第2回:9月開湯−多摩テック クアガーデン
多摩テックと言えば遊園地、皆さんそうイメージすることでしょう。しかし時代に合わせて姿を変えるのは遊園地とて同じ。多摩テックが目指すはズバリ 《ワンデーリゾート》 です。
中央線や京王線の電車の窓から見える大観覧車はご存じですね。特に夜になると豊田駅周辺の見晴らしの良い場所からは一目瞭然。高台から望む丹沢の山々や日野、八王子の夜景は絶景でしょう。多摩テックはここに本年9月、温泉、プール、展望中華レストラン、カウンターバーをひとまとめにしてクアガーデンとしてオープンさせ、アミューズメントとともにミニリゾートを誕生させようとしております。どんな施設なのか、リゾートのムードは味わえるのかは開湯後のお楽しみ。まずはいつもの通り温泉情報をお届けします。

日野市で温泉を掘っていることは一年半くらい前からマグマ社(温泉掘削会社)等の情報で知ってはいましたが、こんなに立派な湯脈を掘り当てるとは想像もしませんでした。平成7年の冬、1605m掘って出てきた温泉はナトリウム−塩化物温泉(低張性、弱アルカリ性、高温泉)、泉温45.3度、毎分470リットルと本格的なもの。同じ系統の泉質で41.3度、毎分180リットルの八王子温泉福福の湯は都内内陸部で最も良質な温泉と言われていましたが、これを泉温、湧出量ともに上回る、まさに多摩地区ナンバーワンの温泉。多摩地区では高温泉は出ないという常識は、1000メートル以上の地下は何があるか予想できないという新しい常識に飲み込まれた結果となりました。それと気になるのは泉質。全く同じ泉質は2つとないので実際の体への効果は入ってみないとわかりません。どんな効能があるのかはやく体感してみたいですねぇ。お湯は湧出量が多いのでいつも清潔でしょうし、かなり大きな内湯と露天風呂を作っても賄えるはず。ついつい期待がふくらみます。この泉温なら風呂にかかる光熱費も温泉を引かない場合と比べると10分の1以下ですむので、施設の大きさにリゾートに必要なゆったり感をだすことも出来るでしょう。冷暖房にも使う余裕があればなおさらクリーンなエネルギーとして有効利用できますね。今の技術なら比較的低温の熱源でも利用できます。地盤沈下等の問題を起こさない深度で良質の温泉を利用することは自然環境を守る意味でも価値がありそうです。この資源をどのように活用するのか将来が楽しみです。

多摩テックから得た情報によると、施設のイメージはモータースポーツリゾートの鈴鹿サーキットの中にあるクアガーデンとほぼ同じだそうです。温泉浴ゾーンにはロッカールーム、大浴場、露天風呂、サウナ、水風呂、マッサージルーム、トレーニングルームの他、女性用の大浴場にだけエステ風呂と称する特別なお風呂があります。隣接のアクティブスパには温水プール(25m4レーン)、子供プールがあります。グルメゾーンには小宴会場がついている館内レストランと個室がある展望中華レストラン。最後にリラックス空間としてリラックスルーム(カウンターバーのあるサロン)、カラオケルーム等が用意されています。昼間の遊園地遊びの仕上げに温泉。デートにもいいみたい?!
予定されている営業時間は午前10時から午後10時。料金は平日大人1600円、子供1100円、休日(土日祝)大人2000円、子供1500円。温泉プールは温泉料金とは別に大人1000円、子供700円が必要です。最寄り駅は京王線の多摩動物公園駅。夜間は無料送迎バスでどこかの駅と連絡させるようです。車の方は駐車場もありますが有料です。お問い合わせは0425-91-0820 多摩テック クアガーデンへどうぞ。

多摩テッククアガーデン:オープン!

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