fj.*の歩き方 (1996 Apr) (4.5)
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4.5「キャンセル」

博:ふう、やっと本郷君とのコンビになったぞ。
本:ああ、先生役も疲れるなぁ。
博:なんだ、さっきの先生ってのは、本郷君だったのか。ちーとも知らんかった。
  おや、それにしては、矛盾があるような気もしないでもないでもないでも...。

本:そういう楽屋裏の話はともかく、先生、さっきのケンちゃんから質問が...。
  「自分の記事に問題があったら、キャンセルした方がいいのでしょうか?」
  ということです。

博:お答えします。記事というのは、あなたの責任ですから、あなたの御自由に
  煮るなり焼くなり、どうなりとして下さい。

本:博士。そういってしまっては身も蓋もないではないですか。一応の目安とい
  うものがあるんでしょ。例えば、誰が見ても明らかに問題があり、その記事
  が残っているというだけで、ネットワーク社会の存亡に係わるといった場合
  とか、ね。そうは多くは発生しないでしょうけど、それはキャンセルしなく
  てはならないでしょ。

博:そうはいうがな。キャンセルというのは、あ、キャンセルっていう言葉はわ
  かるな。わからない人はおいてくぞ。小学校じゃないんだから。キャンセル
  ってのはだな、基本的には、記事を書いた本人が、自分の記事を消すことだ。
  実際には、特定の記事を消去するようなコントロールのメッセージが投稿さ
  れ、これが消される方の記事同様に伝達していって、その記事を消していく
  というやつになっているんだね。どうやるかは、Netnewsを読むソフトによ
  って違うから、その方法まではここには書かないが、マニュアルを読めよな。

本:そうでしたか、また、何かの魔法があるのかと思ってました。

博:んなことはない。あらゆる現象には、科学的根拠というものがあるものだ。
  たいていの場合はプラズマではあるがな。それはともかく、書いた本人が
  キャンセルするのが基本だ。となると、書いた本人が納得して行うべきな
  んだな。キャンセルしたくなければ、しなくてもいいことになるのだ。

本:博士、過去のキャンセルに関する議論からいうと、「記事を気軽にキャンセ
  ルしてほしくない」という意見もfj.*にはあるんですよね。キャンセルして
  しまうと、元のどこが誤っていたかわからなくなるし、フォローされている
  のに元記事がないとわけがわからなくなるから、気軽にキャンセルしてほし
  くないという考え方でしてね。

博:また、こういう意見もあるぞ。「文字コードが間違っているのに、それをキ
  ャンセルしないで、単にお詫びだけを投稿しているっていうのは、嬉しくな
  い」という意見もあるぞ。まあ、君の紹介した意見も儂の紹介した意見も、
  どちらも、個人の気分というか、人によってとらえ方に差がある意見ではあ
  るな。まあ、ここらは各個人で考えてもらうしかないな。

本:あとですね、「どうせすぐに消えちゃうのだから、キャンセルなど必要ない」
  という意見もありますね。

博:それはちょっと違うぞ。確かに、expireというものがある。expireについて
  は、かなり前に説明したから繰り返さないが、普通は、ある一定期間がすぎ
  ると記事というのは消されてしまうというのがあるのだな。しかし、その期
  間をどのぐらいに設定するか、というのは、各ニュースサーバによって違う
  のだな。

本:ええ、もしかすると、永久保存しておる所もあるんですか。あんなに山のよ
  うにあるものを。

博:永久保存をする場所は、実在している。まあ、テープといった媒体に落とす
  ようなことが多いのだが、でも、ある時点までの過去の全記事を保存してい
  る所は結構あるのだよ。

本:え、記事というのはそのうちに消えていくものじゃないんですね。

博:そう、それに、そもそも、ほっとけば消えるからといって、問題のあるもの
  を投稿していいというものではないだろうに。そこらへん、常識をわきまえ
  た方が、よろしいのではないかな。

本:しかし、実際問題として、そこまで明白に問題があってキャンセルする場合
  はそうそうないでしょ?普通にみかけるのは、問題になるかどうなのか、い
  まだ議論の余地のあるようなものが多いんじゃないんでしょうか。そういう
  投稿に対して、文句を言ってくる人がいる、だからキャンセルしろしないに
  なるってなもんでしょ?

博:文句というのもナニで、忠告とかアドバイスというものと考えるべきだな。
  まあ、いえるのは、誤字や脱字といった、ちょっとの間違い程度でキャンセ
  ルして訂正版を投稿することもないだろう、ということだな。その程度なら
  正誤表を投稿すれば済む話だよ。それに、だなぁ、多少の誤字程度なら、誰
  も気にはしてないのじゃよ。おっと、投稿する前には、一応のチェックぐら
  いはするべきじゃがな。いや、一応なんてことじゃなく、ちゃんと、ちゃん
  と、しておくべきなんだよ。

本:しかし、ちょっと文句が出たからといって、すぐにキャンセルというのも、
  どうかと思いますけどね。ちょっと問題がある程度なら、そういうのを残し
  ておいた方が、後々のためになると思いますけどね。議論のある所ですが。

博:そうはいうが、キャンセルするかどうかの判断は、最後は投稿した者がする
  ものじゃな。だから、人の記事の中に問題がありキャンセルした方がいいと
  思ったなら、投稿した人にそのことを説得させるように言うべきじゃろう。

本:おやおや、結局のところ、投稿した者の判断にまかせるということですか?

博:そう、極端な場合、例えば、その内容を投稿することが公職選挙法違反とか
  業務上背任行為になるといった重度の問題がある場合や、誤字・脱字程度の
  問題については、キャンセルするかどうかの判断は、比較的簡単であるな。
  しかし、表現が無礼だとか、気に入らないといった、まあ、主観的というか、
  判断が人によって違う場合とかになると、判断しにくくなってくるのだな。

本:そういう場合に、安全サイドをとるべきか、多少の危険というのも覚悟すべ
  きか、また、そういう場合のマージンをどの程度とるべきなのか、そういう
  ことって、最後は、要するに、個人の判断ということになるのでしょうね。

博:そうじゃな。まあ、書いた人の都合や意図も、もちろんそれは重要じゃが、
  その記事を読む人や、ネットワーク社会というのも、考えてほしいものじゃ。

本:となると、一生キャンセルをしないですむ、ということはないかもしれませ
  んね。時と場合によってはしなければならない場合もあるでしょうから。

博:そう、キャンセルという手段は使えるように、練習をしておいた方がいいぞ。
  いざという時にできないと困るからな。また、自分ではできないといって開
  き直るというのは、さらにみっともないを通りこして、あきれてしまうな。

本:そういえば思い出しましたね。まさに、マーフィの法則ですね。失敗しない
  ということはありえないし、いつかはキャンセルせざるを得ない状況になる。
  で、キャンセルの方法を知らない時ほど、キャンセルをせざるをえない状況
  になるということですな。あぁ、そういうことなんだな。よしっ、やるぞぉ。

博:そうそう。でも、キャンセルできるからといって安心せずに、投稿するとき
  に十分注意する方が重要だな。まあ、投稿する前に、一回ぐらい読み直した
  りすることも必要だな。特に、頭がカッカとしている時なんかは、特に冷静
  になってから投稿するぐらいにした方がいいぞ。トラブルの元だからな。

本:そういえば、ヘッダにSupersedes:ってのを使うと、前に投稿した記事を今の
  に置き換えるようなことをしてくれるんですよね。

博:まあ、重要な情報で、同じ内容の記事が複数あると混乱する場合に使われて
  おるが、まあ、前のをキャンセルをする機能もくっつけた投稿ができるな。
  でも、まあ、これを使うも使わぬも、まあ、投稿する人の趣味ではあるな。

本:あと、expireにしても、ヘッダにExpire:で、expireされる期間を設定する
  とかの機能があるんですよね。

博:そうだな、そうしておけば、その時点ではすでに、自分の記事が古くなって
  いるから、その時に消すとか、ある時点まではなるべく残してもらう、とい
  ったように、expireの期日指定だと思えばよろしい。これを指定しないと、
  ニュースシステムごとに設定した、そのある一定期間がデフォルトになるわ
  けですな。

本:だから、自分の投稿した記事が古くなったと思って、毎回毎回キャンセルす
  る必要はないんですね。そういうことが心配な人は、Expire:を指定すれば
  いいでしょうね。

博:ということで、キャンセルの話はひとまず終るが、実際にどうキャンセルす
  するかは、ソフトによって違うからなぁ。また、設定が悪いと自分の記事を
  キャンセルできないことって結構あるのだ。しかも自分じゃなくて、システ
  ム側の設定に問題がある場合もあるんだ。だから、一回はローカルでもテス
  トして、うまくいかなければ、管理者に言った方がいいよ。

本:ということは、キャンセルのテストは、ローカルでも何でも同じですか?

博:そう、基本的に同じだから、何もfj.testでやらなくてもOKなんだよ。そ
  れだけじゃないよ。fj.*のどこかのNGに投稿ができるかどうかというのを、
  そのNGでやる必要はないんだ。まあ、何らかの特殊事情があれば別だが。
  普通は、fj.testでやれば十分なんだよ。まあ、テストの話は前にしたけど、
  あそこで言い忘れたことがこれだな。つまり、普通のNGへテストの記事を
  出すと、厭な顔をされやすいし、テストはfj.testでやれ、とか、いわれるの
  オチだということさ。まあ、もし、テストであれ何であれ、まちがって出し
  てしまっても、キャンセルすることができれば、すぐに撤回できるから、ノ
  ープロブレムですませることができるのだよ。だから、キャンセルは大事だ。

本:つまり、fj.*では、fj.testではない普通のNGでテストをするのも、自由だ
  しそれは禁止できない。が、fj.*では同時に、テストしたことについての反
  応についても、それも自由である。ましてや、そういう行為について、皆が
  好意的な反応をするとは、あまり保証できないfj.*であることよ、はっぱふ
  みふみ、はなもげらかな、ということですね。

博:まあ、そういうこと。まあ、普通のNGでテストをどうしてもするならば、
  ついでにキャンセルのテストもして、さっさとそのテスト記事を消すという
  手もあるな。まあ、そうやったとしても、場所によっては歓迎されないと思
  うなぁ。いずれにせよ、不要なテストとかはやらない方が得だと思うけどね。