもおんなじ、チカのおっぱいぱい。(ゴン:殴られる)

先生:でね、signatureの役目ってのは、いわば署名なんだね。
ケン:署名とsignatureはいっしょじゃないのかなぁ。
先生:えーと、だね。ここで最後の部分だよ、っていう意味合いもあるんだ。
チカ:あれがあると、最後まで到達してるっていうことがわかるのよね。

先生:まあ、本来の役目ってのは、まあ、この記事は私が書きました、というよ
   うな意味で、署名捺印したようなかんじかなぁ。まあ、そこまで大げさに
   いわないでも、そういう意味もあるんだ。また、どこの誰だというのを書
   いたり、連絡先とか、そういうのも書ける場所でもあるんだな。

ケン:signatureは、必ずしも個人の主張を述べる場所ではないと思うなぁ、オ
   ラ。そんなに主張をやりたければ、本文でやればぁ。それに、よくみるけ
   ど、signatureを忘れたってって、わざわざキャンセルしてから再投稿す
   るという人がいるけど、それほど重要なもなのかなぁ。signatureがなく
   たっても死ぬもんじゃないもんね。

チカ:そうじゃないわよ。signatureもやっぱり個人による表現なのよ。そして
   signatureまで本文の一部なのよ。強制される制限なんかないのよ。表現
   の自由なのよ。そうよ。自分の自由にさせてもらいたいのよ。自己主張の
   一部であるんだから、表現の自由は保証されなければ駄目なのよっ。

先生:うーん、二人の意見、どちらも正しいんだね。signatureに何を書くかは、
   個人の自由なんだね。だから、電子メールのアドレスとか、電話番号とか、
   自分の主張とか、コメントとか、何には、絵まで書いている人もいるね。
   面白いのを見るのは、結構それって楽しいよね。ねえ、そうじゃないかな。

ケン:でも、先生ぇ。signatureって、毎回毎回ついてくるんだよね。芸のない
   のを読まされてる、こっちの身にもなってもらいたいもんだぞ。
   それにだぞ、本文よりも長いsignatureってのは、ねぇ、奥さまぁ。

チカ:そうね。そういえば、芸があっても、ねえ。それが毎回となるとか、本文
   より長いってのもねぇ。さすがにやはり、飽きてしまうことも、全然ない
   とはいえないわね。うん。(しんみり)そうよ、そういうものなのよ。

先生:うん。表現する自由というのは、当然のことながらあるんだ。でも、読む
   人のことも、少しは考えてほしいね。たまには変更するとか、最小限度で
   済ますとか。ね。みんなも、そこらを考えてほしいんだ。

ケン:そうそう、signatureっていえば、文字化けしたsignatureは多いねぇ。
先生:たいていは設定ミスだね。編集した記事の漢字コード、.signatureの漢字
   コード、Netnewsの内部の漢字コードと、そういうのがうまく一致してな
   かったりする場合なんだね。これらがちゃんと変換されるように設定して
   おけば、そういうことは発生しないんだね。まあ、これはもう、お近くの
   ニュースシステムの管理者に聞いて直すしかないな。

チカ:そうそう、同じようなので、同じsignature が2回あるというのも、ある
   わね。あれも、設定のミスじゃないかしら。設定には注意しましょうね。

ケン:でもなぁ、設定どうこうということもあるけどなぁ。結局、signatureと
   いうのは所詮は、書く人の自足満己かも、しれだいだぁ。
チカ:何をいってるのよ、それも言うなら、自己満足でしょッ。

先生:うん、ケンちゃんのいうのもある意味ではそうだけど。そんなこといった
   ら、記事を投稿するという行為だって、書く人の自己満足じゃないかな。
   だから、自己満足でもいいじゃないか、fj.*の人達がそれを見て、楽しい
   とか、愉快だとか、ためになったりすれば、結局はfj.*の為になるんだね。

ケン:でもね、不必要な個人情報ってのは、他人の迷惑になるかもしれないぞぉ。
チカ:そうねぇ。さっきも同じこといったような気がするけど。毎回毎回、毎回
   毎回毎回毎回毎回、同じのを見るのよねぇ。読む方があきちゃうのよねぇ。

先生:うん、だから、読む人のことも少しは考えて、signatureは短くしようとい
   う意見もあるんだね。その昔には、signature が(1画面使うぐらい)大
   きいというのがあったんだ。さすがにこれを毎回毎回読まされたから、皆
   んなは厭だ、ってことになったことがあったんだ。どのぐらいだと長いか
   というのは、人によって個人差があるから、何ともいえないけど、それこ
   そ、6〜7行でも多いと思いう人というのは、結構いたりするんですよ。

博士:(ト、乱入する)そうそう、中には儂のように、画面で十行しか表示でき
   ない、しかも低速な端末でfj.*のニュースを読む人もいるんだぞぉ。そう
   いう儂のようなもんは、十行近くもあるsignature がたらたら、たらたら、
   たらたらと表示されると、もう、腹が立つというか、何というか。

チカ:でもね、そんな特殊な事情の人のことまで考えてたら、もうきりがないわ。
   そんなのを使う方が悪いんじゃない。そこまで面倒みきれないわよ。

先生:まあ、それをいったらおしまいよ。ね。いささか特殊かもしれないけど、
   そういう人もいるんだな。そういうことや、転送量の話とかもあったりし
   て、だいたい、数行ぐらいが目処じゃないか、という意見になってるんだ。

ケン:でも、四行以内にせよ、っていう人もいるよ。おら、知ってんだぞ。

先生:うん、それは、JUNET時代の合意だったね。まあ、その当時からいえば、
   状況が変化しているんだけどね。でも、signatureは四行以内にすべき、
   という意見もあいかわらず強いなぁ。

チカ:そんなぁ。じゃぁ先生、いったい何行にすればいいんですか。

先生:そこは自分で判断してもらいたいのだけど、まあ、程度の問題だよね。fj.*
   では、単なる行数で一律に規制するという、まるでお役人的なのもどうか
   なあという気がするねぇ。実際のその中味とか、期間とか、そういうのも
   関係するわけで、何も何行だから駄目と、いいきれるのかなぁ。

ケン:そうそう、すてきなハイグレのお姉さんのテーバックのsignatureなら、
   百行であっても、おら、何度も何度も何度も見れてもいいなぁ。

博士:そうそう。まあ、signatureについては、実際の所、流行ってのあるし。
   まあ、色んな観点から常識で判断してもらうしかないと、儂は思うな。

チカ:そうね。自分で判断するしかないわね。そうそう、人の記事を引用する時
   に、相手のsignatureを全部引用する人もいるでしょ。そういう礼儀もない
   ことはないわね、知ってるのよ私は。でも、長ぁいsignatureを引用してる
   のを見せられてる読者の身にもなってほしいのよね。それに、個人の間の
   手紙じゃないんだから、署名の引用ってのも、TPOを考えてしてほしい
   と思うのよね。相手の署名を引用しなかったからといって、失礼になるよ
   うなことは、fj.*には、ないのよね。本当のところ。ま、どうでもいいわ。

先生:あ、あと言い忘れてたけど、fj.*ってのは、いわば公の場というか、広く
   開かれた社会なんだね。だから、あまりに個人のプライバシーにかかわる
   情報とかを、滅多やたらに書かない方がいいと思うな。fj.*に参加してい
   る人っていい人が多いんだけど、中にはとんでもない人だっているかもし
   れないよ。だから、自宅の電話番号を書いておいたりしたりするのは、や
   めた方がいいと思うな、特に、女性の皆さんとかね。それから、女性かと
   思われがちの名前を持っている男性でもそうかもしれないね。そうしない
   と、こんな電話が来たりするかもしれないよ。はいっ、ケンちゃんどうぞ!

ケン:はあはあはあ。よしこさん、おでんはなにがすきですか。おら、はんぺん。

先生:こういうのはいなかったとしても、何かのはずみで、fj.*に出していた個
   人の情報が、どこに流れるか、特に名簿会社に流れるか、わからなんだ。
   だから、不用意に個人の情報をsignatureに入れない方が、いいと思うね。

博士:ということで、signatureの項目終り。まあ、自分なりのsignatureを作っ
   てみて下さいよ。