四国遍路の日程なまった身体でどれくらい歩くことができるのか。だから予定は立たない |
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途中で台風に何度か遭うだろうと覚悟してたのだが、 エルニーニョだかラニーニャのせいで、一度も台風は 来なかった。天候は概ね晴れだった。といって、歩く 身とすれば曇りか小雨くらいがちょうどいい。最高気 温が36度とか37度という日も。これまでの人生で一 番日焼けし、汗をかいた夏になった。 |
観光旅行にでかけて三日間歩いただけで関節を痛めてしまい、北京から杖をついて帰ってきたこともある。三日くらいで足を痛めてしまって挫折してはせっかくのアタックが台無しになる。半分くらい歩ければ上出来という気持ちで臨むことにし、疲れれば休むようにした。歩ける距離は全く見当がつかないので、ノルマは課さないことにした。行けるとこまで行く。だから宿も予約しない。夕方くらいになって、着いたところで探すことにした。すべて出たとこ勝負だが、入社して二十キロ近く太って、スポーツなどしていない身体のことなど皆目検討がつかないのだった。
宿を予約していないこともあって、また夏の炎天下の中、歩き遍路をするひとはほとんどいないという「シーズンオフ」である関係で、都合良く宿がなかった。また、四国高校総体と重なり、町中の宿がいっぱいということも多々あった。このため、前後の都市に宿をとり、そこから遍路コースにバスなどででかけ、歩いてまた戻るといった、ややこしいことになった。
一日のスタートはまちまちだが、早ければ六時ごろから動きはじめ、午後四時には終わるというのが基本。日中は暑いので、できるだけ早い時間に動いておきたいと思っていた。ただし、宿の都合で七時からしかチェックアウトできなかったり、予定が遅れて午後七時ごろまで歩いたりしたこともあった。
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