▲Pumpkin Time▼ 空と君の間(中島みゆきの行方)


  

エレーン

こここ、怖い。うらみ・ます、なんかより、ずっと怖い。 生きていてもいいですか、ってアルバムのタイトルにもなっている フレーズだけれど、太宰の生まれてすみませんにも似ている。 意識しているのかしら。 なにか、呪われそうなフレーズですよね。
この主人公は、ご多分に漏れず売春婦ぽい女性です。 珍しくというか、私の知ってる限り外国人の主人公はこの歌だけです。
孤独という、みゆきの隠されたテーマが露骨に発露しているこの歌は、 多くの人の不快と不安を掻き立てることだろう。
人が生き残るために、本能として集団に人は組み込まれるように できているのだと私は思う。その本能が孤独感。
その本能にまるで傷口を突っつくようにこの歌は悲しく響いてきます。
みゆきの歌は本能と戦う前に本能を認め、自分の弱さを確認させるのです。