月刊「病院」

月刊「病院」(医学書院発行)


シリーズ

病院管理フォーラム

院内トータルシステムにおける物品管理の実践

連載:平成10年12月号〜平成11年5月号


第6回(最終回) すべての業務を統合する情報システムについて(平成11年5月号)
          −ナレッジマネジメントへ

     昨年の12月号よりの連載で診療材料、臨床検査、薬剤管理にバーコードの使用という新しい切り口を用いて院内のシステムを見直した事例を紹介してきた。宅配便やコンビニエンスストアなどの流通業・小売業をベンチマーキングすれば当然の流れであり、さらにこれらの医療以外の産業で好況を呈している業種からすれば、その流れはまだまだ遅れていると感じざるを得ない現状であろう。

     当院において各々別個に進め、一応成功させることができた院内の管理システムをさらに効率化するためには、医療そのものの情報にこれら管理情報に加えた統合システムの必要性が発生してきた。それは、一貫して行ってきた「質とやる気を落とさないリエンジニアリング」の流れの最終章となるものと位置づけられるように思われた。

参考文献

1)西村周二監修、神野正博(分担執筆):医療ビッグバン 第9章;医療の電子化・共有化の衝撃波, 日本医療企画, 1997
2)神野正博:クリティカルパスは手抜きのためのツール!?. 看護展望24(3):26-29, 1999


図1 オーダリング画面:オーダー画面はアイコン化され、他科の情報も初期画面上で参照できる。

図2 指示書に印字されたバーコードを利用して画像処理システムに情報を転送。

図3 携帯端末を利用した栄養士による選択メニュー聴取。

My Articlesにもどる)
(ホームページ表紙にもどる)