ようこそ小論文の世界へ!
だれでも書くのが楽しくなるよ!

 


【小論文サイバーゼミ】

 小論文を書こうとして、一体考え方の糸口をどこに見つけたらよいのか、迷ってしま う人が多いでしょう。そのような時は、レファレンスブック(参考書)を見るに限りま す。

 レファレンスブックと言っても「受験参考書」ではありません。「現代用語の基礎知 識」「イミダス」「知恵蔵」のような、現代社会や文化の諸問題について、最新の情報 をまとめて解説している本のことです。

 まず、このようなレファレンスブックを一冊用意しましょう。もう家にある人はそれ を利用すればよいし、もちろん三冊全部を買う必要はありません。

 次に、これらの本の目次や索引を見て、自分が書かなければならないテーマ、自分が 知りたい問題を見つけましょう。ぴったり同じものが見つからなくても、近い内容のも のが必ずあるはず。そこに示されたページを開いてみると、関連のある言葉とその解説 が並んでいますよ。それらの項目を読むと、「なぜそれが問題になっているのか」がよ くわかるわけ。こうして得た知識をもとにして小論文を書けば、専門家である大学の先 生にも評価してもらえる内容になるわけです。

 これから小論文の勉強を始める人は、必ず自分の受ける大学の過去問題を調べましょ う。もし比較的専門的な問題が過去に続けて出ているようなら、その課題に関連するレ ファレンスブックの解説をコピーしてノートに貼っておくと、自分だけの「情報ファイ ル」ができるよ。よく、こうした解説や新聞記事などを一つ一つ手で書き写している受 験生がいるけど、私はなるべくコピーを利用した方がいいと思うな。なぜなら「資料」 はあくまで「資料」として「利用するもの」で、「書く手間」は小論文の答案を書くこ とに集中してほしいからです。

 小論文はもちろん自分が書いた「オリジナル」でなければ評価されないのだけれど、資料を用いて勉強した成果をその中に表現しなければよくなりません。そのためには、 資料の「解説」を自分の言葉に直し、説明してみるような練習も有効ですよ。

 小論文を書くためには、豊富な材料が必要。そこで、どのような小論文にも対応でき る「入門書リスト」を書いておきましょう。夏休みくらいまでに読んでみて!

(岩は『岩波新書』中は『中公新書』)

○世界経済入門 西川潤(岩)     ○地球環境報告 石弘之(岩)
○労働力移動の時代 手塚和彰(中)  ○憲法講話 宮沢俊義(岩)
○結婚と家族 福島瑞穂(岩)     ○人間にとって科学とはなにか 湯川秀樹・梅棹忠夫(中)
○ことばと文化 鈴木孝夫(岩)    ○文化人類学入門 祖父江孝男(中)
  ○豊かさの精神病理 大平健(岩) ○新しい文学のために 大江健三郎(岩)
○名画を見る眼 高階秀爾(岩)


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