信州の田舎の畑に蕎麦を作っている(右の写真)杉村春彦(ペンネーム)が担当します。
ものの本によると結構うるさい人が多いようです。
新たに、英語の本を紹介する。
注)新聞の世界では、植物としての蕎麦を”ソバ”、食品としての蕎麦を”そば”と表し、蕎麦は使わない。(むずかしいから)との事...以上信毎より。
「The book of SOBA」:James Udesky」...講談社
何故外人が”SOBA”なのか。読んでみて下さい。
「多摩の身近なそば屋レポート」のポイント。
◎他で紹介されていない店(
末尾の参考図書にはすばらしい店が
紹介されている。)
◎予約の必要がなく、清潔でキビキビとして、ゆったりとした空間がある。
◎そばは手打ちである事。
◎冷たいそばを対象にしている。
◎最後に出てくるそば湯をいただくとき、ツユとのハーモニが良い事。
◎値段も大いに参考にしている(この値段でこの蕎麦がと言う点)
◎現在のところ国立・立川・日野・八王子・青梅線沿線の駅周辺で
歩ける範囲に偏っている事は容赦願いたい。
日野館
谷津
吾平
まつ浅
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長岡 小島屋
蕎麦本陣
そば処 はら
さらしん

メンバー宛電子メール
店内は、窓辺に向かったL字形のカウンター席、中央のテーブル席、座敷となっている。
ちょうど昼飯時で狭い店内は混み合っているが、オカミさんがテキパキとさばいている。
ザルそばを注文する。
隣の初老の男性は、天麩羅そば(ザルそばと天麩羅)と銚子1本を黙々と平らげ、そば湯で仕上げ、
黙って勘定をしサッサと出ていく。
きっと常連に違いない。今はもう少なくなった東京の下町を思わせる風景が八王子の片田舎にあった。
そばが来る。
意外に乱雑に切ってある。最近は手打ちそばを正確に言うには、手打ち・手切りと言わねばならないとか。
厨房の奥まで見えるが、機械らしきものはどこにも見当たらない。間違いなく手打ち・手切りそばだ。
そばは八寸と言うが、畳んだ個所が繋がったままゆで切れしていないのは何と評すべきか言葉がない。
食べ終わる頃には我々だけになった。
立川のあの立派な店を数年で取り壊し、どうしてしまったのかと思っていた。
最近風のうわさを頼りに訪ねた旨を告げると、ご主人が出てきてくれた。
今はすっかり回復したものの、顔はすっかり細くなってしまったが、昔の面影は残っている。
小一時間も喋ったろうか。
・福生店を経てここに来たこと
・内藤流のこと
・湯ゴネの温度について師匠が語ったこと
・昔、一打ちで一斗のそばを打ったこと
・などなど
内藤流の極意はと問うと、特にある訳でもない。うまいと思うそばが良い、...ムムムム。
またいらっしゃいと見送ってくれた。
(氏名、年齢、住所、E-mail、数量、来店予定日)
奥の厨房に誰か見え隠れする。
こちらが当惑してしまうほど生真面目そうな職人気質の風貌のご主人。
仮に30才(?)で独立したとしても当年68才、立川で再スタートを決意するには
後継者問題は解決されている事と思う。
そこがこの店への期待である。
日本酒も人気銘柄を置いてあり、なかなかに凝っている。
お土産に、片倉友蕎子ブランドの蕎麦猪口等の食器、蕎麦粉、一茶庵系特有の
「ソバコーキッズ」を求めることが出来る。
2回目(97年9月)、既にやみつきになっている家族に同行してやっとそば(せいろ)を食した。
そばの香りを楽しみ、つゆもそば湯で割って2度賞味できる。