講座の一覧 [ OE4 | OE5・6 ]
[ ツール・その他 ] [ FAQ ]
[ 掲示板 ] [ ホーム ]


NAGANO INTERNET A

迷惑メール(スパム)対策

document written on 2005/1, updates until 2005/4

本題の前に根本的解決方法(迷惑メールが来ないように…)

迷惑メールは届かないという人も、ここはぜひ一読ください。
そもそも、迷惑メールの業者は様々な方法で、迷惑メールの宛先となるターゲットのメールアドレスを収集しています。 この業者の投網に引っかからないようにすることが、最大の迷惑メール対策と言えます。

迷惑メール業者は、まずWebサイト上に書かれたメールアドレスを収集することが多いです。
Webサイトで「お問い合わせはこちら」というリンクをクリックしてメールが送信できる( <a href="mailto:〜">タグ )ようにしたり、 掲示板にメールアドレスを書き込んだりすると、これらのページを巡回ソフトでメールアドレスが拾われてしまいます。
また、業者はネット上のアンケートや懸賞応募のサイトでメールアドレスを収集していることもあります。

これらのシチュエーションでメールアドレスを使うときは、Hotmailなどの無料メールサービスや、転送アドレスのサービスで取得したアドレスを使うようにするといいでしょう。
それでもしそのメールアドレスに届く迷惑メールが増えて困ったときは、そのアドレスを破棄してしまえばいいのです。(転送アドレスの場合は転送を解除)

すでに迷惑メールの標的とされている人も、これ以上不快なメールを増やさないために以上のことを踏まえておきましょう。
前置きはこれくらいにして、今のメールアドレスを変更せずに行える迷惑メール対策を具体的に紹介していきます。

迷惑メール対策ソフトのセーフリスト機能を使う

既にいくつかの迷惑メール対策ソフトが市販されていて、また無料のものでも優秀なものも出回っているようです。
しかしそれらの大概のソフトでは、迷惑メールと判断する条件付けが完璧なものではないので、 迷惑メールとして検知してくれなかったり、逆に知人からのメールを迷惑メールとして誤認識してしまうこともあります。

そこで当講座でお勧めする方法は、これら対策ソフトのセーフリストの機能を利用するというものです。
セーフリスト機能とは、知人などのメールアドレスを予めセーフリストに設定しておき、 セーフリストに登録されているアドレスからのメールは通常どおり受信し、セーフリストに登録されていないアドレスからのメールを迷惑メールと判断させるものです。

今回の講座では、迷惑メールと判断されたメールを一時保管しておき、うっかりセーフリストに登録していなかったアドレスからのメールも完全無視されないようにすることも念頭に入れてあります。(これを迷惑メールと判断されたメールの「一時メール保管」と称します)

それでは、以下にNorton AntiSpamを利用したセーフリストの方法を説明します。

Norton AntiSpam

Norton AntiSpam(NAS)はSymantec社のセキュリティ対策ソフトNorton Internet Security(NIS)にも含まれているソフトです。 NISにはウィルス対策ソフトのNorton AntiVirusも含まれており、これらと一緒にインストールしたユーザーも多いはずです。
NISのバージョン2003(以下NIS2003)以降からNASが一緒にインストールされるのですが、 今回取り上げるセーフリスト機能はNIS2004以降にしか含まれていません。
NIS2004はこのページにあるバナー広告のシマンテックダウンロードストアから購入し、今すぐインストールすることが可能です。

2004以降のNASには、OEやOutlookのアドレス帳から知人のメールアドレスを許可リスト(セーフリスト)へインポートする機能があり、セーフリストを作成するのに非常に便利です。
NASは迷惑メールとして判別したメールの件名の頭に「[Norton AntiSpam]」という文字列を付与して、 OE上の「Norton AntiSpam」というフォルダに受信メールを移動します。

この件名の修正とフォルダ移動はOEのメッセージルール上で設定されているのですが、この設定を変更することはできません。

以下にNorton Internet Security 2004から設定する手順を書きます。

  1. Norton Internet Securityのメイン画面を起動
    ([スタート]メニューや画面右下のNISのアイコンから起動)
  2. [Norton AntiSpam]をクリックし、右下の[設定]をクリック
  3. [Norton AntiSpamをオンにする]にチェックがついていることを確認
  4. 上部[許可リスト]タブをクリック
  5. 下部の[アドレス帳のインポート]をクリック
  6. Outlookをインストールしている場合、「プログラムがOutlook内に保存されている電子メールアドレスにアクセスしようとしています…」という警告が出たら、[アクセスを許可する時間]の左にチェックをつけて、[はい]をクリック
  7. 「複数の電子メールアドレス帳があります」とたずねてきたら、OEのアドレス帳からのみインポートするならば[Oultook Express]のみにチェックをつけて、下部の[OK]をクリック
    (Outlookアドレス帳を利用している場合は両方にチェックをつける)
  8. アドレス帳に登録されたアドレスの一覧が表示されたら、下部の[OK]をクリックする
    (しばらく処理に時間がかかる)
  9. 完了の画面が出たら[OK]で閉じる
  10. 3の画面に戻ったら下部の[OK]ボタンをクリック
  11. 2のNISのメイン画面に戻ったら、上部[オプション]→[Norton Internet Security]をクリック
  12. 上部[電子メール]タブをクリック
  13. [許可リストにない送信者からの電子メールを遮断する]にチェックをつける
  14. 下部の[OK]ボタンをクリック
  15. NISのメイン画面を閉じる
もしアドレス帳に新しく知人のアドレスを登録したら、上記手順4の画面の[追加]で登録するか、10までの手順でアドレス帳を一括インポートさせましょう。

NASでは迷惑メールと判別したメールを一度受信して、ローカルフォルダ上に配信するようになっています。 この迷惑メールをいっさいダウンロードしない方法というのはありません。
もし目障りな迷惑メールをダウンロードさせたくないのであれば、次項のメールサーバーで対策を施すという方法もあります。

メールサーバーでスパム対策

一部のプロバイダなどのメールサーバーに迷惑メール対策の機能が備わっていることがあります。 以下に、迷惑メール対策としてセーフリストの機能が使えるプロバイダを挙げます。

Hotmailのセーフリストと一時保管

Hotmailの迷惑メール対策にもセーフリストの機能と、迷惑メールとして検知したメールを一時保管する機能があります。
Hotmail上のアドレス帳に登録したメールアドレスは、自動的にセーフリストに登録されるので、[迷惑メール]フォルダに移動することはありません。
OEのアドレス帳のデータを一括でHotmailアドレス帳に登録する方法もあります。(OEアドレス帳の同期)
  1. OEのツールバーの[アドレス帳]をクリック
  2. メニューの[ファイル]-[エクスポート]-[ほかのアドレス帳]をクリック
  3. 一覧の[テキストファイル(CSV)]をクリックし、右の[エクスポート]ボタンをクリック
  4. [参照]ボタンをクリックし、ファイルの保存場所としてデスクトップ上などを選択して、適当な名前を入力し、右下の[保存]をクリック
  5. 4の画面に戻ったら[次へ]ボタンをクリック
  6. 出力するフィールド名の選択を聞いてくるが、そのまま[完了]ボタンをクリック
  7. Hotmailのログインページを開く
  8. [メールアドレス]と[パスワード]を入力して、[サインイン]をクリック
  9. 上部の[アドレス帳]をクリック
  10. ページ左の[アドレス帳のインポート]をクリック
  11. [Outlook Express 6]を選択して、[次へ]をクリック
  12. [参照]をクリックして、4で保存したファイルを選択する
  13. [完了]ボタンをクリック
※執筆後にHotmailサイトのレイアウトなどの変更により手順が異なる可能性があるので、ここでは大まかな手順しか書きませんでした。

ASAHIネット、@niftyのセーフリストと一時保管(一時保管機能がある場合)

BIGLOBE、So-netの条件付き転送設定でセーフリストと一時保管(一時保管機能がない場合)

一時メール保管の機能がないメールサーバーでも、もし条件付き転送の機能がある場合は、セーフリスト以外からのメールをすべてHotmailなどに転送して一時保管するという方法もあります。 BIGLOBEのように迷惑メール対策としてセーフリストの機能がない場合は、「スーパーメール転送」(有料)にてセーフリストの条件を作成し、セーフリスト内からのメールは転送せず、セーフリスト外からのメールは転送させるようにするのです。
※BIGLOBEには強力な迷惑メール対策がない代わりに、メールアドレス変更が一度だけ無料となっています。2度目以降は有料。

So-netについても、強力なスパム対策や一時保管の機能がないので、条件付き転送(こちらは無料)とHotmailなどの別メールアカウントを組み合わせることで、セーフリスト外のメールの一時保管が可能のはずです。

各プロバイダのスパム対策一覧

プロバイダ名 自動スパム判別 メールヘッダー情報
   によるフィルター
セーフリスト アドレス帳
との同期
一時保管 この情報の確認 備考
Hotmail ×
05年3月 04年9月頃以降に取得した無料アカウントはOEで送受信不可。有料サービスに移行すれば可能。
Hotmail上のアドレス帳に登録した人は自動的にセーフリストへ。アドレス帳シンクロは上記手順のCSVファイルを読み込むことで可能。
ASAHIネット × 05年3月
@nifty × 05年3月 一時保管メールの確認は@niftyサイトのWebメールで確認
BIGLOBE × × 05年3月 セーフリストは上述BIGLOBEの有料転送オプションを利用して、別に用意したメールアカウントに転送することで可能…、だが面倒な上に有料。
So-net × × × 05年3月 セーフリストは無料の転送サービスによって、別に用意したメールアカウントに転送することで可能。しかしSo-netサイト上でどの程度までの条件設定ができるか不明(セーフリストに登録するアドレスの数だけ条件を登録できるか)。

それでもダメならメールアドレスの変更

これらの方法でも不十分ならば、メールアドレスを変更するしかないと思います。
ほとんどの大手プロバイダーでは、メールアドレスの変更が可能のようです。 有料と無料の場合があります。 詳しくはご自身が契約しているプロバイダーでお問い合わせください。 そして新しいメールアドレスを取得したら、もう二度と迷惑メールが来ないようするため、冒頭の注意事項を参考にして下さい。