集合 R に2つの演算、 加法 a + b、 乗法 ab が定義されていて、 次の3条件が成り立っているとき、R は であるといいます。

  1. R は加法に関して 可換群 である。 すなわち
    1. ( a + b ) + c = a + ( b + c ) (結合法則)(associative law)
    2. a + b = b + a (交換法則)(commutative law)
    3. ある R の元 0 が存在して、すべての R の元 a に対し 0 + a = a + 0 = a が成り立つ。0 を R の零元(zero element)という。
    4. すべての R の元 a に対して、加法の逆元が存在する。すなわち b + a = a + b = 0 をみたす R の元 b が存在する。 この b を -a と書く。
  2. R は乗法に関して結合法則が成り立つ。すなわち (ab)c = a(bc)
  3. 分配法則(distributive law)が成り立つ。すなわち a(b + c) = ab + ac、 (a + b)c = ac + bc

環の定義(加法の交換法則を除く)から、a0 = 0a = 0、a(-b) = (-a)b = -ab、(-a)(-b) = ab が成り立ちます。
環の定義(加法の交換法則を除く)と単位元の存在から、a + b = b + a が成り立ちます。
環の定義(加法の交換法則を除く)と単位元の存在から、1 = 0 ならば a = 0 が成り立ちます。
群の定義のうち左単位元と左逆元の存在から右単位元の存在と右逆元の存在 がわかります。
使い方: リストから式を選んで[select]ボタンを押すと、 下のテキストボックスにコピーされます。 このようにして2つの式を選んで、[all]ボタンを押すと、 2つの式を組み合わせた式が、下のリストに出るので、 式を選択して、[add]を押してください。 上のリストに式が追加されます。