一夜あけて京都観光だ.”ミッション天下一品”の遂行義務がある我々は早起きが義務づけられていた. ・・・ここは307号室.こーすけちゃんと僕の部屋だ.ぐっすり爆睡状態の二人におそいかかるこーすけちゃんの携帯のベル.僕は半分聞こえてたけど聞こえないふり決めこんだ. こーすけちゃんが電話に出たようだ..電話が終わったらしい...「おずまぁー,10:00過ぎてるよぉ.みんなロビーで待ってるんだってぇ.」 10:00過ぎまで寝てたのはまだ情状酌量の余地有りとしても,ケロちゃんよりも遅かったとはぁーっ!..ショーック. 今やスペインで画家をやってるジミー大西よろしく,あたまボリボリ掻きながら「えらいすんまへん」状態でロビーに行ったら,みんな待ってた.ごめんよぉーー(_O_). そろそろ出発。はぢめちゃん&れいちゃんともお別れである。ありがとでした。 とりあえず,茶ぁーでもシバイて作戦を練ることにしたのだが,ホテルの喫茶店は満席(というかおれら大勢11人が入れないだけ)だったので,「えぇーい,とりあえず荷物もろとも駅までいっちまおうぜ」ということで,タクシーで京都駅へ向かう.京都駅のコインロッカーか,あるいは手荷物預かり所なんかでターギとかターギとかターギとかボンゴとか引き出物とかをキープしておいて,「天下一品ラーメン」を食らおうというはらだ.と,駅に着いたのが11時くらいだったか.時はまさにもみじの紅葉の季節.修学旅行,観光客などで俺達の京都は占領されている.当然,俺達のコインロッカーも満杯だ.手荷物預かり所のおやじも「満員御礼,脳さんきゅー,他当たってくれ」とそっけない.まー,そこは金は持ってる大人達.やおら喫茶店(のようなところ)にゾロゾロ入って作戦会議だ.さて,この荷物どうするか.柴山家は早々に決断し,「おれ送る」の一言で宅急便にした.音源だけは手持ちだ.賢い.あとの烏合の衆,無い知恵絞る.カバ先生,こーすけちゃん,ケロちゃんの”大荷物を何とかし隊”は,斥候に出た.彼らは,近くのホテルなどで荷物を預かってもらおうとしたらしいが,ダメ.カラオケボックスに入れようとしたがこれもちと高い(\2k/h).近くの酒屋にでも金払って置かせてもらうとか...これもそもそもそういう個人商店がない.どういうことだ,俺達の京都!昨日はあんなに歓迎してくれたじゃないか!!.. 平成の新撰組よろしく,かの3人はかれこれ30分以上も京の街で試行錯誤を繰り返したはずだ. ちょうどその頃,3人を待ち受ける烏合の衆は,だらだらとココアだのコーヒーだのを飲んでたり,バナナなんとかが無い!とか文句を言ったり,胸がムカムカ,おなかもいたい,と一人でぐったりしてるヤツ(おれだ)がいたり..結構ダラダラしていた.なんたって集まったらダラダラするしか脳がないので,こればっかりはしょうがない. ようやく,3人が戻ってきた.彼らが考えついたのはすこぶるスマートなやり方だった. 「レンタカーを借りて,その中に機材・荷物をつっこんで,レンタカー屋の駐車場に置かせてもらう.」というもの.事情を力説したであろう3人の戦士達に拍手だ.いやさすが.立派! ぼくらは身軽になって元気百倍.軽くなったはんださんは,さっそく「天下一品ラーメン」の白川本店の住所を調べに駆け出す.さ,いざタクシーで移動ってわけだ.^^/ タクシーの運ちゃんに住所と「天下一品本店」と書いた紙を渡す。カバ先生のタク にはいけちゃんふーふとウチふーふ。助手席は池ちゃん。 池「場所わかりますか?」 運「食べたこと無いけど、あるのは知っとるよ。でも、天下一品ってそこら中に あるんじゃないの」 池「いや、ここで必ず食べて来いって、指令なんです。」 運「でも、こういうチェーン店ってほら、あの」 俺「工場があって、そこでみんな作って・・」 運「そうそう、そういうんじゃないの?」 池「でも、ここじゃないとダメなんです。そういう気持ち、おわかりになりま せんか?」 運「わからんねぇ」 天下一品ラーメンは,まー人それぞれ味覚も違うということで.これ以上の言及は控えましょう. #おいらは苦にならない.だいたいうまい.でも毎日はようくわん. それから、叡山電車に乗って四条へ出ることに.哲ちゃん夫妻は北へ向かって川島織物ミュージアムへといくことに. 我々は,よしみちゃんの「甘いもの食わせろ」のリクエストwith地団駄に快く応え,八坂神社正面の「鍵善」へ。美味しいくづきりを戴いて,大満足でにっかにか. 腹もたまったし,はんださんご推薦のもう一軒のラーメン屋,「第一旭」@京都駅そばに行くことになった.すこし腹を空かせようと鴨川に向かって歩き始める.”せっかく攻撃”で鴨川に降りるが,たいした感動もなく「むーん」とうなりそそくさと四条河原町の交差点へ.ここは知る人ぞしる「ちり紙交差点」だ.はじめちゃんに教わった.とにかくポケットティッシュを配りまくる交差点で有名だそうだ. で駅に向かうバスを待つ.「♪ばっすぅ っをぉ〜 待つ間にぃ〜...」(失敬) ところが,なかなかこない.混んでる.しかも時間も押してきた.このまま待ってると間に合わない..「しょうがない,タクシーだ」と決断して,タクシーを捕まえようとした,そ瞬間,大惨事が発生した. 第一発見者の埼玉県からおいでの加藤龍男さん(35才)にインタビューをとってあるので引用します. 「俺の右側を歩いていたケロちゃんが突然バランスを崩したんです.ケロちゃんの右側 は段差になっていて、タクシー拾うことに気をとられていたケロちゃんはそれに 気づかず(自転車が沢山止めてあって、段差がカモフラージュされていて) 見事に踏み外したんです。2〜3歩たたらを踏んだそのあと、ケロちゃんは自ら 回転受け身をとりながら転んだんです。そうですね,軽く5mはスっ飛んだように見えました.そのあとは道の真ん中にうずくまってしまって。どうしていいのかわからないと思いながらもケロちゃんの右手からビデオカメラを奪い,しっかりと撮影してきました.」 顔をしかめるケロちゃん。皆が駆け寄る。まわりの一般大衆も遠巻きにヒソヒソとなにやらこっちを見ている.大丈夫?と声をかけようとしが,冗談ではなくケロちゃんは痛がっていた。どうやら、踏み外したときに右足を捻ったらしい。しばらく触らずに見ていたが、ちょっと落ち着いたところで道の真ん中からどかす。痛みはあるようだが、我慢できないほどではないようだ。 さて,時間も押してる.ケロちゃんも転んだ.ってなわけで,めんらーどころではないので、とりあえずタクシーで駅へ向かう.よしみちゃんは薬局を探して湿布薬をゲット.新幹線口のあたりで応急処置だ.しかし,その悲惨な光景を容赦なくカメラは撮り続ける.さて,荷物をレンタカー屋にとりにいかねば.^^; 駅構内に入って,ぼちぼち出発の時間って時だ.おみやげを買おうとした佳美ちゃんがおばばの大群に飲み込まれて買い物ができずに危うく電車に乗り遅れそうになるなんて小技をはさみながらひかりは京都駅を後にした。 座席は3人掛けを向かい合わせて、ケロちゃんの前は佳美ちゃんだ。けろちゃん「よしみ、そこに足のせていい?〜」とか言いながら靴を脱いだ足を前の座席に。よく見ると怪我した右足ではなく左足を前の座席に載せている。 池ちゃん「あれ、そっち(右)の足じゃないの?」 けろ「こっちは足首に負担掛けたら痛いんだだよ」 池「じゃあ、なんで左足のせてんの?」 けろ「だって、楽だろ。足伸ばしたら」 飯とかくいながら,あっちゅー間に新横浜に到着.柴山夫妻とおいらはここで下車.僕の荷物はたくさんあったが,二人に助けてもらってタクシーへ積み込んだ.第三京浜使ったら裏目にでた. ま,こんな感じで怒濤の2日間は過ぎたのでした. ところで,はじめ&れい夫妻はモルジブへ旅だったのでありました. ゆっくり楽しんできてね.^^/ |