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予定進化説

進化の道筋を樹の枝で表したのがヘッケルで、この系統樹の進化の道を系統発生と呼ぶ。
これに対して、母胎で受精卵が細胞分裂を繰り返す発生の過程を個体発生と呼ぶ。
ヘッケルはこの両者の密接不可分の関連性を発見し、「個体発生は系統発生を繰り返す」という生命反復説を唱えた。

このサイトにメール等で投稿された、様々な個人的な進化の考えを統合し融合した新しい進化論の第2弾です。もうちょっと整理したら面白い学説になるかもしれません。将来への期待を込めて発表しておきます。


 進化はあたかも目的をもっているかのようですが、目的は結果から類推されるだけで、当初の目的と、結果は必ずしも一致しません。ある目的での進化のスタートが、別な必然的なゴールを決めることもあるはずです。

 コウモリが浮遊能力を目指したとしても、どのようにしたら手に入れるかは、知ることはできなません。模型飛行機を飛ばすのに、あらかじめ設計図を手に入れなければ、試行錯誤を繰り返すしかないのです。あげくに、諦めることもあり得るでしょう。

 個体発生が系統発生を繰り返すことから分かるように、遺伝子は進化の過程までも記憶しています。

 進化の過程で遺伝子は以前行った進化の過程を再現しようとする場合があるのではないでしょうか。いわゆる先祖返りが、進化の経路(方法)でも発生しないかということです。

 偶然に一つの骨が誕生したら、その骨を、魚の鰭か、カエルの水掻きを思い出しながら、発達させ翼の補助に利用し飛行能力を身に付けようとするように、単純で無駄な変異が、大進化を誘発するのです。進化の順序は既に決定済みなのです。

 淘汰は、まず遺伝子で行われ、体細胞で行われ、個体、群、種と続いていきます。種が選択を誤れば、種は絶滅します。それぞれで、複雑な建築物として査定され、偶然に環境に適合したものだけが生き残ります。

 生命とは、高度な建築物であり、複雑な構造を持ちます。構造を持つ限り一定の構造原理に従うはずです。

 ホメオボックスあたりと組み合わせると、楽しそうな学説が生まれそうな気がします。

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