1997 News and Commentaries(1)

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Stewartと4年契約

契約期間などに関して情報が錯綜していたが、結局あと2年残っている今の契約を破棄して、あらたに97年から2000年までの4年契約を結んだようだ。

契約の概要だが、265万ドルの契約金、4年間で900万ドルの基本年俸、さらに出来高払い分が上乗せされる。ちなみに97年に関しては、全試合に先発すれば50万ドル、さらに成績に応じて最高70万ドルのボーナスが上乗せされるようだ。

一部の情報で、彼が今年の先発QBに指名されたと伝えられたが、その件に関しては、正式な発表はなかった。後日、おそくともキャンプイン前には、発表されることになるだろう。

この時点で彼の契約があと2年伸びたのは大きいといって良いのではないか。活躍しはじめた途端にFAで移籍というのはもうたくさん。
(97.6.11)



ミニキャンプ情報

現在、スティーラーズの支配下選手は80人いるが、このミニキャンプには、故障しているJahine Arnold(WR,膝)、Jon Witman(FB,腰)、Carlos Emmons(LB,肩)の3人とワールドリーグ参加の3人を除いた74人が参加している。

これから開幕までの注目点といえば、スターティングQB争い、Lloydの回復度、CB・WRの補強具合といった点が考えられる。

まず、QB争いだが、Tomczakが控えとしての契約となり、StewartとMillerの教師役兼バックアップとなった。2人のスターター候補は、このミニキャンプでは対等の練習機会が与えられており、まだどちらが今期の先発の座を勝ちとるかは不明。しかし、去年のこともあるので、早めにどちらかに絞って、より多くの練習機会を与えていくのではないだろうか。

去年怪我でシーズンを棒に振ったLloydだが、このミニキャンプでは、まずまずの動きを見せているようだ。まだ激しい動きをしていないので何ともいえないが、是非以前のような活躍を期待したい。開幕のダラス戦というのも彼の復活ぶりを示す場としては最高の舞台。Aikmanを粉砕するところを早く見たい。

3人のCBをFAで失った穴は、あまりにも大きい。移籍組とルーキーでどの程度この穴を埋められるのか、心配だ。さらにWRは、FAでHastingsとMills、怪我でArnold、QB専念のStewartと4人分の戦力減だ。Thigpenは怪我からの回復具合が未知数だし、頼れるのはC.Johnsonだけという状態だ。こちらもどの程度の戦力になるのか心配だ。

今回のミニキャンプでは、まだ今年の戦力を占うことはできないかもしれないが、あと1カ月と少しで本格的なキャンプとなる。そうなれば、次第に今年の戦力が見えてくることになるだろう。開幕が待ち遠しい。
(97.6.5)



ミニキャンプスタート

開幕まで、あと3カ月。いよいよ97年のチームが動き出した。2日から6日までの5日間のミニキャンプがThree Rivers Stadiumでスタート。本格的なキャンプは来月中旬からで、今回は防具をつけない練習となるが、ルーキーや移籍組、あるいは故障あがりの選手たちがどのような動きを見せるか注目したい。

また、6月1日以降に選手をカットした場合と、5月までにカットした場合とでは、今年度のサラリーキャップ計算に計上する額が異なるため、6月を待って解雇される選手が各チームから出てくることになる。現有勢力のふるい落としと共に、FAマーケットでの選手獲得合戦は、まだ続く。
(97.6.2)



Courtney Hawkins(WR) と契約

HastingsがSaintsへ移籍したため、その代わりとなるレシーバーを探していたスティーラーズだが、Carrier(前Panthers)との交渉が不調に終わったため、前 Tampa bay のCourtney Hawkinsと契約することになった。
今年6年目、27歳の彼の過去5年間の成績概要は次の通り。

    Games(Start)  Rec.  Yds   Avg.   TD
92     16 ( 5)     20   336   16.8    2
93     16 (12)     62   933   15.0    5
94     13 (12)     37   438   11.8    5
95     16 ( 3)     41   493   12.0    0
96     16 (16)     46   544   11.8    1

92年がベストシーズンとなる訳で、ここ3年程いまひとつの成績のようだ。まあ、Bucsというチームのここ数年の状態を考えれば、彼の責任だけではないのかもしれない。彼がどの程度活躍できそうなのか、キャンプやプレシーズンゲームで注目していきたい。
(97.6.2)



Hastings は Saints へ

Thigpen, C. Johnson に続く第三のWRとして、実績のある選手が欲しいスティーラーズだが、HastingsはSaintsと契約することとなり、彼の獲得の可能性はなくなった。

こうなると、前Panthers の Carrier 獲得に期待することになる。彼とは、水曜日に2度も会うなど、盛んに交渉を続けている。契約も近いかもしれない。
(97.5.30)



Bye Bye Woodson

10年間プレイしてきたスティーラーズを離れることが確実視されているWoodson。このような状況になってしまった一番の原因は何か?

という問いに対して、地元のファンのほとんどは、Woodson(と彼の代理人)側に問題があると考えているようだ。「金は問題ではない」といいながら、スティーラーズのオファーを受け入れないのは、言行不一致、たてまえと本音の使い分け、と写るようだ。

去年の秋に、年間$3Mil程度での契約延長を提案したチームに対して、彼(と彼のエージェント)は、提案を拒否している。FAとなって、他チームが彼にどのような値段を付けるのか見たかったのだろう。まあ、この気持ちは分からない訳ではない。しかし、結果として、他のチームはここまで彼に対してオファーを出していない。現在の彼の値打ちは、残念ながらその程度のものになってしまったのだ。

その彼に、金額は少ないとはいえスティーラーズは契約の意志を示していたのに、それを拒否するとは、何を考えているのか、ということらしい。95年には、開幕戦で大けがをした彼を登録抹消せず、SBには間に合わせるという彼の希望を聞いて、レギュラーシーズンを通して登録枠を彼のためにひとつ潰して回復を待った訳だが、この措置には彼も感謝したはずだ。そんなチームやファンに対して、もう少し説明があってもよさそうなのだが、それもない。

さらに、悪いことに、最近のSports Illustrated誌に彼は、「ピッツバーグの連中が俺に冷たいのは、人種差別によるもので、俺が白人だったら違った扱いになったのは間違いない」といった意味のことを語るに至っては、彼の側につこうというファンはいなくなっても仕方ない。

まあ、ファンから見えない所で何があったのかは分からないが、これだけ多くのファンを敵に回してしまっては、彼もスティーラーズに戻ろうという気は起こらないだろう。まあ今後、他のチームから満足のいく評価が得られなかった場合に、球団に泣きを入れてくる可能性が全くないとはいえないが。
(97.5.24)



Pegramを放出?

スティーラーズのメーリングリストに流れていた情報によると、フィラデルフィアのラジオ局が次のようなニュースを伝えたらしい。これまで、スティーラーズとイーグルスの間でおこなわれていたPegramのトレード話がまとまらず、おそらくスティーラーズは、来月1日にPegramを放出するだろうということだ。

彼の契約はあと1年で切れるため、仮に彼が今年スティーラーズでプレイしても、来年FAになってしまえば、Bettisのいるスティーラーズに残る可能性はほとんどない。あと1年しかいない選手、しかもBettisのバックアップという立場を考えれば、77万ドルという年俸は少し高い。良いランナーであることは間違いないが、コストバフォーマンスという点では、彼を抱えている余裕がないということなのだろう。本当に、このサラリーキャップという制度には悩まされるものだ。
(97.5.23)



Nolan Harrison(DE)を獲得

Raiders が放出したDEのHarrisonとの契約交渉がまとまった。これで、キャンプイン時の支配下選手枠の80人のうち79人分が埋まった形となる。あとひとりはWRとなりそうだ。この日オファーを出したCarrierか、FAとなっているHastingsのいずれかとの契約を狙っているようだ。

ここでHarrisonの過去の成績をみてみると、次のようになる。

   出場試合数 先発試合数 Tackle   Sack 
91        12           3        18      1
92        14          14        38      2.5
93        16          14        33      3
94        16          16        35      5
95         7           6        10      0
96        14           2         9      2

91年にプロ入りし、2年目からレギュラーで活躍したが、95年には怪我で出場数が減り、去年は、怪我は完治したもののあまり使ってもらえなかったようだ。

そのような理由で、彼は起用法に疑問をもっていた訳だが、オフには、さらに球団との関係が悪化した。彼の$1.1Milの給料を減額するよう2度も要請があったそうだ。スティーラーズは、あまりやらないが、サラリーキャップの制約を満たすために、すでに契約している選手にこのような要請をすることは珍しくはない。彼も1回目は球団の申し出を受け入れたようだが、Raidersは2度目の要請でさらに契約額を減らしてくれと言ってきたらしい。

さすがに、2度目は彼も断った。するとチームは彼を放出してしまったのである。そうすれば、そのうち泣きついてくると読んでいたようだ。ところが結果は正反対。他チームの彼に対する評価はRaidersが思っていたよりはるかに高く、数チームが彼に声をかけてきた。あわてたRaidersは、彼にチームに戻るよう話をしたようだが、時すでに遅し。当然である。彼はスティーラーズを選んだ。

スティーラーズのディフェンシブ・コーディネータのHaslettは93年から94年にRaidersのコーチとして彼のことを良く知っていることもあり、お互いにやりやすいはずだ。

FAでSealsを失い、トレードでBucknerを放出したが、これで一応の補強ができたことになる。あとは実績のあるWRをひとり獲得すれば、ことしの戦力がほぼ見えてくることになる。こうしてみると、やはり今年最大の課題はQBということになりそうだ。
(97.5.16)



Jahine Arnold(WR)が靱帯断裂、今期絶望か?

WRの層が薄いという話をしていたら、追い打ちをかけるようにこのニュースだ。先週の練習中にヒザの十字靱帯を痛めたらしい。手術は成功したようだが、回復には1年近くかかりそうだ。

しかも、知らないうちにThigpenも足の手術を受けていたようで、今は松葉杖を使っているという。今期はStewartもレシーバーとしてはプレイしない訳だし、Millsも移籍、Hastingsも移籍確実ということで、計算できるのは C.Johnson だけだ。こうなったら是非ともCarrierを獲得する必要があるだろう。あとは、ドラフトしたルーキーが即戦力の働きをするのを期待するしかないか。これは相当苦しい状況だ。
(97.5.13)



Mark Carrier(WR)を獲得?

キャンプイン時点での支配下選手枠の80人に対して、現在スティーラーズが契約している選手は78人。あと2人分の空きがある。そこで去年カロライナ・パンサーズでプレイしていた Mark Carrier との交渉を進めているらしい。

今年32歳になる彼は、87年にタンバベイに入団、クリーブランドを経て95年からカロライナでプレイをしていた。ところがこのオフに、カロライナはFA(スティーラーズのMills)やドラフトでレシーバーの補強をおこない、彼を放出することとなった。

彼の去年の成績は、15試合に先発し、58キャッチ、808ヤード、6TD、という活躍をしている。その前の年も66キャッチ、1002ヤード、3TDという成績だ。年俸さえうまく折り合いがつけば、大きな戦力となる可能性がある。若いQBで戦うことになる今シーズン、頼れるWRが必要なのは間違いない。選手層を厚くする意味からも彼の獲得を期待したい。

ところで、Woodsonには今の所スティーラーズ以外オファーをしていない訳だが、ディレクターのDonahoeと彼の確執も伝えられており、来月以降、再度他チームへの売り込みをかけるらしい。この件に関してはどういう結末になるか全く予想がつかない。(もうスティーラーズに戻ることはないだろうと予想する関係者も多いようだが)。
(97.5.12)



来日中のNFLコミッショナーが関係者やファンと交流

水曜日に来日して、昨日は橋本首相とも会談したPaul Tagliabueが日本のフットボール関係者などとミーティングを行い、8月には日本語によるWebページを立ち上げることや、来年の8月2日には、東京ドームでアメリカンボウルを開催することを発表した。

日本のファンを拡大するためにも、日本でのテレビ中継数の増加にも期待したいところだ。今回は、そのあたりの話題が出たのかどうか知らないが、大リーグやNBAの試合などはディジタルCS放送などで相当数が放送されるようになってきているのだから、試合数の少ないNFLの試合などは全試合中継してもらいたいと思う。
(97.5.9)



新ユニフォーム披露

今シーズンから新しくなるスティーラーズのユニフォームが披露された。Tribune-Reviewのページに 写真 が載っている。

既報通り、主な変更点は、数字のロゴが丸くなったこと、左胸の上の方にチームロゴが入ったこと、両袖の部分に去年までの Starter のマークに代わって "Nike swoosh" が入ったことなどだ。

去年までのStarterのロゴは、袖口に近い位置(黄色いストライプの部分)についていて、非常に目立たない存在であったのが、新ユニフォームでは、写真で見るとわかる通り、より肩に近い部分にswooshが入っているため、非常に目立つ。これならば、袖をまくって着る選手でも問題なくテレビに写ることになる。

この契約によって、球団にはかなりの額の契約金が入ってくるに違いない。大リーグのパイレーツと違って、資金的には悪い状態ではないスティーラーズであるが、経営の安定のためにはプラスとなることだろう。
(97.4.26)



ドラフト後半指名はRB、DB、DL、WR

スティーラーズは、ドラフト2日目に先立って、5巡と7巡の指名権をチャージャーズの来年の3巡目指名権とトレード。移籍していったFA選手の補填分を合わせると、来年は3巡目に3回の指名機会を持つことになりそうだ。

2日目の指名結果は次の通り。

5 George Jones    San Diego State   RB  175cm    93kg
6 Daryl Porter    Boston College    CB  173cm    85kg
6 Rod Manuel      Oklahoma          DE  196cm   127kg
7 Mike Adams      Texas             WR  180cm    83kg

Jonesは、Pegramタイプのスピードランナーだが、Pegramよりはパワーがあるらしい。来年FAとなるPegramには他チームから高値で誘いがくることは確実。Bettisがいる以上、彼と再契約することはないだろう。Jonesには、その穴を埋めていくような選手に成長することを期待しよう。

Adamsはもっと上位で指名されてもおかしくない選手だそうだ。まあ、ここまで残っていたということは何か問題があったのか、それとも掘り出しものなのか、今後彼のプレイに注目していきたい。
(97.4.21)



ドラフト1位は Chad Scott (CB)

ドラフト第一日が終わり、スティーラーズは次の4選手を指名した。

        Round 1  Chad Scott     DB   Maryland
        Round 2  Will Blackwell WR   San Diego State
        Round 3  Paul Wiggins   OL   Oregon
        Round 3  Mike Vrabel    DL   Ohio State

第1巡では、やはりCBが指名された。ESPNのリポートでは、彼の体の大きさやアグレッシブなプレイぶりが評価される一方、タックルや相手レシーバーのカバーをする能力は今ひとつという評価で、CBよりも Safety 向きとしている。

第2巡ではWRを指名した。C.J.、Thigpen に次ぐ第三のレシーバーとして期待される。スピードはそれほどではないものの、キャッチングのうまさや、キャッチしてからのランが高い評価を得ている。良い指名と言って良いのではないだろうか。
(97.4.20)



前 Bears のFA、Woolford(CB)と4年契約

Donnell Woolford は89年に Bears 入りしてから8年間スターターを務めてきた選手。96年は、15試合に先発。この間、57タックル、6インターセプション(1TD)という成績。これは偶然にも Woodsonと同じ数である。

彼との契約の結果、Woodsonとの再契約は微妙な状況となってきた。これで、Woodsonとの契約もまとまれば、CBはひとまず安心なのだが。
(97.4.20)



ドラフト会議もうすぐスタート

現地時間の19日正午(日本では日曜の午前1時)からドラフトの第一日(1、2、3巡指名)がスタートする。翌日は、現地時間で20日の午前11時から4巡から7巡の指名が行われる。

従って、日本時間で明日(日曜日)の朝には、3巡までの指名が確定することになる。今のところスティーラーズは、以下のような10個の指名権を持っている。

     第1巡 24番目
     第2巡 23番目
     第3巡 22番目
     第3巡 31番目 FA移籍選手の補填分
     第5巡 16番目 San Diegoから(去年の6巡の指名権とトレード)
     第5巡 24番目
     第6巡 23番目
     第6巡 36番目 FA移籍選手の補填分
     第7巡 17番目 KCから(Bucknerとトレード)
     第7巡 22番目

 (97.4.19)

Ravotti(LB)と再契約

Bellに続いてRavottiとも再契約が決まったようだ。しかし、まだまだ埋めなければならない穴は大きい。ドラフト上位ではCB, DE, WRあたりを獲得することになるのだろうが、このあたりで是非、即戦力となる選手を獲得したい。

ここ数年は、2、3年後に活躍できる選手を獲得することが目標で、実際にそのような選手たちをうまく獲得してきたが、今年は、今あいている穴をすぐに埋められる選手を探すことが目標になる。

今のところ、スティーラーズは10人分のドラフト指名権を持っている(1位、2位が各1名で、3、5、6、7位が各2名)。少し多すぎる気もするが、このままいくのか、それともドラフト前にトレードなどの動きがあるのか、注目していきたい。
(97.4.18)



Bellと再契約

この週末のドラフトに先だって、restricted FAの他チームとの交渉期間が月曜日で終了した。この日までに、スティーラーズの4人のRFAには、他球団から声がかからなかった。これで、彼らとの交渉権はスティーラーズのみが保有することになる。

早速Bell(S)が36万1千ドルで契約した。ドラフト会議までに、もう少し動きがあるかもしれない。
(97.4.17)



BucknerをChiefsへトレード

今年4年目を迎えるBrentson Buckner(DE)のKCへのトレードが決まった。見返りとして今年のドラフト下位の指名権(おそらく7位)を得た模様だが、発表はされていない。

彼の実績からすれば、もう少し良い条件でのトレードでも良いと思われるが、今回のトレードは、相手が彼を欲しがったというよりは、スティーラーズが彼を来期の構想外として放出したがっていたという理由によるものなので、仕方ないところだろう。

ヘッドコーチのCowherが切り捨てが形のようだが、その理由は不明。グランドでのプレイ以外の部分で、問題があったようだ。体重のコントロールの問題やチーム内での言動などいくつかの理由は想像されるが、詳細は不明。

彼の放出によって、30万ドル程度、年俸枠に余裕ができるが、これは、彼と交換で獲得したドラフト指名権で指名される新人の年俸にそっくり使われることになるだろう。
(97.4.5)



ドラフトまで、あと2週間

長いオフもそろそろ折り返し。いよいよドラフトが近づいてきた。コーナーバック、レシーバー、デイフェンシブエンドあたりが補強のポイントだろうか。
ことしのスティーラーズのドラフト順位は、以下の通り。

     第1巡 24番目
     第2巡 23番目
     第3巡 22番目
     第3巡 31番目 ★
     第5巡 16番目 (From San Diego)
     第5巡 24番目
     第6巡 23番目
     第6巡 36番目 ★
     第7巡 22番目

(97.4.4)



Henryと再契約

FAとなっていたKevin Henry(DE)がスティーラーズと再契約した。BucknerをKCにトレードするという噂もあるので、前期10試合に先発したHenryを確保できてひと安心だ。

また、注目のWoodsonの方だが、オウナーのRooney, ディレクターのDonahoe, そしてヘッドコーチのCowher という豪華なメンバーと会い、お互いの考えていることを話し合ったようだ。

なかなか契約の話をしてこないチームに対して不満を漏らしていたWoodsonだが、この会談には満足した様子だ。今後、契約へ向けて順調に話しあいが進むことを祈りたい。

この間は、Woodsonへの提示額は、現在の給料の半分以下かもしれないと書いたが、基本給だけならば10分の1近い30万ドル台の提示だったようだ。きびしい世界である。
(97.4.4)



ようやくWoodsonにOffer

ESPNによると、ここにきてようやくスティーラーズはWoodsonに5年契約のオファーを出したようだ。金額など詳細は明らかになっていない。FAとして各球団を訪問していたWoodsonだが、膝の状態のためか思うようなオファーが得られなかったところで、スティーラーズが動きを見せたわけだ。

去年のシーズン開始の頃に年間3百万ドル程度の球団提示を彼は蹴ったらしいが、おそらく今回の提示額はその半額以下ではないだろうか。97年度のサラリーキャップには、そんな余裕はないはずだ。また、5年という期間もsigning bonusのうち97年の分に組み入れられる額を減らす(基本的にsigning bonusは契約年数で均等割して計算する)ためではないだろうか。

他の球団と交渉させて彼の現在の価値を客観的に本人に認識させた上で交渉にあたる、というスティーラーズの高度な作戦だったのかもしれない。もちろん、まだ最終的に彼が再契約するかどうかわからないが。
(97.3.31)



97年の開幕はダラス戦

97年のスケジュールが発表された。

以下が今年のスケジュール。午後4時開始の試合が4試合ある。日本時間でいえば、Day light savingの時期で月曜の朝5時、冬場ならば朝の6時に試合開始となる。少し早起きしてliveの中継を楽しむのには好都合だ。夜中の2時や3時開始ではつらい。ちなみに去年は午後4時開始のゲームは1試合しかなかった。

 8/31  DALLAS           1 p.m.
 9/ 7  WASHINGTON       1 p.m.
 9/14  Bye              
 9/22  at Jacksonville  9 p.m. Monday Night
 9/28  HOUSTON          1 p.m.
10/ 5  at Baltimore     1 p.m.
10/12  INDIANAPOLIS     8 p.m. Sunday Night
10/19  at Cincinnati    4 p.m.
10/26  JACKSONVILLE     4 p.m.
11/ 3  at Kansas City   9 p.m. Monday Night
11/ 9  BALTIMORE        8 p.m. Sunday Night
11/16  CINCINNATI       1 p.m.
11/23  at Philadelphia  1 p.m.
11/30  at Arizona       4 p.m.
12/ 7  DENVER           1 p.m.
12/13  at New England   4 p.m. Saturday Game
12/21  at Houston       1 p.m.

(97.3.27)



97年から新ユニフォーム

スティーラーズがユニフォームのデザインを変えるという話は前シーズンもあったが、他にもデザインを変更するチームがあったため、NFLから待ったがかかって96年は従来通りのユニフォームだった。それが、今度のシーズンから新ユニフォームになるようだ。

背番号が丸みがかったものになり、胸にチームロゴがはいるといった変更が加えられる。どんなものになるのか、楽しみでもある。

4月19日からのドラフトまで、あまり大きなニュースがない日が続きそうだ。Woodsonは、Jacksonvilleの他に、Bears, 49ersを訪ねて医師に膝の状態を見せながら話をしてきたが、今の所、これらのチームからオファーは受けていないようだ。各チームとも、サラリーキャップぎりぎりで動きがとれない状態であり、複雑なFAゲームはまだまだ続きそうだ。
(97.3.25)



インスタントリプレイの復活は否決

今度のシーズンから復活するかと言われていたインスタントリプレイだが、オーナー会議で30チーム中20チームの賛成しか得られず、可決に必要な23票(4分の3)に達しなかった。

もう少し復活までには期間が必要のようだ。反対の理由は、インスタントリプレイを要求した時に無条件で(リプレイの結果、審判の判定が覆っても)タイムアウトが1つ減らされる点を問題視したものらしい。
(97.3.13)



Tomczakと契約:来期はバックアップQB

96年は2試合目以降スターターを務めたT'zakだが、来期はStewart、Millerに次ぐ第三のQBとしてベンチ入りすることになる。

年俸は明らかにされていないが、かなりのダウンを受け入れたに違いない。キャップに余裕がない現状から考えて、コストパフォーマンスという点では、この選択しかなかったのかもしれない。

(97.3.7)


Figures が Jacksonville と契約

3人のコーナーバックがFAとなったスティーラーズだが、Williamsに続いてFiguresも他チームへと去った。1年あたり200万ドルではとても手が出ない。スティーラーズはその半分の額を提示するのがやっとだったようだ。
(97.3.6)



Mills, Seals はパンサーズへ

FAとなったErnie Mills(WR), Ray Seals(DE)が共にカロライナ・パンサーズと契約した。これで、今回スティーラーズでFAとなった選手のうち、他チームへ移ったのは4人となった。

一方、他チームのFAではマイアミから、J. B. Brown (CB) を獲得している。Woodson はジャクソンビルと接触していたようだが、JaxはDave Thomasと契約したので、WoodsonのJax行きの話はなくなったと考えて良いだろう。コーナーバックに関しては、

Ryan McNeil(Lions)
Tom Carter(Redskins)
Ray Buchanan(Colts)
Carlton Gray(Seahawks)
Vinnie Clark(Jaguars)
Cris Dishman(Oilers)
Darrien Gordon(Redskins)   

といった選手たちがスティーラーズと接触している。誰と契約するのか、予想もつかない。Dishmanといえば、今シーズンのピッツバーグでの試合で、スティーラーズのディフェンス陣相手に暴言を吐いて喧嘩を売ってきたことを思い出すが、ひょっとすると彼と契約する可能性もあるとは驚きだ。
(97.3.5)



インスタントリプレイ復活?

ESPNのページによると、この週末のオーナー会議で、インスタントリプレイを復活させるかどうか、議論されるらしい。全オーナーの3/4、つまり23人の賛成が得られれば、可決されることになる。

ゲームが一定の時間中断されるという理由で、一度は廃止されたが、中断時間を最小限に抑える工夫によって復活を図るらしい。

まあ、ビデオを参考にすることで、すっきりしない判定が少しでも減るならば、ファンにとっても選手たちにとっても良いことになるだろう。

ところで、WoodsonはJacksonvilleとコンタクトをとっているようだが、これまでスティーラーズからオファーがなく、一方で、FAのコーナーバックが今週も次々にスティーラーズ詣でをしているところをみると、チームは彼抜きの布陣を模索しているのだろうか。
(97.3.3)



Bettisと4年契約

彼にはすくなくとも3チームくらいからオファーがあったらしい。スティーラーズでプレイはしたいが、思ったような金額を提示してくれない、という状態だったようだが、他チームのオファーをちらつかせて、スティーラーズ側の譲歩を引き出した格好だ。

4年契約で総額1440万ドル。彼の代理人の粘り勝ちというところか。まあ、去年のO'Donnelのように大金に目が眩んで1勝15敗のチームへ行く、という道を選ばずに多少金額は少なくても、自分の能力を存分に発揮できるチーム/スーパーボウルへ行けそうなチームを選んだということは、評価したい。
(97.2.18)



Willie WilliamsもSeattleへ

Chad Brown に続いてCBのWilliamsもSeattleと契約。4年契約で$8.7millionだそうだ。Fiugures にも同程度の高値がつく可能性もあるし、WoodsonもJaxonvilleが狙っているようだし、来期のCBがどうなるかまったく見通しがたたない。

一方、スティーラーズがレイダーズとHostetlerのトレード話をしたという情報もある。まあ、彼が大幅な給料ダウンを受け入れてくれるなら、Tomczakよりは良い気もする。 Stewart(Miller???)のバックアップとして、彼を置くのも悪くないかもしれない。
(97.2.17)



Chad Brown はSeattleへ

6年契約で総額$24Milだそうだ。まあ、予想通りの金額だし、仕方ないだろう。 問題はBettisの方だ。
球団側ではさらに提示額を増やして4年契約で$13.2Milとしたようだが、Bettisはこれを拒否。Redskinsあたりが狙っているという話もあるし予断は許さない。しかし、これ以上の高額を出すのはどうかという気もする。

このほか、スティーラーズが交渉中のFA選手たちとの交渉も進んでいない。他球団からの話を聞いてからという選手も多いようだ。もう少し時間がかかりそうだ。
(97.2.16)



Bettisとの契約は近い?

地元紙Pittsburgh Post Gazetteによると、球団側が年平均$3.2Milの提示をおこなった らしい。週明けに伝えられた情報では、球団提示の$2.5に対してBettisの要求が$3.3Mil ということだったので、もしこれらの情報が全て正しければ、契約は近いのだが。

ちなみに、ランニングバックの年俸ベスト3は次のとおり。

      Barry Sanders  $4.3Mil
      Emit Smith     $4.0Mil
      Chris Warren   $3.3Mil

これらの数字から見て、$3.2Milという数字は妥当なところかもしれない。

ところで、97年の各チームのサラリーキャップは、前年比$0.7Mil増の$41.4Milだそうだ。先週末の情報 では、$0.2Mil増ということだったので、チームにとっては、予定より少しだけ多くの金 が使えることになった訳だ。
ちなみに、ダラスやサンフランなどは、すでにこのキャップを大きくオーバーしており、有力な選手を放出することになりそうだ。よい買い物をしたい。

98年度には、テレビ中継の契約が更新となるため、NFLの収入増が予想される。これは当然サラリーキャップにも影響し、来年はサラリーキャップの額もある程度引き上げられることになる。球団はこのあたりをみながら、契約を進める必要があるわけだ。

たとえばトータルの契約額は同じでも、signing bonusの割り合い、あるいは各年ごとの金額の割り振りをどうするかが重要となるわけだ。しかも、たいていは球団と選手の思惑の違いがあるため、トータルの金額では球団と選手の間で合意が得られても、最後の詰めが結構大変になるようだ。はやくBettisの件が落ち着いて欲しい。
(97.2.13)



オフ企画第一弾「タッチダウン!スティーラーズ!!」

スーパーボウルも終わって、あとはプロボウルだけ。今日もフットボール関係 のニュースといえば、カウボーイズのディオン・サンダースが大リーグ復帰(Reds) するという話くらい。

そこで、オフ企画として、カウアーがヘッドコーチとなってから去年のスーパーボウル 出場までの戦いぶりを振り返ってみることとしました。やや長いので、休みの日にでも じっくり読んでやってください。
(97.1.31)



Mike Websterが殿堂入り

かつての名CenterのWebsterが 殿堂(Pro Football Hall of Fame)入りを果たした。他にMike Haynes(CB, Patriots & Raiders), Wellington Mara(NY Giants owner), Don Shula(前Miami HC)の3人が 選ばれた。

スティーラーズ関連では、Swannがfinal 7まで残ったものの最後の投票で80%の票 が得られず見送り、Stallworthもfinal 15まで。来年以降に期待。

この「殿堂」は、Canton(Ohio州の東部)にあるため、ピッツバーグから車で2時間程度 で行くことができる。もしピッツバーグにスティーラーズの試合を見に行こうなどと計画 を立てる場合には、是非立ち寄っておきたいところだ。

また、もし出張でピッツバーグに行くなら、 仕事は午前中に済ませて、午後から出かけるのも良い。季節によっては夜の8時か9時 くらいまで開いていたと思う(通常は5時?、詳しくは上記ホームページなどで確認する のが安全)。
(97.1.28)



Woodson大いに語る

久しぶりにWoodsonのHome Pageを見た。シーズン終了後、ファンからのemailに 対して、いくつかのコメントを寄せていた。その中から、主なものをあげてみる。

Lloydの回復ぶりは良いニュースだ。通常プレイできるまでには1年から1年半かかると いう診断だったことを思うと、去年のWoodson同様、驚異的な回復力といえる。

また、Woodsonの契約に対する姿勢にも驚かされた。お金に困ることはないとはいっても、 年俸の額は、選手を評価する第一の基準となる訳で、リーグトップクラスを要求したくなるのは、 どのプレイヤーも同じはず。そこを敢て望まず、その代わりに良い選手をチームに残す ために協力するという態度はさすが。

もちろん、そうすることによって、スーパーボウルで勝てる可能性が高くなる訳であるし、 All time all starの彼にとって、年俸による評価などもう必要がないのかもしれない。 いずれにせよ、Bettis, Brownらも、彼の姿勢を見習って、スーパーボウルを目指してチームに 残って欲しい。
(97.1.26)



90年代のドラフト成果

スティーラーズでは、Director of football operationの肩書きを持つTom Donahoe がドラフトやトレードなどのチーム編成の責任者となっている。以下のリストに示す ように、彼の選手をみる目は確かである(もちろん、選手を育てるコーチ陣が素晴ら しいことも見逃せないが)。

選手名 ドラフト年-順位  Pos. 備考
---------------------------------------------------------------
Eric Green       1990-1  TE  Pro Bowler
Neil O'Donnel    1990-3  QB  Pro Bowler
Barry Foster     1990-5  RB  Pro Bowler (92年に1690ヤードのチーム記録)
Strzelczyk       1990-10 OL  Starter

Ernie Mills      1991-3  WR  Starter

Leon Searcy      1992-1  OL  NFL史上最高年俸のOL
Levon Kirkland   1992-2  LB  Pro Bowler
Joel Steed       1992-3  NT  Starter
Darren Perry     1992-8  FS  Starter

Deon Figures     1993-1  CB  Starter
Chad Brown       1993-2  LB  Pro Bowler
Ander Hastings   1993-3  WR  Starter
Kevin Henry      1993-4  DE  Starter
Willie Williams  1993-6  CB  Starter
 
Charles Johnson  1994-1  WR  Starter
Brentson Buckner 1994-2  DE  Starter
Jason Gildon     1994-3  LB  Starter
Bam Morris       1994-3  RB  Starter
Jim Miller       1994-6  QB  Starter in 1997??

Mark Bruener     1995-1  TE  Starter
Kordell Stewart  1995-2  /   Starter in 1997??
Brenden Stai     1995-3  OL  Starter

さらに96年のドラフトで取った9選手の内8人が試合で活躍するなど、 ドラフトの成功率は非常に高い。

また、今年Ramsから事実上ドラフト4順の指名権と交換で獲得したBettisが 大活躍するなど、他チームの選手の調査も怠りない。こういったDonahoeの手腕を見せつけられた Ramsがなんと彼をGMとして取ろうとしているといった噂が2、3日前に流れた。まあ 実際には両者が会うことはなかったようだ。まずはひと安心か。

今年のオフも彼の手腕に期待がかかる。
(97.1.24)



ドラフト(4/19,20)の指名順

まだスーパーボウルも終わらない内にドラフトの話題というのも早すぎる けれど、一応参考までに、今年のドラフト順は以下の通り。

1. New York Jets    (1-15)      16. San Diego       (8-8)
2. New Orleans      (3-13)      17. Washington      (9-7)
3. Atlanta          (3-13)      18. Kansas City     (9-7)
4. Baltimore        (4-12)      19. Indianapolis    (9-7)
5. Detroit          (5-11)      20. Minnesota       (9-7)
6. St. Louis        (6-10)      21. Jacksonville    (9-7)
7. New York Giants  (6-10)      22. Philadelphia   (10-6)
8. Tampa Bay        (6-10)      23. Buffalo        (10-6)
9. Arizona          (7-9)       24. Pittsburgh     (10-6)
10. x-Oakland       (7-9)       25. Dallas         (10-6)
11. Chicago         (7-9)       26. San Francisco  (12-4)
12. Seattle         (7-9)       27. Carolina       (12-4)
13. Houston         (8-8)       28. Denver         (13-3)
14. Cincinnati      (8-8)       29. x-New England  (11-5)
15. Miami           (8-8)       30. x-Green Bay    (13-3)

x-Super Bowlの結果で最終的に確定



FA選手の一覧

        選手名    Pos.  96年俸 予想
--------------------------------------
     R. Woodson    CB   3,402  ○
     R. Seals      DE     933  ×
     D. Figures    CB     893  ×
     M. Tomczak    QB     789  ×
     W. Williams   CB     786  ○
     E. Mills      WR     735  ○
     J. Bettis     RB     621  ○
     J. Hayes      TE     468  ×
     C. Brown      LB     453  ×
     A. Hastings   WR     361  ×
     K. Henry      DE     361  ×
   * M. Bell        S     357  ×
     B. Johnson    DE     302  ×
   * J. Gildon     LB     270  ×
   * E. Ravotti    LB     237  ×
   * R. Fuller     CB     198  ×

年俸の単位は千ドル、予想は2月15日までに再契約するかどうか。
*はrestricted FA



新DCはJim Haslett

LeBeauの退団が決まったと思ったら、あっという間に後任者が発表された。今シーズンまで Saintsでディフェンシブ・コーディネータを務めていたHaslettが来期からスティーラーズ に来ることとなった。

Haslettは、41歳と若いコーチで、前任者のLeBeau から大きく若返りとなる(LeBeauは結構若そうに見えるが意外にも今年60歳だそうだ)。

今後、FAでディフェンスの陣容が大きく変わることも予想されるので、いかに97年型の ディフェンスを作りあげていくか、注目したい。
(97.1.20)



FA選手の行方(CB、WR編)

96年限りで契約が切れる選手が15人いる。2月15日までに新たな契約を結ばなければ、 FA選手となり、他チームへ移籍の可能性が大きい。その中でも一番の注目ポジションは、 コーナーバックである。

Woodson, Figures, Williamsと揃って今年で契約が切れる。Woodsonが残るとしても、他の 2人は、現在1億円近い年俸であり、さらに他チームから高額のオファーがくることが予想 されるため、2人とも残る可能性は、まずない。下手をするとふたりとも失う可能性もある。 どちらを取るか、というのは難しい問題だが、なんとかひとりは確保してほしい。

万一、ふたりともいなくなった場合、Lakeを再びコーナーバックにコンバートする必要に迫られるかもしれない。 また、Woodsonの年齢を考えれば、ドラフトで次代のコーナーバックを獲得しておく必要が ありそうだ。

それから、もうひとつ注目のポジションがWR。Mills, Hastingsの2人がFAとなる。今年 Thigpen, Millsが怪我であまり活躍できなかったことを考えても、できるだけ選手層を厚く しておきたいポジションだ。

可能であれば2人とも再契約 しておきたいところだが、実際は、やはりどちらか一方となるかもしれない。

来年でThigpenの契約が切れ、再来年はC.Johnsonの契約が切れるだけに、MillsもHastingsも 失うなどということだけは避けて欲しい。
(97.1.20)



ディフェンシブ・コーディネータ、ベンガルズへ移籍か

ピッツバーグ地元の新聞、Post-Gazetteに、Dick LeBeau移籍のニュースが載ったそうだ。 古巣のベンガルズにディフェンシブ・コーディネータとして戻るらしい。

彼は、カウアーがヘッドコーチに就任した92年から5年間、スティーラーズのディフェンス のコーチ/コーディネータを務めた。2年前に新生パンサーズのヘッドコーチとして チームを離れたケーパースと共に、現在のディフェンスを作りあげた功労者だ。

ケーパースの後を継いでコーディネータになってから、スティーラーズのディフェンスは、 リーグ30チーム中で、3位、2位と、素晴らしい成績を挙げている。彼が抜けるとなると 相当の痛手だ。

しかも、移籍先がベンガルズだとすると、同一地区のチームだけに、影響は大きい。また、 今年FAの資格を取るディフェンスの選手たちは、彼を信頼しており、彼についてベンガルズ へ行く選手が続出する可能性も大きい。Chad Brownが来期はベンガルズで大暴れ、ということ もないとは言えない。

LeBeauは、スティーラーズに来る前は12年間、ベンガルズでコーチをしていた。今シーズン 途中からベンガルズのヘッドコーチとなったCoslettとは、その頃の同僚であり、今でも オフには共にゴルフをする大の親友だそうだ。その親友の誘いに乗ってみようという気になった のだろう。

まあ、これからFAで主力の何人かがチームを離れていくことを思えば、彼の移籍などは、 まだまだ序の口というところかもしれない。
(97.1.17)



FA選手と交渉開始

スティーラーズは、FAの資格を得た選手の内、6選手と交渉を開始した。Bettis, Brown, Hastings, Mills, Figures, Williamsの6人だ。条件を提示するなどしているらしい。あと約1ヶ月の間に 合意に達しない場合、過去の例から言っても間違いなく他球団へ移籍ということになるはずだ。

一方、他チームの話だが、ヘッドコーチの移籍、残留といったニュースがいくつか伝えられている。一番の ニュースは、49ersのSeifertが辞任を表明したことだろう。チームの再建には時間がかかると思って 自分から降りたのか、あるいは事実上の解任だったのかは不明だ。歴代最高勝率を誇るヘッドコーチだけに 驚きである。

あとはチャージャーズのBobby Rossヘッドコーチがライオンズへ移籍。それから、ひょっとしたら解任かという噂のあった チーフスのSchottenheimerヘッドコーチは、なんと2001年まで5年契約で残留が決まった。
(97.1.16)



1997年の対戦相手

97年のスケジュールは、4月頃に発表になるはずであるが、どのチームと対戦することになるの かは、96年の順位が確定した時点で決まっている。以下のように、来シーズンは、なかなか ハードなスケジュールになりそうである。

開幕カードはどのチームとの対戦になるのか、あるいはマンデーナイトゲームは何試合になるのか、など 興味は尽きない。詳細なスケジュールの発表が楽しみだ。

ところで、96年はアメリカンボウルで日本に来たスティーラーズだが、97年 はアイルランドでのアメリカンボウルが7月末に予定されている。したがって、次にスティーラーズ がゲームを行うのは、約半年後ということになる。SB、プロボウル、FA、トレード、ドラフト、 ミニキャンプ、本キャンプ、オープン戦、とオフも意外と目が離せない。本ホームページでも、 できるだけおもしろい情報を提供していく予定である。
(97.1.15)



FA選手の行方

SBを前にシーズンが終わってしまったが、こうなると次のシーズンへ向けての戦力の 整備をどうするのかが最大の注目点となる。特に厄介なのがFAとなる選手たちをどうするのか、 ということになる。

チームが支払える年俸の上限(サラリーキャップ)は、来年も今年と比べて 大きくは変わらない。一方、今年6200万円(便宜上1ドル=100円で計算)だった Bettisに対しては、3、4億円程度出す球団が出てきそうで、もし彼を手元に置くとなると、 3億円前後、支出が増えることになる。

今年4500万円のChad Brownも同様に3億円程度は最低必要になる。一方、引退やトレード、 放出といった形でチームを出る可能性のある高給取りの選手もほとんどいない (QBのMillerを切る手はあるが)。したがって、下手をすると彼ら2人とも他チームへ 移籍してしまうことも覚悟しなければならない。

まず、Brownの方だが、来期彼がいなくなってもLloydが完全復活すれば、今年のレベルは維持 できるだろう。もちろん余裕があれば、Brownを元のILBのポジションへ戻してOlsavskyを控えに 回して、万全のLB陣にしたいところだが、その余裕はないかもしれない。

一方、Bettisの方も確かに良いランナーであるが、スティーラーズのOLの強さに助けられて いる面もある。Pegramも決して悪いランナーではないし、今年のルーキーWitmanもBettisタイ プのパワーランナーで、この2人をうまく使えば、ある程度のレベルは確保できそうでもある。 もちろん、Bettisは視野も広いしパスキャッチも意外にうまい器用な選手だが、3億円以上は 出せないだろう。彼が2.5億でいいよ、とでも言い出さない限り、残留は難しい気がする。

今年FAの資格を得るもうひとりの大物、Woodsonの方は残留の可能性が高い。去年の怪我と 年齢から考えれば、現在の3.4億よりも高い給料を要求してくることはないだろう。 3、4年契約ならば平均3億円を切る金額での契約も考えられる。しかも、彼はピッツバーグ の一等地にオールスターグリルというレストランを経営しているため、スティーラーズの選手 として活躍していた方が、何かと得である。彼はチームを愛しているし、残留は期待しても良い のではないだろうか。

若い選手をせっかく育てても他チームへ移籍してしまうのは残念だが、そういう制度なのだから 仕方ない。逆に、他チームの若いQBをFAで獲得することも考えた方が良いかもしれない。 ただあまり適当な人材は見当たらない。49ersのガーバックも将来期待できるQBかも しれないが、スティーラーズには合わないような気がするし。

今年限りでFAの権利を得る選手たちに関しては、2月15日までに今のチームと契約を結ば ないと、他のどのチームとも交渉が可能となる。今後約1ヶ月、どういう動きが出てくるのか、 注意していきたい。
(97.1.11)



シーズン終了。

先週の楽勝とは対照的な大敗。しかも、自慢のディフェンスが全く精彩を欠いた。

第一Q最初のプレイでWoodsonの頭を越えるロングパスを決められたが、これはPatsの作戦 通りだろう。予想以上に研究されていたということだ。マスコミもBlitzburghディフェンスは 凄いと騒ぐものだから、Patsオフェンスは相当の闘志を燃やしていたのだろう。

去年と違い、一度先行されると追いつく力に欠ける今期のスティーラーズ。先制されたのは 痛かった。せっかくカウアー得意の奇策、フェイクパントからファーストダウンを獲得しても、 QBが連続サックでは話にならない。どうしても試合の流れを止められなかった。

StewartをQBに出して流れを代えようとしても、10回投げたパスが全部失敗では、 やはり話にならない。もともと攻撃力が弱い上に自慢のOLも不調、Bettisも怪我では勝てる訳 がない。Thigpen, Bucknerらも怪我で出場できなかったし。

負けた試合の分析ばかりしていても始まらない。オフのFA対策、ドラフトによる補強、 QB問題など考えなければならない問題は山ほどある。コーチ陣にしても、スペシャルチームの コーチなどは、首筋が寒いだろうし、若いQBを育てるなら良いQBコーチを連れてくる必要が あるだろうし、今後は、このページでも来期へ向けての展望を少しずつみていくことにしよう( これは来月から始める作業のつもりだったのだが)。

今年FAの資格を得る主な選手は次の通り。この内半分程度はチームを去ることになるだろう。 Chad Brownなどは置いておきたい選手だが、彼に3億円以上払う余裕はないかもしれない。 Bettisも同様だ。サラリーキャップ制度がある限り、仕方がないことだが、せっかく育てた選手 を手放さなければならないというのは、少し厳しすぎる気がする。もう少し制度を改善すべきで はないだろうか。

Rod Woodson
Chad Brown
Jerome Bettis
Ray Seals
Jason Gildon
Mike Tomczak            
Jonathan Hayes          
Ernie Mills      
Willie Williams         
Andre Hastings  
Eric Ravotti
Bill Johnson
Myron Bell              
Randy Fuller
Deon Figures
Kevin Henry             

(97.1.6)


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