Pumpkin Time  人生は熱帯魚の水槽に似ている  熱帯魚図鑑
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ハムスター


二ヶ月ほど前からジャンガリアンを飼い始めた理由は前は熱帯魚を飼っていたのですが湿気がたまるから止めろと命令されたからで熱帯魚はどうにか処分したのですが簡単には運べない90センチ水槽だけは私の部屋に残ったものだから水槽で飼える丈夫な動物をホームページやら小動物の飼育マニュアルやらで探していたら水槽飼いが最適かどうかは知らないが水槽飼いでもいいよというドワーフハムスターを見つけたわけで飼育書を数冊買い込んで何となく飼える自信がつくと無性に実物を見たくなり(それまで兎を狙っていたのでハムスターには見向きもしていなかった)朝一番でペットショップに見に行くと水槽にうじゃうじゃと飼育書には昼間は眠っているので夕方見に行きましょうとか書いていたのにうろちょろしているのも結構多かったりして思わず店の人に下さいと言ってしまうと店のおばさんは店を開けたばかりなのにという顔をしながらおもいっきりの笑顔でオスがいいですかメスですかと聞いてきたので私はどちらでもと答えると店の人は水槽を指差しながら好きなのをその中から選んで下さいといったので手を水槽の中に入れると立ち上がったままきょとんと見ているジャンガリアンがいたのでひょいと掴んで渡すと紙の箱の中にいれてくれた。

店のおじさんも出てきて暫くは水はあげないでキャベツとひまわりの種だけあげるように言った。うーん、飼育マニュアルと違うこと言っているぞ、きっと水のあげすぎで下痢をして殺した経験があるなと、ペーパー飼育者の私は思いながらいそいそと帰路についた。

熱帯魚あがりの私はジャンガリアンの入った水槽のレイアウトが気に入らず(水槽の中には回し車ともっさりと入れたチップの他は流木や土管などの水槽レイアウトものばかり)毎日レイアウトを変えながら早く手乗りなーれと思いながらひまわりの種を差し出すのだがジャンガリアンは寝てばかりで、それどころかレイアウトをいつものように変えていると土管の奥から「キューキュー」という怒った声まで出されてしまったのだが声はこの一回切りでまだ二回目を聞いたことが未だに無いのだけれどレイアウトを変えるのは暫く止めようと心に決めて何日かたっても慣れる様子が無くハムスターは野生動物と同じで一ヶ月ぐらい掛かるのだろうと思いながら店のおやじが一ヶ月ぐらいはと言ったのを一週間で給水機を付け巣箱を入れ餌をバランスのいいペレットに変えて翌日にひまわりの種を差し出すとおそるおそるジャンガリアンは近づいてきてひまわりの種を受け取ったので私は嬉しくなって次々にひまわりの種をあげていって二時間後には手乗りになっていた。

教訓:ハムスター慣らすより餌付け

それ以来、ひまわりの種は手渡しでしか与えないようになりました。名前を最初はソフィア・O・フェルナンデスと名付けていたのだが手のひらに乗ったジャンガリアンを見ながらふと気づいたのです、片耳がない、ないぞー!生まれつきか喧嘩したのか、耳なし法一から法一くんにしょうかとも思ったがメスだったらと考え「片耳のほー」を通称名、「ソフィア・鬼っ子・フェルナンデス」を正式名に決定しました。

ジャンガリアンのほーちゃんが家にきて一週間後にウォーターペットを取り付けたのだが水槽飼いなので蓋にはバーベキュー用の網を二枚横・縦に並べて引き戸のように開けられるようにしているので固定して引っかける場所が無く錐で枠に穴を開けて掛けていると、ほーちゃんは初めてみる給水機を調べ回ったあげく梯子と確信したらしく(ハムスターが餌と脱走以外のことを考えているとは思えないが)上ることに一生懸命でガンガン水槽に当たって煩いし今に水槽が割れるんじゃないかしらとか登るのに成功して脱走をはたし私のいないときにコードを噛み切って火事になって・・・とか考えてしまい正規の給水機の使用方法を教えなければと決意をした私は水槽に入れた手に絡みつくほーちゃんを無視して給水機の口の先をちょいちょいと突っついて水を出してやるとほーちゃんは直ぐに水を飲む場所だと理解したらしく水を飲み始めたが翌日には飲まなくなっていたので私のいないときに飲んでるのだろうと気にしていなかったが何日経っても飲んでいる姿は見ないので気になっていつものようにペットの水を換えるときにちゃんと水が出るか試してみると出ない。おや、と調べてみるとチップが詰まっていた。なんで、こんなところに、ごめんねほーちゃん、と思いながらもハムスターはもともと乾燥地帯の動物だから水なんて暫く飲まなくても平気だよねと考えつつ、ちゃんと出るようにしてもその日は口を付けている姿を見たのだが翌日から見ないので何故だと考えながらペットを取り出しての口を確認してもちゃんと水は出るじゃないか,どうして飲んでくれないのと思いながら水槽に掛け直しても、ほーちゃんは掛け直した直ぐは口を付けるのに暫くすると飲まなくなるので、水を入れ替えて掛け直したときにじっと見てるとちゃんとうまく飲んでいる気がするのに、ペットに空気の泡が上がっていかないではないか、と気付いて水槽に掛けたままで手を伸ばしてペットの先を突っついてみると水が出ないので、うそだー、と心の叫びを上げながら、もっと強く突っついてみると水が出るので、よくよく調べてみると傾きが僅かにずれるだけで水は出ないことが判明したのだった。ほーちゃんが口を付けるのは先が湿っているときだけだったみたい。

翌日からほーちゃんの水槽からは給水機は消えウズラ用の水入れ(陶磁器の飲み口の水の高さが一定になるもの)がデンとおかれることになった。

教訓:ハムスターは水無しでも元気

##そんな教訓じゃないだろ

ジャンガリアンのほーちゃんを飼い始めて失敗したと思ったのは回し車やウォーターペットを入れてから夜うるさいことで真夜中にゴーという音がするのでポルターガイストかと思いながら眠い頭を持ち上げ電気を点けると水槽から音がしているのが判ったので覗くとほーちゃんが回し車を回している音だったので、そのときは、おう、ほーちゃんが回し車を使ってくれてると感動したまま(それまでほーちゃんがなかなか回し車を使ってくれなかった)眠りについたのだが今度はドンドンという音がするので電気を点けてまた水槽を覗くとウォーターペットにぶら下がって、もしかするとよじ登って脱走を計っていたのかもしれないが私はひたすら眠たかったのでウォーターペットを取り上げてしまったが、それから数日間ゴーゴー・ドンドン・ガサガサ・カリカリという音に夜通し悩まされポルターガイストに悩まされる家族の心境が分かった気がしたが、ふと思いついた。ほーちゃんを(別にセーラー服を着せる訳ではないが)昼行性にできないかと。熱帯魚上がりの私はまだ、水槽の上に付ける電灯を持っていたではないか。さっそく寝不足の体を引きずって遮光カーテンを買い求めて部屋にセット、これで昼間は暗くなるし夜は水槽の上のライトで明るくなると試してみると見事に夜には眠るようになりました。

教訓:ハムスターも夜は眠ろう

ジャンガリアンのほーちゃんは雑然としたペットショップの水槽から身売りされてきたのでノーマルグレーと単純に考えていたのだが(水槽には単にミニハムスターと書かれていた)、ふと、毛色が白っぽいことに気がついて飼育マニュアルを見ながら、うーん、パールに似ているがでも、最初からこんな色だったのではない気がしてジャンガリアンは冬毛と夏毛があることを、どれかの飼育書で読んだことも思い浮かべながらペットショップのジャンガリアンがこの頃小さくなったのはほーちゃんが大きくなったためで、成長に伴い冬毛も急速に増えて、こんな薄い銀色になったのではないか、と思いながらもこの毛色はかっこいいし、顔立ちだってどことなくりりしく、気品があるものだから、グレーよりパールが似合っているな、と思い、きっとパールの血筋が混ざっているんだと信じることにしたが、信じ切れない気弱な私はニフティーやら飼育書やらホームページやらを探して換毛の条件が日照時間か温度かと調べたのだかなかなか見つからず、実はほーちゅんは夜明るく、昼暗くして夜に寝るようにしているのだが、そのために日照時間は調節しやすいし温度もエアコンに任せっきりなので調節はしやすいが、電照菊状態に日照時間を調節するためには私の生活まで調節しなければ日照時間は直ぐに12時間を超えてしまうだろうが、ただ日照時間よりは温度だろうと思えるのはハムスターは一日中寝ているので外の明るさが分からないだろうと考えられるからで温度の方がむしろ調節しやすいのだが問題は電気をあまり使わないようにして二酸化炭素を地球の環境のために減らしましょう、というキャンペーンで、あまり温度を下げすぎるのは非国民で非地球人な気がするので、五月になり暑くなっても温度はちょっと高めにしていたら、ほーちゃんがある日、目と鼻の間が黒くなって腫瘍かと、一瞬、緊張したがこれが夏毛への始まりで、数日後には目の周りが黒くなって大昔の泥棒スタイルになり、今は頭は黒で頭以外の前半分は斑模様になっている。

ほーちゃんが完全な冬毛の時に暴れ回るほーちゃんを鷲掴みにしてシルバーの毛並みを調べてみたのだが白の長い毛の下に短い黒い毛がありそれが全体の色を銀色に見せているのが分かったので、もしかすると換毛は冬毛になるときは夏毛の間に冬毛用の毛穴があり、そこから冬毛が伸びているのかもしれないが、調べるのも面倒なので、そういうことだと一人で納得している今日この頃だ。

教訓:ハムスターは何色でもかわいい