<ドクター春名 温泉訪問レポート>

ひので三つ沢つるつる温泉センター:日の出町

多摩テッククアガーデン:予告編

多摩テッククアガーデン:八王子市

もえぎの湯(奥多摩町):オープン!

ロテン・ガーデン(町田市):温泉銭湯としてオープン!

万葉の湯(東京湯河原温泉:町田市鶴間):オープン!


第1回:ひので三ッ沢つるつる温泉センター

今回は東京都西多摩郡日の出町に昨年11月にオープンした“ひので三ッ沢つるつる温泉センター”のレポートです。(内容は97年1月26日現在の情報によります)
東京都は地域の活性化を目的にふるさとふれあい振興事業を行っており、つるつる温泉はこの事業の一環として建設されたものです。最近建設された関東近県の温泉と比べやや規模の大きな施設で、都市近郊の健康ランド的な性格をねらった日帰り温泉施設といえます。
場所は車の場合JR五日市駅前から福生方面へ数分走り、つるつる温泉入口の交差点を左折し平井川に沿った舗装路を奥へ奥へと走ってつきあたり。時間は約10分、距離はおよそ7〜8q。駐車場は3カ所で200台。電車の場合、送迎は見た目も楽しい汽関車バスが駅と温泉を1日13往復しています。入場料は大人800円、小人400円と天然温泉としては激安でしかもフェースタオルが付いてきます。
ひので三ッ沢つるつる温泉センターの泉質はアルカリ性単純泉(pH9.6 成分は重曹+メタけい酸)で無色無臭だがわずかに濁りがある。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、慢性消化器病、痔疾、冷え性、疲労回復等々。丹沢の七沢温泉の湯を塩山の裂石温泉の湯で薄めたような感じで、名前の通り肌がつるつるになる美肌の湯タイプの温泉といえます。重曹や硫黄には皮膚の角質を柔らかくして取り除く作用があるのです。多摩地区では青梅の岩蔵温泉や奥多摩の鶴の湯、松乃温泉がつるつる系ですがこちらは硫黄系の温泉で泉質は異なります。多摩では重曹系は貴重ですね。

さて、センターの建物は一歩中に入ると至る所に木材が使われているのが目に付きます。ロビーの大黒柱?は樹齢百年以上の立木の皮を剥ぎそのまま柱に用いていますし、設備や壁にも幅の狭い板が大量に使われています。地元で手に入る間伐材を活用したのでしょうか?豪華さはないけどファミリーな暖かさが感じられるデザインとなっています。
男女別の大浴場はそれぞれサウナ、水風呂付き。露天風呂は美人の湯(和風風呂)にはついていますが、生涯青春の湯(洋風風呂)にはありません。取材の日には男風呂が美人の湯でしたが日によって時々風呂を交代しているようです。浴槽は15人程度ならゆったり入れる大きさ。洗い場と併せて30人位までがいいところ。現在は人気が過熱気味で整理券で入場を制限しても2倍近い混みよう。のんびり感に欠けるところが残念です。風呂上がりはリラックスルームや108畳の大広間、開放感のある吹き抜けのロビーで休憩をどうぞ。10畳の個室もあります(予約制)。パノラマ食堂は軽食中心で、ビールにおつまみ2品食事付きの組み合わせでも2000円前後とリーズナブルなお値段でした。

感想と提案

私の個人的な感想としては、この施設を単独で利用するより、緑豊かな温泉周辺のキャンプ場やワンパク村、自然休養村さかな園、日の出山登山等で1日を満喫した後の仕上げとして温泉を利用するのが最も充実した活用法と考えます。温泉の利用者の年代は子供からお年寄りまでと幅広く、 家族連れを筆頭に若い女性グループの利用も目立ちました。魚釣りや魚のつかみ取りを楽しむ、森林浴や軽い登山で体の調整をはかる等、何か新しい娯楽、保養のプログラムができるのではと期待をかけてしまいました。施設にスポーツ設備や洒落たレストランを併設して、この地域に将来温泉を核とした、自然を大切に生かした小さなリゾートを造ってはいかがかと心の中で思いつつ家路につきました。皆様も是非一度訪ねてみて下さい。

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