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後半に大爆発29点。Coltsを撃破(42−14)。
スティーラーズ自慢のディフェンスはもちろん、オフェンス、スペシャルチームとすべてが良い ところを見せた。特にディフェンスは完璧といってよいだろう。ランで41ヤード、パスで105 ヤードの合計146ヤードに抑えた。これはシーズン平均の半分ほどの数字だ。
Chad Brownの3sackを始め、Harbaughを終始追いつめた。前回、ここで「Colts戦の見どころ」として 、Harbaughに走らせるなと書いたが、まさにその通りの見事なディフェンスを見せてくれた。外側から のブリッツを入れるなど、彼をポケットから出さずに仕留めた。
しかし、Harbaughという男、なかなかガッツのあるQBである。歯を折る、口の中を切るといった状態 にありながら、堂々たる戦いをみせてくれた。さすがのスティーラーズ・ディフェンス陣も彼のガッツ には脱帽したようだ。
最終のスコアをみれば、楽勝の試合だが、前半を終わった段階では、13−14とリードを許していた。 2Q早々にNorm Johnsonが50ヤードという超ロングFGを決めて13−0としたものの、Tzakのインターセプション 病がでてしまった。一回目は、そのまま59ヤードリターンTD。2回目もHarrisonへの48ヤード パスなどでTDに結びつけられてしまった。
しかし、そのいやな流れを断ち切ったのが、後半最初のスティーラーズのドライブ。9分半もの長い時間を かけて91ヤードを進み、最後はBettisの1ヤードのTDラン。再びリードを奪うとともに、完全にペース を引き戻すことに成功した。
その後も、久しぶりに怪我から復帰したLakeのファンブルリカバーなど大きなプレイを見せるなど、一方的 に攻め立てた。また、最近パントリータンでミスが多かったHastingsに代わってリターナーを務めて 大活躍を見せたArnoldや、 31ヤードのTDランを決めたルーキーのWitman、あるいはTEのBotkinなど、新戦力が良い所をみせた。 彼らの中には、前半大きなミスも見せたものもいたが、すぐにそれを取り返すあたりは、さすがといえよう。
攻撃の核となるBettisであるが、この試合102ヤード走るなど、期待通りの活躍を見せてくれた。ラン攻撃 では、Stewart、Witmanが共に48ヤード走っており、Pegramが抜けてもBettis一辺倒でない多彩な パタンを見せ、相手のディフェンスにとっては脅威となっている。
前回、このページで、31−13で勝つと予想したが、結局それを大きく上まわる42−14という大差となった。 この勢いでN.Eを破ってもらいたい。
今後のプレイオフの組み合わせは以下の通り。
Steelers -----+
+----+
Colts -----+ |
+----+
Patriots ----------+ |
+-- AFC Champion
Broncos ----------+ |
+----+
Bills -----+ |
+----+
Jaguars -----+
(96.12.31)
Playoff:Dolts戦の見どころ
Coltsの攻撃パタンは、Marshall Faulkのラン、新人Marvin HarrisonとT.E.のKen Dilger へのパス。オフェンスラインはあまり強くない。Blitzburgh Defenseの活躍が期待される。
Coltsのラン攻撃は平均3.5ヤードと良くない。16試合トータルで1457ヤードと1試合平均 100ヤードに満たない。Bettisひとり分の数字だ。また、Faulkの次に多く走っているのがQB のHarbaughというのも情けない。まあ、彼のスクランブルには要注意であるが。
一方パス攻撃の方は、Harrisonが2週間前のKC戦で3TDキャッチをするなど、マークが必要だ。 まあ、スティーラーズのディフェンス陣ならきっちりとカバーするだろう。QBがターゲットをみつけ られないうちにsackというパタンを見たいものだ。
インターセプションの少ないHarbaugh、彼はパスが無理と見れば、外へ持ち出すか中央突破のラン で切り抜けるのがパタンだ。それを許さないためにもKirklandやBrownの動きに期待。
一方、Coltsのディフェンスだが、シーズンで26.5sackと、プレイオフ出場の12チームの中で最低。 スティーラーズの半分だ。スティーラーズのオフェンスラインの強さからすれば、Tomczakに十分な 時間を与えることが可能だろう。
キッカーは、スティーラーズよりも若干上かもしれない。またスペシャルチームも悪くない。パント合戦や フィールドゴール合戦などという展開になると敵にも勝機あり、か。
心配な怪我人だが、Thigpen, Bettis, Lake, Brownあたりは出場するだろう。Bettis "The Bus" がどの程度 走れるかがキーだろう。Pegramがいないだけに彼にかかる期待は大きい。New England行きのバスの走りに 注目だ。
では、最後に予想。
Steelers 31 - 13 Dolts
(96.12.27)
10勝6敗でシーズン終了
Brown, Olsavsky, Bucknerは出場せず、Woodson, Bettis, Tomczakなどの主力も後半は休ませるなど プレイオフに向けた試合だったので、勝敗は気にしないことにしよう。
ひとつ明らかになったのは、残念ながらStewartが今すぐTomczakに代わって活躍しそうなレベルでは ないということだ。2Qの途中からQBとして出場したが、2sack, 2INTというのはいただけない。パス の成功率も低かった。Bettis, Pegram抜きというハンデもあったが、オフェンスラインはずっとスターター クラスが出ていた訳で、その中で適切なパスが出せなかったのは彼の実力がまだまだ不足ということだろう。
ただ、彼らしいプレイも見せてくれた。自陣20ヤードからの攻撃で、スクランブルから80ヤードを走って TD。これはNFL記録だそうだ。また彼はこの日合計102ヤードを走ったが、今期これだけ走ったQBはいない (まあ、QBが走るというのは自慢にはならないが)。
プレイオフは、ディフェンスやスペシャルチームのがんばりと、Bettisのラン中心の攻撃でQBの力不足を補う 他はないだろう。
さて、一方JAXが勝って、K.CがBUFに負けたため、K.Cがプレイオフ出場を逃した。また、INDはCINに敗れたため 第6シードとなりスティーラーズと対戦することとなった。以下が、トーナメントの対戦表。
Steelers -----+
+----+
Colts -----+ |
+----+
Patriots ----------+ |
+-- AFC Champion
Broncos ----------+ |
+----+
Bills -----+ |
+----+
Jaguars -----+
もしスティーラーズがColtsに負けた場合は、上記のトーナメント表とは異なる組み合わせでトーナメントが進められるが、当然ここではそんなケースは考えない。
そうすると、スティーラーズは、Coltsを破った翌週にNew EnglandでPatriotsと対戦することになる。さらに その試合に勝つと、DenverでBroncosと対戦するか、地元でBills or Jaguarsと対戦することになる。なんとか Patriotsを叩いて、しかもDenverがBillsかJaguarsに負けてくれるといった状況になると都合が良い。
Denver以外はどのチームも決め手に欠けるところが多いので諦めるのは、まだ早い。
あとは、毎年プレイオフで激戦を戦ってきた経験に期待することにしよう。とりあえず、地元での初戦はしっかり 戦ってもらいたいものだ。
(96.12.23)
シーズン最終戦のみどころ
いよいよ最終の17週。2年前までスティーラーズのディフェンシブ・コーディネータをしていた Dom Capers率いるパンサーズとの初対決。
4−3ディフェンスが主流となっているNFLの中で、いまだに3−4ディフェンスを基本とする両チーム の対戦は興味深い。どちらのチームも、練習の時は自軍のディフェンス陣を相手にしているので、お互いに対策 は十分だろう。どのような結果になるのか興味深い。
特におもしろいのが、リーグ30チーム中最多のQBサック(56個)を決めているパンサーズ のディフェンスと、逆にリーグ最少の17サックしか許していないスティーラーズのオフェンスライン の対決が見ものである。
今年はけが人に泣かされてきたスティーラーズであるが、金曜日の練習中にPegramがふくらはぎを 痛めて、登録抹消となった。やっと調子が出てきてBettisと共に大きな武器になるものと期待して いたところだけに残念。
GO STEELERS! UNFINISHED BUSINESS!!
(96.12.21)
Playoff Scenario
いよいよ来週は最終の17週。これでプレイオフの出場チーム、シード順が決まる。 今日Buffaloが負けたことで東地区はN.Eの優勝が確定し、三地区の優勝チームが確定。シード順は最終週の結果 によって確定する。
- N.Eが負けて、PITが勝った場合
- それ以外の場合
N.EはNY GIANTSが相手で勝つ可能性が高い。さらにスティーラーズは、パンサーズ相手 で苦戦が予想されるため、#3シードになる可能性が高い。そうなると、プレイオフ第一週に#6シード のワイルドカードチームとの対戦となる。では、そのワイルドカードの状況をみてみよう。
ワイルドカードに関しては、IND、BUF、K.C、JAXの4チームの中から1チームだけ 脱落することになる。K.CとBUFの直接対決が予定されているが、この試合が引き分けになると ややこしくなるので、ここでは引き分けはないものと仮定する(引き分ければ7年ぶりの出来事)。
- JAX勝ち、IND勝ちの場合
- #4: IND
- #5: K.C/BUFの勝者
- #6: JAX
- JAX勝ち、IND負けの場合
- #4: K.C/BUFの勝者
- #5: JAX
- #6: IND
- JAX負け、IND勝ちの場合
- #4: IND
- #5: K.C/BUFの勝者
- #6: K.C/BUFの敗者
- JAX負け、IND負けの場合
- #4: K.C/BUFの勝者
- #5: IND
- #6: K.C/BUFの敗者
今週まで4連勝中のJAXはアトランタ戦。アトランタはここまで3勝12敗。従って JAXの勝ちは堅そうだ。そうなると、上記赤字のケースとなる可能性が高い。その場合、 #3シード(おそらくスティーラーズ)の対戦相手は、JAXかINDとなる。
INDも3連勝中と好調なことから、プレイオフ出場の目標のないGIANTS相手に勝つ可能性 が高い。そうなると、第一のケースとなり、#3のチームは5連勝の#6JAXを迎え撃つことに なる。
また、この赤字のケースの場合、K.CとBUFの敗者 はプレイオフに残れないことになる。シーズン途中までの様子からは予想もできなかった結果である。 ちなみに現在、BUFが3連敗、K.Cは2連敗中である。
(注)上記の予想では4つのケースすべてでINDがプレイオフに出場することになっているが、INDが負けて、 K.C対BUFが引き分けて、さらにJAXがアトランタに勝った場合には、INDが脱落となるのでプレイオフ 出場は確定していない。まあ「当選確実」と言って良いだろうが。
では、最後にプレイオフ以降のスティーラーズ予想。
地元でのJAX戦: PIT 24−6 JAX (負ければ年内にシーズン終了。せめて初夢くらい見させてほしい)
敵地でのN.E戦: PIT 27−17 N.E (敵地で勝つのは相当きつそう)
敵地でのDEN戦: PIT 14−9 DEN (ここまでくれば、5分と5分の勝負か)
ニューオーリンズでのS.F戦: PIT 25−15 S.F
(守備陣のTDがでてTzakがINTなし、という奇跡でもなければ無理か)
しかし、この時期になって、チーム創設2年目のチーム(ジャガーズ、パンサーズ)がSB出場の可能性が あるというのはすごい。まさかSBで両チームの激突なんてことにはならないと思うが。
(96.12.18)
Deja Vu (第16週49ers戦)
相手をパントに追い込みながらリターナーのHastingsがファンブル、相手がリカバー。 どこかで見た光景だ。 せっかく相手の最初の攻撃を完璧に抑えてパントに追い込んだディフェンス陣がベンチに座る間も なく、自陣15ヤード付近から、またまた相手の攻撃が始まるのだからたまらない。
後半最初のドライブでPegramのランを中心に相手陣15ヤード付近まで攻め込んだところで、Tomczak がワイドオープンのPegramに気づかずにあわやインターセプションとなるパス不成功。さらにその次 のパスは本物のインターセプションとなった。これまた、いつかどこかで見た光景だ。ここ6試合で 11INT'sとはひどすぎる。
彼は、4qにももう一回INTを食らっている。今期前半はまずまずだったが、ここ6試合は、勝ち試合 でも内容が悪かった。49ers相手にこういったミスをしていては勝てる訳がない。地元での連勝も12 でストップだ。
負けた原因は彼のせいだけではなく、反則(合計85ヤード)も痛かった。今シーズンは非常に反則が少なかった のだが、この日は最悪だった。審判が異常に厳しかった(49ers寄りの判定が多かった)という気もするが。
第一Q最初の6分で16−0。何も考える暇もなくこの大差だ。しかし その後は守備陣もまずまずの頑張りで数字的には以下の様に両チームとも大差のないものであった。 今年の1月にアリゾナで似たような試合を見たような気がする。あの試合でもE. Smithを48ヤードに抑えたが、 この試合も49ersには63ヤードと今期最低に抑えている。だが、数字と勝敗は別ものだ。ミスが出ては勝ち目は ない。
+-------+------+-----+
| | S.F | PIT |
+-------+------+-----+
|Rushing| 63 | 120 |
|Passing| 232 | 248 |
+-------+------+-----+
|Total | 288 | 368 |
+-------+------+-----+
まあ、Chad Brownが足を痛めて抜けている間にYoung-Riceの43ヤードのパス(Woodsonのパス妨害)を決めるなど 1瞬のチャンスを生かすあたり、49ersはさすがだというべきかもしれない。
やはり、今シーズンのスティーラーズの勝ちパターンは先行逃げ切りで、先に相手にリードを許すと苦しくなるようだ。追いかける 展開になると、どうしてもパス中心となりがちで、Tomczakのミスを誘う結果となっている。
ただひとつ明るい材料は、怪我でほとんど出番がなかったBettisに代わって出場したPegramが100ヤードを 越えるランを見せたことだ。49ers戦では、去年カウボーイズのE. Smithが走って以来20試合 ぶりに100ヤードを越えるランを奪ったことになる。これでBettisが戻ってくれば、Tzakの負担が減って、もう少し 良い結果がみられるかもしれない。
幸いにも、New Englandも負けたため、プレイオフ第一週のbyeの可能性は消えていない。来週N.Eが負けて、 スティーラーズが勝てば、翌週休みとなる。
ここでおもしろいことに、来週はN.Eが土曜日に試合を行うため、もし彼らが勝ってしまうと、スティーラーズの 第三シードが確定して、来週の試合結果はプレイオフの組み合わせに関係なくなる。つまり、主力を休ませる 手もあるし、あるいはそういう名目でZAKを外してStewartにQBを任せる手もある。今のZAKよりはマシかも知れない。 相手のパンサーズは49ersとの地区首位争いのためにも絶対勝ちに来る試合。無理に勝ちに行かない手も十分考え られる。
(96.12.18)
49ers戦の見どころ
いよいよ今シーズン16試合の中でも一番のカード、49ers戦。確かに強い相手ではあるが、 2、3年前と比べれば、チームのレベルは少し下がっているのではないだろうか。 決して勝てない相手ではないと思う。
これまで両チームとも10勝4敗と好成績であるが、その中身を比べて見ると 意外な事実がわかる。
まず、両チームの10勝の内訳であるが、破った相手を今シーズンの成績別に 比較すると以下のようになる。
+------+-----+-----+
| |S.F. | PIT |
+------+-----+-----+
| 2-12 |** | |
| 3-11 |** |+ |
| 4-10 |*** |++ |
| 5- 9 | | |
| 6- 8 |* |++ |
| 7- 7 |* |+++ |
| 8- 6 |* | |
| 9- 5 | |++ |
+------+-----+-----+
49ersは10勝のうち7勝は弱小チーム(2桁の負けを記録しているチーム)なのである。 破った10チームの内、勝ち越しているのは8勝6敗のレッドスキンズだけだ。前半絶好調 だったレッドスキンズも後半はボロボロ。そのレッドスキンズ相手の勝利も延長戦の末の勝利 である。
それでは次に、両チームの4敗の中身をみてみると次のようになる。
+-----+-----+-----+
| |S.F. | PIT |
+-----+-----+-----+
| 4-10| |+ |
| 5- 9| | |
| 6- 8| |+ |
| 7- 7| |++ |
| 8- 6| | |
| 9- 5|* | |
|10- 4|** | |
|11- 3|* | |
+-----+-----+-----+
ここでも両者の違いがはっきり出ている。サンフランは、グリーンベイ、ダラス、カロライナといった 地区優勝クラスのチームに対して4戦全敗なのだ。一方のスティーラーズは、強豪相手に負けがない。 (もっとも逆に言えば弱いチームに負けているが)
それからスティーラーズにとって、もうひとつの味方は、ピッツバーグの気候だろう。木曜現在、試合当日の予報 は曇りときどき雪。最高気温は2、3度。49ersがこの時期にこのような寒いグランドで戦うのは8年ぶり だそうだ。 3年前にピッツバーグに来たときは開幕戦。まだまだ暑い時期だった(93.9.5)。
地元で1年以上負けがないスティーラーズ が、連勝記録を伸ばすことを期待しよう。
スティーラーズの怪我人の状況であるが、Lake, Thigpenは欠場の予定。Bettisも出られるかどうか半々だ。 まあ1月末の本番(?)に備えてBettisを隠すのも良いだろう。Pegramも完全復帰したようだし。
(96.12.13)
Defenseの勝利で地区優勝
先週はDefenseのミスが目立ったが、今週は相手に合計190ヤードしか与えず、見事に抑えた。先週出場 できなかったChad Brownが復帰して2sackの活躍。彼は今期13sackでリーグ2位(トップは13.5sack)。 Lloydが来期の開幕に復帰するかどうかの大けがをした後を完全に埋める活躍だ。
しかも、Brownの2sackは、共に重要な場面で飛び出した。一回目は、相手が39ヤードのパントリターン を成功させた直後にBlitzからsack、ファンブルを誘い、スティーラーズのFGにつなげた。2回目は、 スティーラーズ陣10ヤードまで攻め込まれた時に、3rd and 5からsackを奪ったものである。
San Diegoが今期第一クオーターに得点できなかったのは初めてのことだ。第一クオーターどころ か、4クオーター通してFGによる3点のみに抑えた。その3点もHastingsが相手のパントをファンブルし、 相手にリカバーされるというミスによるもので、Defenseの責任ではない。
ただし、スペシャルチームに関しては、このファンブルや、パント時に相手に大きくリターンされるなど、 課題は残った。
結局San Diegoは、合計13回のfirst downの内、再びfirst downを獲得したのは、6回のみ。しかもその 内の2回は、3rd down から Woodsonの反則によるものだが、反則といえるかどうか微妙なプレイであり、 パントになっていても不思議ではないプレイであった。
Bettisは、70ヤード余り走ったところでかかとを痛めて、後半はPegramが代わりに出場し、83ヤード を走った。完全に怪我から復帰したといって良いだろう。彼ら2枚はスティーラーズ攻撃の中心であり、 プレイオフでの両者の活躍が期待される。
Bettisは、残り2試合100ヤードを走れば、92年のFosterらと並ぶNFL記録の12試合100ヤード ゲインとなる。是非頑張ってほしい。
Tomczakは、この日もインターセプションを許し、決して安心してみていられる状況ではなかった。しかし、 最初のドライブでは、今期最長の46ヤードのパスを投げ、Johnsonの今期最長の49ヤードの先制FGに つなげるなど、良いプレイも見せた。何だかんだ言っても、彼が先発した試合で10勝3敗という成績な のだから、今期は、彼に運命を託すしかないだろう。
第三クオーターには、珍しく第一ダウンの攻撃からQBにStewartを出したのだが、あわやファンブル (記録上はパス不成功だったが)、あわやsack(辛うじてコロラド大の先輩、C.Johnsonへの5ヤード のパスを成功させたが)という状態で、3rd downには、Tzakに代わってしまった。やはり、まだまだ 正QBになるには勉強が必要のようだ。
Pittsburghでは、WTAE(1250KHz)というAMのラジオ局がスティーラーズの試合を毎週放送しているが、 今週からインターネット上でRealAudioによる放送を開始した。先週は、Pregame showのみで試合の 放送はなかったが、今週は試合もlive中継してくれた。月曜の朝の3時に起きて聞いてみようという方は、 www.wtaeradio.com、あるいは、www.AudioNet.comから辿ってみてください。
たまたま今朝この中継を聞きましたが、Terrible Towelの発明者であるMyron Cope氏の解説(絶叫?)を 久々に聞くことができました。まさか日本で彼の声をliveで聞けるとは予想もしていませんでした。
(96.12.10)
Ravensに負けて4敗目
AFC中地区の4チームに対して、それぞれホームで4勝、アウェイで4敗。他地区のチームには、5勝0敗。 強いチームに勝っているのは良いのだが、取りこぼしが多すぎる。油断ではないのだろうが。のこり3試合は すべて他地区のチーム。これまで通り、勝ち続けてほしい。
これで、西地区のデンバーに追いつくことは不可能となったが、東地区首位のバッファローも負けて4敗でならんだ のはラッキーだった。
Ravensには、元スティーラーズの問題児コンビMorrisとGreenが拾われていて初対決となったが、2人とも相当 張り切った様子でしてやられた。
強い雨の中の最悪のコンディションであったためか、スペシャルチームとディフェンスが冴えなかった。さらに 痛かったのがLakeの怪我。2、3週間は出られないようだ。
来週からSan Diego, San Franと地元で2試合。なんとか連勝したいものだ。
(96.12.2)
Miamiに逆転勝ち、3敗を守る
これで、今期マンデーナイトゲームに3連勝。BettisはRams時代にマンデーナイトを経験していなかった が、今年プロ4年目にしてはじめてのマンデーナイトゲームで張り切ったのか、3試合とも 100ヤード以上を走った。これは史上初の快挙らしい。
この試合、StewartのQBスニークやBettisのランがおもしろいように決まったが、彼らの活躍を支えた センターのDawsonの動きが光った。彼のパワーとスピードが一流であるのは一目瞭然であるが、彼が超一流 である理由は、そのパワーとスピードの持続力の凄さである。第4Qには、マイアミのディフェンスは疲れて ヘロヘロになっていたのに対し、Dawsonの動きは素晴らしく、大きな穴を作って、"The Bus"の通り道を 切り開いていた。
Bettisは今期9度目の100ヤードゲーム。シーズントータルでもリーグ2位につけている。来週のRavens 戦もこの調子で走りまくって欲しい。
この勝利で、東のバッファローと共に3敗を守り、西地区デンバー(1敗)を追っている。まだデンバーに追いつく 可能性もあるが、それよりもバッファローとの第二シード争いが注目。第三シードでは、プレイオフのbye week がなくなり、きつい日程となる。幸い、バッファローには直接対決で勝っているので、このまま両者3敗ならば スティーラーズが第二シードとなる。要注目である。
マイアミが負けて6敗となったため、5敗以下のチームは6チームとなった。デンバーは残り全て負けても5敗 にしかならないため、AFCの6位以内が確定。プレイオフ出場を決めた。スティーラーズは、来週にも地区優勝 が決まる可能性が出てきた。いよいよ、シーズンも大詰めだ。
心配なのが怪我人。Bruener(左膝)とThigpen(足)は次の試合の出場は無理らしい。大きな怪我でなければ良いのだが。
(96.11.28)
Miami戦(Monday Night Game)の見どころ
92年にカウアーがヘッドコーチとなってから、マンデーナイトゲームは9勝1敗と好成績を残して いるスティーラーズが、今期3度目のマンデーナイトの勝利を手にすることができるか注目だ。
去年、同じマイアミでマンデーナイトゲームの連勝を止められたカウアーが雪辱を期してのゲームとなる。
日曜日のゲームでは、オイラーズが負けて6勝6敗となり、この時点でスティーラーズと2.5ゲーム差。 ここはきっちりと勝って3ゲーム差として、地区優勝に向けて大きく前進したいところだ。
西地区のデンバー、東のバッファローが共に勝って1敗と3敗を守っている。プレイオフの第一週をbyeにする ためにも、4敗目を喫する訳にはいかない。さすがにデンバーに追いつくのはむずかしそうだが、まだあきらめて はいけない。デンバーも、今週はずいぶんラッキーな勝ち方だったが、今のうち運を使い果たしてもらうのも いいだろう。
さてここで、スティーラーズとドルフィンズのこれまでの成績を比較してみよう。まず、スティーラーズの 攻撃対ドルフィンズの守備。
Steelers Offense: run:2位 pass:28位
Dolphins Defense: run:4位 pass:27位
run、pass共に良い勝負である。ただしスティーラーズの場合、8勝のうち7勝が2桁得点差。前半でリード して、後半はラン攻撃を中心にボールをコントロールして時間を消費する戦い方が多いため、後半はパスを 投げる回数が減ることが多く、パスによる獲得ヤードが少なくなっている。チーフス戦のように、強いチームを 相手にする場合には、後半にも積極的にパスを投げてくる筈。意外にパスの多い展開になるかもしれない。 Thigpen, Millsが復活しつつあるのも好材料だ。
さて次は、スティーラーズの守備とドルフィンズの攻撃。
Dolphins Offense: run:18位 pass:15位
Steelers Defense: run: 6位 pass: 4位
こちらは、スティーラーズのディフェンスが有利という数字になっている。この数字通り、いつも通りのディフェンス を見せて欲しい。
ズバリ予想は31−17。もちろんスティーラーズ勝利の予想。
(96.11.25)
Defense陣が奮闘、TDを許さず快勝
前週まで4勝6敗ながらNFL2位の攻撃力を誇るJacksonvilleを相手にディフェンスが活躍。 スティーラーズ陣7ヤードまで攻め込まれたところで、Lakeがブリッツを仕掛け、QBのファンブル を誘い、リカバー。そのまま85ヤードを走ってタッチダウンだ。
Bettisが3ヤードのTDランを決めたプレイも、お膳立てはディフェンスだ。Steedがファンブルを 見事にリカバー。ゴールまで3ヤード地点から攻撃開始できるのだから、オフェンスはディフェンス陣 に感謝しなければなるまい。
結局、この日のディフェンスは、6サック、2インターセプション、3ファンブルリカバーと立派な数字 を記録した。
攻撃陣では、シグペンが2つのTDキャッチを成功させたのが大きい。ようやく彼が本領発揮か。Millsも徐々に 復活の気配をみせており、たのしみだ。
全週100ヤードを越えるランで、今期通算1000ヤードを越えてNFL1位となったBettisだが、この 日は53ヤード止まり。小休止だ。彼が100ヤード走れなかったのは今期3試合目だが、2試合がJax戦 と相性が悪い。来週のマイアミ戦に期待しよう。
T'zakは24回投げて7回しかパス成功せず、決して良い出来ではなかった。チーフス戦で見せた活躍はやっぱり マグレだったのか。来週、そのチーフス戦以来のマンデーナイトゲーム、全国中継の注目の試合でまた活躍 することを期待したい。
AFC中地区2位のオイラーズが負けて2ゲーム差。この差を詰められないように頑張ってほしい。
(96.11.22)
ミスの連発で痛い3敗目
ミスその1:前半終了5秒前にTDをあげて17−10とリード。キックオフで5秒を使ってハーフタイム の予定が90ヤードのリターンTDを許して同点。
ミスその2:10回の反則。特に、Gildonが相手QBに対するファールを犯して、本来パントになるはずの 場面がファーストダウンになり、TDにつながったのが痛い。
ミスその3:T'zakが後半3インターセプション。
良かったことと言えば、Bettisが今週も111ヤードのランと好調を維持していることくらいだ。
今シーズンは、アトランタ戦を除いて、勝つのも負けるのも10点差以上。大差で勝つのは文句ないが、 負け試合でも、もっと粘りを見せてほしい。あと、2カ月の間に、どこまでチーム力をアップさせることが できるかがカギだ。
これで、AFC中地区のチームとの対戦は3勝3敗。敵地で3つ負けている。開幕戦に地元で勝ちたかった Jacksonville、勝って同率首位としたかったHouston、ヘッドコーチが代わって2連勝で、6年ぶりの3連勝 を狙っていたCincinnatiというように、相手も気合い十分だったこともあるが、他地区よりもレベルが低い この地区にしては負けすぎだろう。
来週、地元でJacksonvilleに勝って翌週のマイアミ戦(マンデーナイト)に臨みたいところだ。
(96.11.12)
Bettis! Pegram! Stewart!
3人が2つずつのTDをあげて42得点。ラムズにはTDを許さず、完勝。
今年のドラフト当日、ラムズは1位でPhillipsを獲得すると、Bettisはもういらない、とスティーラーズ に大安売り。プライドを傷つけられた彼が「恩返し」をする日がやってきた。最初のドライブは、彼のラン を中心に組み立てられた。このドライブだけで30ヤード以上走り、StewartのTDランにつなげた。そして 次のドライブでは、いきなり50ヤードを走りTD。第一クオーターだけで約90ヤードも走った。
途中からは、Pegramにバトンタッチしたが、Bettisは、19回のランで129ヤードと平均6ヤード以上の荒稼ぎだ。 9試合で合計953ヤード、今期7回目の100ヤードを越えた試合だった。 Pegramも9回走って53ヤード(1TD)と頑張った。彼は91ヤードのキックオフリターンTDも決めている。
ちなみに、Bettisに代えてRamsが獲得したルーキーのPhillipsは、この試合の前まで300ヤード程度しか走って おらず、この試合も5回走ってたった6ヤード、平均1.2ヤードだ。その後彼は、怪我をして引っ込んでしまった。
先週までNFLで最下位だったレッドゾーンオフェンスも、この試合は5回のうち4回をTDに結びつけ ており、ひと安心。StewartがQBとして2回のTDランを決めたのが大きい。一度ゴール前3ヤードから、 StewartがBettisに渡したボールをファンブルするミスもあったが、そのあとすぐWoodsonが相手パスを インターセプトして事なきを得た。この日はすべてがうまくいったようだ。不調のラムズ相手とはいえ、 最高の試合だった。
Tomczakは前半、脳しんとうで退いて久しぶりにMillerが出場したが無難にこなしたようだ。Pegramも キックオフリターンTDを決めた時に足を痛めたようだったが、その後プレイしているので大丈夫。
これで、今シーズン地元では5勝0敗。カウアーは通算73試合目にして50勝達成。AFC中地区2位の オイラーズが負けたため、その差は2ゲーム差と拡がった。この調子でひとつひとつ勝ち星を重ねていってもらいたい。
(96.11.5)
全敗ファルコンズに辛勝
第4Q残り3秒、Norm JohnsonのFGで勝ち越し。
前半もたついた攻撃陣だったが、後半もちなおした。Tzakは、22/27と8割以上のパス成功率、214 ヤードを投げた。Bettisは26回走って126ヤード、C.Johnsonも110ヤードのパスキャッチと 数字的には悪くないのだが、もう少し得点できないものだろうか。
"Hernia Boy" Josh Millerが元気にパント。ヘルニアの手術がうまくいったようで、平均50ヤード を越えるパントを蹴っていた。
彼が出られなかった間にパントを蹴っていたEdgeは登録からはずれ、代わりにレシーバーのMillsが 登録された。
72000人入るジョージアドームに、この日は58000人余りの観客が入った。これでも今期 最高の入りだそうだ。なぜこんなにたくさんのファンが来たのか。答えは簡単。この日の観客の半分 以上はスティーラーズファンだったのだ。地元選手へのブーイングの方が目立つというのは、なさけない。
ここまでシーズン前半の8試合を終えて6勝2敗。地元で4−0、敵地で2−2。まずまずである。 AFCでは、デンバーが1敗で頑張っているが、8試合の内5試合が地元で、しかも強い相手はKC と2試合やった程度(1−1)。後半は、きついスケジュールだ。スティーラーズにも十分最多勝 の可能性がある。
来週は、地元ピッツバーグでラムズとの試合。"The Bus" Bettis をタダ同然で放り出したチームだ。 同じラムズ出身のフルバックLesterのリードで走りまくってほしい。150ヤードくらい走ってもらい たい。
(96.10.29)
ミス連発で6連勝ならず
T'zakの2回のファンブルがFGとTDに結びつけられたのが痛い。また4Q残り5分に、 Woodsonのカバーミスでロングパスを許して逆転TDを与えたのが致命傷。
Stai(G)が欠場した穴をMyslinskiが埋められず、QBが5sackされたのも敗因のひとつ。 Bettisのランが100ヤードに届かなかった一因もOLにありそうだ。
それからミスといえば2QにStewartからBruner(TE)へのTDパスを落としてしまったのも痛かった。 取らなければいけないバスだった。 もう少しTEへのパスが使えるようになれば、レッドゾーンでのオフェンスの成功率があがるのだが。
それにしてもオイラーズのディフェンスは健闘していた。前回の対戦で学習した効果もあるだろうし、 乱闘を期待して(?)普段の倍以上の5万の大観衆がアストロドームを埋めたのもハッスルした原因 かもしれない。期待の乱闘劇は見られなかったようだが。
この他にもFG失敗などミスが目立った試合だった。まあ、ここまで5連勝してきたわけだから、 このあたりで反省点を洗い出しておくのも良いだろう。
ただ、この試合でも良いプレイはあった。Charles Johnsonがみせたワンハンドキャッチからの70 ヤードTD。彼はそのあとも66ヤードのキャッチを成功させている。彼の成長は救いだが、 Thigpen, Millsが戻ってこないことには、4、5WRでの攻撃力が半減してしまう。Holidayや 新人のArnoldではやはり荷が重い。
来週は、0勝7敗のファルコンズとの対戦だが、今週カウボーイズが苦戦をしていたようだから 油断は禁物だ。全敗のチームでもいつかは勝つのだから。
(96.10.23)
遺恨試合になるのか?Oilers戦
前回のピッツバーグでのオイラーズ戦では、両軍あわせて3人の退場者、35人罰金処分(大多数 は処分保留だが)となった。今度のヒューストンでの試合でも熱い戦いがみられる可能性は高い。
ただし、前回の試合の時にBrownやOlsavskiを「浮浪者」呼ばわりしたoilersのDishmanなどは、「Brown は良い選手だ」などと急にトーンダウン、しかし、コーナーバックの彼に対してサイドラインのBrownら は相当なヤジを飛ばすことになるだろう。両チームともどのくらい試合に集中できるか、注目したい。
NFLもこの試合には目を光らせていて、両ヘッドコーチにも通達がきているらしい。また、主審には ベテランのRed Cashionをアサインして、きびしい対応をする予定だ。ちなみにこの前のスーパーボウル でも笛を吹いたCashionだが、今シーズン限りで引退らしい。彼の"First downnnnnnnnnn!!"という元気 な声が聞けなくなるのは残念。
ヘルニアの手術を行ったパンターのMillerがこの週末から出場の可能性あり。現在パンターとして 2人登録しているが、レシーバーのMillsが復帰する時に1人に削られる可能性が高い。Millerが完全に 復活してくるのか注目。
レシーバーのMillsは練習を開始しているが、試合に出場するのはまだ無理。Thigpenも無理。 ランニングバックのPegramは50%の可能性。
それからベンガルズ戦で怪我をしたStai(G)は手術を行い、4週間程度出られない見込み。代わりはMyslinski が入る予定。開幕戦でJaxに負けた時は、オフェンスのラインの穴(Dafney)で失敗している。心配 ではある。T'zakがまともなQBに見えるのもBettisが走りまくるものOLのおかげ。OLの 選手層の厚さをチェックしておきたい。
勝てば2ゲーム差、負ければ同率に並ぶ首位決戦。ただし、これまでの対戦相手をみるとChiefs, Bills といった強豪を倒してきたスティーラーズに対して、オイラーズの対戦相手は比較的弱いチーム。現在、 1ゲーム差だが、両者の力の差はそれ以上あるかもしれない。しかし、同一地区のチーム同士の試合で あるから、油断は禁物。
ヒューストンでの試合だが、最近アストロドームに足を運ぶオイラーズファンは2万人程度と少なくなって いる。テキサス中のスティーラーズファンが押しかけることを考えると、スタンドの半分はスティーラーズ ファンが埋めることになるかもしれない。
(96.10.21)
Defense爆発、5連勝。
合計10sackはチーム最多タイ記録。Chad Brownはなんと4.5sack。Woodsonは42ヤードのファンブル リターンTD。Kirklandも2sack+10tackle。守りに関しては言うことなし。
一方の攻撃陣は、なかなか点がとれない。DefenseがあげたTDを除けば、13点のみ。先週とは違い T'zakのパスもいまひとつ。せめてスクリーンパスくらいは、きちんと投げて欲しい。何度失敗したこ とか。前半終了間際のエンドゾーンでのインターセプションも痛かった。TDは無理でもFGで6−0と しておきたかったところ。3−0で終わったのは不満だ。
Bettisの5試合連続100ヤードランは立派。しかし合計109ヤードの内、半分くらいは第一Qだった ことを考えると、後半息切れしたのか、相手が慣れたのか、ややものたりない数字だ。Pegramも本調子 でなかった。来週あたりは、ふたりで200ヤードくらい走ってもらいたい。
いよいよ来週は、オイラーズとの因縁の試合。つまらない乱闘などしないで、試合内容で相手を圧倒 してもらおう。
(96.10.18)
Monday Night Game(対チーフス戦)のみどころ
Cowherがヘッドコーチになってから、マンデーナイトゲームは8勝1敗と非常に高い勝率を誇っている スティーラーズ。一方のチーフスも地元でのマンデーナイトは6連勝中。
ブラウンズ、チーフスとSchottenheimerの下でディフェンスのコーチをしていたCowher、スティーラーズ のヘッドコーチになってから師弟対決は二度。92年には、スティーラーズがウッドソンの80ヤード パントリターンTDなどで圧勝、しかし93年のプレイオフでは、モンタナマジックとパント失敗で痛い 敗戦。
両チームの今シーズンこれまでの1試合あたりのヤード数とリーグ内の順位は以下の通り。
Steelers Chiefs
Offense
rush : 160.3 ( 2) 98.8 (21)
pass : 158.5 (26) 188.8 (22)
total: 318.8 (12) 287.6 (23)
Defense
rush : 95.5 (10) 108.2 (18)
pass : 160.0 ( 3) 173.6 ( 7)
total: 255.5 ( 4) 281.8 ( 8)
まず、スティーラーズの攻撃VSチーフスのディフェンスを比較すると、総合ではスティーラーズ12位 チーフス8位と良い勝負であるが、スティーラーズはランが2位、パスが28位と極端。一方、チーフスはパス・ ディフェンスは良いがラン・ディフェンスはいまひとつ。やはり、Bettisが4試合連続の100ヤード突破 となるかどうか、注目される。
一方、その逆をみると、30チーム中4位のディフェンスを誇るスティーラーズと、23位のオフェンス のチーフス。数字だけからみるとスティーラーズ有利だが、もともと力のあるチームだけに油断は禁物だ。
いずれにしても、非常にたのしみな試合だ。
(96.10.8)
三連勝で単独首位!
AFC Centralで同率首位に立っていたオイラーズを圧倒。単独首位だ。試合開始から7分半の時点で17−0 とリード、前半を終わって20−0だ。92年以来、前半リードした試合はこれまで27連勝中だったが、 この日もそのリードを守り、記録を28に伸ばした。
Charles Johnson, Kordell Stewartとコロラド大出身のWRコンビにTomczakがTDパス。94年ドラフト1位 のJohnsonが、やっと期待に応える働きをしてくれた。この日から試合に出たThigpenが100%復活して、Millsが 戻って来れば、強力なレシーバー陣になる。先週までラン攻撃はリーグ1位、パス攻撃は28位だったが、 シーズンが終わるころには、パスでも上位となることを期待しよう。
いよいよ来週は、KCとマンデーナイトの対決だ。今シーズンの対戦相手の中でも、49'ersと並んで手強い 相手だ。現在の力を試す良い機会だ。一月に、再度対戦することになる可能性もあるし、注目の 一戦だ。
(96.10.4)
"31 Defense" とは?
このシーズン、第2週のRavens戦で初めて見せた新しいディフェンス・フォーメーション。Ravens戦では 少なくとも6回、第3週のBills戦でも数回使用している。詳しくは、究極のスティーラーズハンドブック 5.1.3節 に 解説されているが、簡単に言えば、3人のLinebackerとひとりのlineman、そして7人のDefensive Backで 下図のように守るフォーメーションである。
31 Defense の例
LB NT LB
CB CB CB
CB LB CB
S S
最前列は、通常Henry(#76)を中心に、左右にBrown, EmmonsといったLinebackerが少し離れた位置に入る。 そして、そのうしろで3、4人のCB陣がいっせいにブリッツの構えを見せる。もちろん実際には、 全員が本当にブリッツする訳ではなく、ブリッツの構えから相手レシーバーのカバーに入る選手もいる訳だ。
通常の3-4ディフェンスの場合と違って、ボールがスナップされる直前に、何人かの選手がせわしなく動く ため、テレビでみていても、容易に通常のフォーメーションと違うことがわかる。3rd(2nd) down longの 場面で用いられる。
第3週のBills戦のビデオを 録画された方は、第一クオーターにスティーラーズがTDをあげた直後のBills第三ダウンのプレイ、 あるいは、前半終了間際(残り18秒、Lakeがインターセプトするひとつ前)のプレイなどで確認できます。
今後、相手チームは当然研究してくるはずで、それに対応しながら、このフォーメーションに磨きをかけていく 必要がある。今シーズン、じっくり注目していきたい。
(96.9.30)
鉄壁のDeeefence! 全勝のBIlls を撃破
ディフェンス陣が大活躍。4インターセプションは見事。中でも驚きはKirklandの一回目の インターセプション。120KgのLBが約40ヤードを激走、背後からくるボールを頭上でキャッチ。 まるでコーナーバックのような動きは大迫力。ちなみに、二回目のインターセプションは、Woodsonのアシストでもらった タナボタ・インターセプション。CBSラジオのアナウンサーの言い方を借りれば、「ルームサービス ・インターセプション」だそうだ。
スピードとパワーを見せつけたのは彼だけではない。Kordell Stewartがスクリーンパスから50ヤード近く ゲインしたプレイで、彼をリードしたのは、センターのDawson。Stewartがキャッチしたと見るや、猛然と スパート、見事なブロックで露払い。ロングゲインに結びつけた。あの巨体で、あのスピード。やはり NFLナンバーワンのセンターだ。
巨体とスピードといえば、何といっっても Jerome "The Bus" Bettis。この日も133ヤードのゲイン。 この「大型バス」がバファローのタックルを引きずり、振り払いながら突き進む姿は圧巻。この迫力は、 ぜひ生で見てみたいものだ。
Bettisの相棒のPegramの方も84ヤードのゲイン。怪我がなければ、彼も100ヤードを越える勢いだった。 膝を痛めたPegramは、2週間程出場できない模様。来週試合が組まれていないというのは、彼やThigpenなど怪我をしている 選手には朗報だ。
さて、この試合、良いことばかりではなかった。スペシャルチームの動きがおかしい。フィールドゴールをブロック されるなど、不安材料が見受けられた。コーチのBobby Aprilが抜けた影響が大きいのか。
それから、パンターのJosh Millerが3回のパントで平均26ヤード。これでは、クビにしたStarkよりも悪い数字だ。 雨の影響があるにしてもちょっと悪すぎる。Starkの前のMark Royalsは雨の日にも、こんなことはなかったと 思うのだが。
それから、QBのTomczak。インターセプトされそうなパスが2本はあった。まだまだ不安は残る。Thigpenや Millsが出てきてレシーバー陣が復活してきたら、StewartをQBに専念させることになるような気がする。
開幕戦の負けで、どうなることかと思ったが、その後の2試合でスティーラーズらしい戦い方になってきた。 ここで、一週間の休みが入るのも良いタイミングだろう。月末のオイラーズ戦が楽しみだ。
(96.9.8)
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